二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
毎週恒例の営業日報告日記ですが、今回は無しです。
なぜなら、
『劉 継紅さん 良宵 を語る会』が盛り沢山で素晴らし過ぎでしたから!
皆さんも、営業報告よりそちらが気になるでしょ?
だから今回は、
営業時間後15時からの、『劉 継紅さん 良宵 を語る会』の報告日記に変更です♪
まずは、この会に参加出来たラッキーな皆さま方、
お尻が痛くなる椅子でのご静聴、感謝いたします。
でも、そんなこと忘れちゃうくらい引き込まれた内容でしたよね!
工房からスツール類を10席分運び込み、
当初、長時間聴講には向かないとカウントしていなかったBarのハイチェアも使うことにし、
ご予約されていた7名の方が残念ながらの欠席、という状況でありながら、
それでも座席はギリギリの満員御礼。
「お手荷物は少な目に」との、こちらの勝手なお願いにご協力いただけたおかげで、
無事、なんとか皆様が店内に収まったところで、劉先生が到着されました。
終ってからの懇親会はしない予定だったので歓談タイムを前に持って来ていたのですが、
皆さん席に座ったら動きが取れない状態で、両隣の人位としか言葉を交わしていないご様子。
先生が前に登場されても、席を立って近づけるような、ちょっとバッグで席をキープ、といった座席ではないため、
結局皆さん座ったまま。。。
でも、
先生が、雑談っぽく皆さんに前の席の方々に話しかけ始めたりして、
ドキドキ開始を待っていた皆さん、ちょっとリラックス。
そんな感じで、
自然な、いい感じで会はいよいよ始まりました。
この会のテーマは、『良宵』。
二胡を弾く方なら、まだ自分で習ったり弾いたりしていなくても、
誰もが必ず一度は耳にされているほど有名過ぎるこの曲は、
折しも、この季節開催のイベントのテーマにふさわしく「大晦日の夕刻に一年を想う曲」なのだそうです。
劉先生は、まずは話に入る前に、
「初めてこの曲に出会った時、みんなはどんな印象を持ったのか」
ということを知りたがりました。
曲の印象は人それぞれなので、それを知った上で話していきたい、ということで、
先生は参加者の方々を指して質問します。
有名過ぎる曲ですから、それぞれ耳にする演奏も、演奏家も千差万別。
当然印象も大きく変わってきます。
かく言うワタクシも、店主が二胡を作り始めたばかりの頃、
わけもわからず二胡知識ゼロのままの同行時に、その行く先々で沢山の方が演奏をされるのを聴いてきましたが、
ちょろっとワンフレーズとか、がっつり丸々1曲とか、
必ずと言っていいほど誰もが毎回弾いていたので、その曲名よりも先に、一番最初に覚えた二胡曲のメロディ、、、
今思えば、それが『良宵』でした。
ゆったりだったり、
あっけらかんと、テンポよかったり。
曲の速度も、
速かったり、朗々とゆっくりだったり。
装飾音が、上級者だからって皆がみんな付けて弾くわけでもないし、
全音に渡って、装飾音やビブラートをかける人もいる。
当然、印象は違います。。。
先生は、ふむふむ、といった感じで参加者の方々の意見を聞いた後、立ち上がり、
楽譜を使って話し始めました。
模造紙大ほどに拡大した良宵の楽譜。
小柄な先生は全身を使って、手を振り、楽譜を指しながら解説します。
劉天華さんがこの曲を作曲した時の時代風景や、状況。
どんなことを、想って、思って、作曲したのか。
その当時の、作曲時の劉天華さんご自身の二胡の技術について。
この楽譜を、同じく西洋音楽として演奏した時と、東洋音楽(二胡)として演奏した時の違い。
楽譜通りに、速さも、強弱も、明るさや暗さも、忠実に読み取り演奏するのが当たり前、の西洋音楽に対し、
解釈も自由。スピードも自由。弾けないところは飛ばしてもOK(!!!)。
1オクターブ上がれないなら下の音でもう1音でも構わない、と、自由がいっぱいの数字譜の東洋音楽。
参加者一同にもワンフレーズずつ一緒に唄わせて、身を持って西洋と東洋の違いを教えて下さいます。
同じく新年を迎えるにしても、
ある人は、幸せいっぱいの大晦日、
ある人は、落ち込むことあって、ちょっとトーンダウンした大晦日。
そんな違いも、表現自由。
なぜなら、二胡は心で弾く楽器だから。
弾く人によって心の想いは違うから。
これまで、みんな、楽譜の上の数字を追うことで精一杯。
教室で習うのは先生の解釈であり、教室を1歩出たら、もっと自由でいい。
テクニックは、テクニック。それは練習あるのみ。
だけど、目で弾くのではなく、耳の為に弾く。手の為ではなく、心の為に弾く。
その方がどれほど大事な事か!
言葉というのは心の声の為にある、だから、言葉を発する前に心の声を聴け。
ということは、音というのは心の声を聴くべきである。
音楽は心を表現する場である。。。
楽譜にしがみつき、数字を追って音を出すだけの今まで、、、
そうではなく、
心で弾くことの大切さ、楽しんで弾くことの大切さが何より大事。
などなど。
これだけ充実した内容、全部だと長くなり過ぎるから、と
『良宵』は半分までしか話されず、後は、次回♪(いつでしょう?待ち遠しい!!)
そういったことを、前半は話中心、後半は演奏も交えてたっぷり聴かせて下さいました。
前半後半、と言っても、どちらも濃密!
半分で全部位の充実したお話し、の前半に、
門下生でもめったに聴けない(未だに聴けていない方も多数)という
素晴らしい演奏、の後半!
先生の得意とする、地方や時代の違いを弾き分ける驚愕の技術!!
もはや伝説の、“4つの弾き分け”!
『紫竹調』の基本の“骨バージョン”と“お肉・皮膚バージョン”の2つの違いの弾き分け!
劉明源、蒋風之の奏法!
“楽器を持って弾く”ではなく、まるで体が楽器の一部であるかのような、一体となった演奏!
『良宵』、『月夜』、『江河水』、『紫竹調』。。。そして『二泉映月』!
『二泉映月』!!!!
この、幻に近い、めったなことでは弾かないと言われている、
先生にとって特別思い入れのある曲を演奏して下さるに至った経緯は、
完全にJimmyさんのお手柄によるものです!
(参加者の皆さん、Jimmyさんに心から感謝しましょう!)
この日、抜けられないお仕事で、企画者でありながら本編に参加出来なかったJimmyさんは、
会終了後予定していた打ち上げの為だけに仕事を終えてから駆けつけたのですが、
到着したのが、ちょうど、アンコールが1曲終わった時でした。
かわいい弟子が頑張って駆けつけたことに喜んだ先生は、彼の為に「もう1曲」と言って下さったのです。
「何がいい?」Jimmyさんに尋ねた先生に、
愛弟子だけにJimmyさん、ホントは一番(?)聴きたい『二泉映月』とは言えません。
先生が日頃どれほどこの曲を大事に特別に思っていらっしゃるかを、Jimmyさんは知っていらっしゃるからでしょう。
最近、先生から『二泉映月』を習うお許しが出たJimmyさんは、以前からそんな話を店でもしてくれていたので、
彼がこの曲を第一リクエストにしなかったのには、なんとなく「やっぱり!」とワタクシも思ったものです。
ですが、なんということでしょう!二胡神さまのプレゼントかもしれません。
Jimmyさんが控えめにリクエストした曲は、先生が既に弾き終わったばかりだったのです。
じゃぁ、これは?ダメダメ!じゃ、じゃぁこれは?とのやり取りの後、
ダメ元、といった感ある、吹っ切れた表情でJimmyさんがようやく口にした曲、『二泉映月』を、
不思議と先生はダメだとはおっしゃらなかったのです。
使用した楽器は、『二泉映月』専用の二泉二胡ではないし、
「本気を出した演奏ではなく、“かわいい弟子の為のおまけ演奏”」
と、おっしゃってのことでしたが、、、
一同、、、感激のひとときでした。。。
それにしても、パワフルに3時間語り続けた先生、
Jimmyさんが来る前のアンコール曲の前に、今宵は終了、という雰囲気になっていたというのに、
『二泉映月』を弾き終わったら再びしゃべり始めて、また続きでいろいろ語り始めちゃうんじゃないかと思う位!
全体から見たらごく一部ですが、そこの時間だけでもかなり実りある時間だったと思いますよ、Jimmyさん?
音楽の大切な3つのポイント
1)メロディ
2)スピード
3)強さ
弾く時は、
・とにかく松脂を、弾く前には必ずよくつけること!
・チューニングは、機械に頼らず耳を鍛えることが大事!
弾く時は、
・楽器は体の一部であるから一体となって心で弾く。
・目の為でなく耳の為に、手の為でなく心の為に。
・まずは楽しんで弾く。
この先生のお話しを聴いた二胡弾きさん達、
翌日の月曜日から、確実に弾き方の、心の姿勢が変わったと思います。
「明日からの練習が楽しみになった♪」
「なんか、凄くやる気が出てきました」
「ただただ嬉しい!」
「この会、講義と演奏で¥5000円出しても惜しくない!!」
「目から鱗が落ちたお話しでした」
「二胡歴長いけど、こんなこと今まで誰も教えてくれなかった!」
「意識が変わった、もっと頑張りたくなった!」
「楽しく弾いていいんだって、嬉しいです!」
「音大の講義のような内容の深さでした」
「道に迷って来るの諦めかけたけど、遅れても頑張って来て本当に良かった!」
そんなご意見が既に寄せられて、主催者側として嬉しく思います。
ギュウギュウ詰めの席、
楽譜に施したラミネート加工が光って見えず、途中ライティングをお客様に直していただくというハプニング、
先生が書きこむボード類を用意し忘れ、A4コピー紙数枚とお菓子の箱を破ったものをガムテープで張り合わせたり、
などなど、段取りの悪さ、不手際目立つ綻びだらけの会にもかかわらず、
先生の素晴らしいお話と演奏だけで十分ご満足いただけたようです。
先生が、あの凄い弾き分ける技術をもって、実践で、
二胡ならではの奏法の美点を解り易く伝えて下さったから、
二胡が二胡だからこそ、その独特の音色を活かした素晴らしい音楽を作り出すことが出来る、
と認識することが出来ました。
前よりもっと、二胡という楽器の素晴らしさを知り、
既に自分がその素晴らしい楽器を手に出来ている嬉しさ、
そんなことを感じた方は多かったのではないでしょうか。
だったら、ちゃんと、二胡らしく、二胡ならではの良さをもっと大切にしよう、
だからもっと、二胡ならではの良い音色を出して弾こう!
そう、参加者全員が思ったに違いありません。
来て良かった、そう、皆さん思って下さいました。なによりです!
今回、遠方からも何人もの方々がいらっしゃってました。
奈良県、栃木県、静岡県、愛知県、長野県、千葉県、埼玉県。。。
(神奈川県の方々は日頃フツーにいらしているので、もはや[光舜堂基準]では遠方に入りません???ww、
でもアリガトーっ!!)
皆様のその熱意とフットワークの良さ、尊敬いたします。。。
開始前のグダグダの歓談タイムの代わりに、終了後に急遽行うことになった懇親会、
大人数対応で準備していなかったので、舞台裏ではバタバタでしたが、
ずえだーさんとTomomiさんの頼もしいサポートのおかげで助かりました。お二人には心から感謝です。
それから、差し入れをしてくださった方々、ありがとうございました!
参加された方々には楽しんでいただけたようで良かったです。
急に決まったことだったので、予めお知らせ出来ず、
お声掛けする間もなく先に帰ってしまわれた方がいらっしゃいましたら、御免なさい。
間近で、先生の内容濃いパワフルなお話を聴き、
素晴らしい演奏を聴き、
その表裏の無いチャーミングなお人柄に触れた方々は、
以前にも増して、劉 継紅さん という、素晴らしい演奏家のファンになったことでしょう。
参加者の皆さんにも、劉先生にも大好評で大成功だった今回の会、
また是非開催しましょう、と、先生とも話しています。
何よりも、今回の『良宵』、まだ半分までしか教えていただいてませんし♪
続きが楽しみです。
毎週恒例の営業日報告日記ですが、今回は無しです。
なぜなら、
『劉 継紅さん 良宵 を語る会』が盛り沢山で素晴らし過ぎでしたから!
皆さんも、営業報告よりそちらが気になるでしょ?
だから今回は、
営業時間後15時からの、『劉 継紅さん 良宵 を語る会』の報告日記に変更です♪
まずは、この会に参加出来たラッキーな皆さま方、
お尻が痛くなる椅子でのご静聴、感謝いたします。
でも、そんなこと忘れちゃうくらい引き込まれた内容でしたよね!
工房からスツール類を10席分運び込み、
当初、長時間聴講には向かないとカウントしていなかったBarのハイチェアも使うことにし、
ご予約されていた7名の方が残念ながらの欠席、という状況でありながら、
それでも座席はギリギリの満員御礼。
「お手荷物は少な目に」との、こちらの勝手なお願いにご協力いただけたおかげで、
無事、なんとか皆様が店内に収まったところで、劉先生が到着されました。
終ってからの懇親会はしない予定だったので歓談タイムを前に持って来ていたのですが、
皆さん席に座ったら動きが取れない状態で、両隣の人位としか言葉を交わしていないご様子。
先生が前に登場されても、席を立って近づけるような、ちょっとバッグで席をキープ、といった座席ではないため、
結局皆さん座ったまま。。。
でも、
先生が、雑談っぽく皆さんに前の席の方々に話しかけ始めたりして、
ドキドキ開始を待っていた皆さん、ちょっとリラックス。
そんな感じで、
自然な、いい感じで会はいよいよ始まりました。
この会のテーマは、『良宵』。
二胡を弾く方なら、まだ自分で習ったり弾いたりしていなくても、
誰もが必ず一度は耳にされているほど有名過ぎるこの曲は、
折しも、この季節開催のイベントのテーマにふさわしく「大晦日の夕刻に一年を想う曲」なのだそうです。
劉先生は、まずは話に入る前に、
「初めてこの曲に出会った時、みんなはどんな印象を持ったのか」
ということを知りたがりました。
曲の印象は人それぞれなので、それを知った上で話していきたい、ということで、
先生は参加者の方々を指して質問します。
有名過ぎる曲ですから、それぞれ耳にする演奏も、演奏家も千差万別。
当然印象も大きく変わってきます。
かく言うワタクシも、店主が二胡を作り始めたばかりの頃、
わけもわからず二胡知識ゼロのままの同行時に、その行く先々で沢山の方が演奏をされるのを聴いてきましたが、
ちょろっとワンフレーズとか、がっつり丸々1曲とか、
必ずと言っていいほど誰もが毎回弾いていたので、その曲名よりも先に、一番最初に覚えた二胡曲のメロディ、、、
今思えば、それが『良宵』でした。
ゆったりだったり、
あっけらかんと、テンポよかったり。
曲の速度も、
速かったり、朗々とゆっくりだったり。
装飾音が、上級者だからって皆がみんな付けて弾くわけでもないし、
全音に渡って、装飾音やビブラートをかける人もいる。
当然、印象は違います。。。
先生は、ふむふむ、といった感じで参加者の方々の意見を聞いた後、立ち上がり、
楽譜を使って話し始めました。
模造紙大ほどに拡大した良宵の楽譜。
小柄な先生は全身を使って、手を振り、楽譜を指しながら解説します。
劉天華さんがこの曲を作曲した時の時代風景や、状況。
どんなことを、想って、思って、作曲したのか。
その当時の、作曲時の劉天華さんご自身の二胡の技術について。
この楽譜を、同じく西洋音楽として演奏した時と、東洋音楽(二胡)として演奏した時の違い。
楽譜通りに、速さも、強弱も、明るさや暗さも、忠実に読み取り演奏するのが当たり前、の西洋音楽に対し、
解釈も自由。スピードも自由。弾けないところは飛ばしてもOK(!!!)。
1オクターブ上がれないなら下の音でもう1音でも構わない、と、自由がいっぱいの数字譜の東洋音楽。
参加者一同にもワンフレーズずつ一緒に唄わせて、身を持って西洋と東洋の違いを教えて下さいます。
同じく新年を迎えるにしても、
ある人は、幸せいっぱいの大晦日、
ある人は、落ち込むことあって、ちょっとトーンダウンした大晦日。
そんな違いも、表現自由。
なぜなら、二胡は心で弾く楽器だから。
弾く人によって心の想いは違うから。
これまで、みんな、楽譜の上の数字を追うことで精一杯。
教室で習うのは先生の解釈であり、教室を1歩出たら、もっと自由でいい。
テクニックは、テクニック。それは練習あるのみ。
だけど、目で弾くのではなく、耳の為に弾く。手の為ではなく、心の為に弾く。
その方がどれほど大事な事か!
言葉というのは心の声の為にある、だから、言葉を発する前に心の声を聴け。
ということは、音というのは心の声を聴くべきである。
音楽は心を表現する場である。。。
楽譜にしがみつき、数字を追って音を出すだけの今まで、、、
そうではなく、
心で弾くことの大切さ、楽しんで弾くことの大切さが何より大事。
などなど。
これだけ充実した内容、全部だと長くなり過ぎるから、と
『良宵』は半分までしか話されず、後は、次回♪(いつでしょう?待ち遠しい!!)
そういったことを、前半は話中心、後半は演奏も交えてたっぷり聴かせて下さいました。
前半後半、と言っても、どちらも濃密!
半分で全部位の充実したお話し、の前半に、
門下生でもめったに聴けない(未だに聴けていない方も多数)という
素晴らしい演奏、の後半!
先生の得意とする、地方や時代の違いを弾き分ける驚愕の技術!!
もはや伝説の、“4つの弾き分け”!
『紫竹調』の基本の“骨バージョン”と“お肉・皮膚バージョン”の2つの違いの弾き分け!
劉明源、蒋風之の奏法!
“楽器を持って弾く”ではなく、まるで体が楽器の一部であるかのような、一体となった演奏!
『良宵』、『月夜』、『江河水』、『紫竹調』。。。そして『二泉映月』!
『二泉映月』!!!!
この、幻に近い、めったなことでは弾かないと言われている、
先生にとって特別思い入れのある曲を演奏して下さるに至った経緯は、
完全にJimmyさんのお手柄によるものです!
(参加者の皆さん、Jimmyさんに心から感謝しましょう!)
この日、抜けられないお仕事で、企画者でありながら本編に参加出来なかったJimmyさんは、
会終了後予定していた打ち上げの為だけに仕事を終えてから駆けつけたのですが、
到着したのが、ちょうど、アンコールが1曲終わった時でした。
かわいい弟子が頑張って駆けつけたことに喜んだ先生は、彼の為に「もう1曲」と言って下さったのです。
「何がいい?」Jimmyさんに尋ねた先生に、
愛弟子だけにJimmyさん、ホントは一番(?)聴きたい『二泉映月』とは言えません。
先生が日頃どれほどこの曲を大事に特別に思っていらっしゃるかを、Jimmyさんは知っていらっしゃるからでしょう。
最近、先生から『二泉映月』を習うお許しが出たJimmyさんは、以前からそんな話を店でもしてくれていたので、
彼がこの曲を第一リクエストにしなかったのには、なんとなく「やっぱり!」とワタクシも思ったものです。
ですが、なんということでしょう!二胡神さまのプレゼントかもしれません。
Jimmyさんが控えめにリクエストした曲は、先生が既に弾き終わったばかりだったのです。
じゃぁ、これは?ダメダメ!じゃ、じゃぁこれは?とのやり取りの後、
ダメ元、といった感ある、吹っ切れた表情でJimmyさんがようやく口にした曲、『二泉映月』を、
不思議と先生はダメだとはおっしゃらなかったのです。
使用した楽器は、『二泉映月』専用の二泉二胡ではないし、
「本気を出した演奏ではなく、“かわいい弟子の為のおまけ演奏”」
と、おっしゃってのことでしたが、、、
一同、、、感激のひとときでした。。。
それにしても、パワフルに3時間語り続けた先生、
Jimmyさんが来る前のアンコール曲の前に、今宵は終了、という雰囲気になっていたというのに、
『二泉映月』を弾き終わったら再びしゃべり始めて、また続きでいろいろ語り始めちゃうんじゃないかと思う位!
全体から見たらごく一部ですが、そこの時間だけでもかなり実りある時間だったと思いますよ、Jimmyさん?
音楽の大切な3つのポイント
1)メロディ
2)スピード
3)強さ
弾く時は、
・とにかく松脂を、弾く前には必ずよくつけること!
・チューニングは、機械に頼らず耳を鍛えることが大事!
弾く時は、
・楽器は体の一部であるから一体となって心で弾く。
・目の為でなく耳の為に、手の為でなく心の為に。
・まずは楽しんで弾く。
この先生のお話しを聴いた二胡弾きさん達、
翌日の月曜日から、確実に弾き方の、心の姿勢が変わったと思います。
「明日からの練習が楽しみになった♪」
「なんか、凄くやる気が出てきました」
「ただただ嬉しい!」
「この会、講義と演奏で¥5000円出しても惜しくない!!」
「目から鱗が落ちたお話しでした」
「二胡歴長いけど、こんなこと今まで誰も教えてくれなかった!」
「意識が変わった、もっと頑張りたくなった!」
「楽しく弾いていいんだって、嬉しいです!」
「音大の講義のような内容の深さでした」
「道に迷って来るの諦めかけたけど、遅れても頑張って来て本当に良かった!」
そんなご意見が既に寄せられて、主催者側として嬉しく思います。
ギュウギュウ詰めの席、
楽譜に施したラミネート加工が光って見えず、途中ライティングをお客様に直していただくというハプニング、
先生が書きこむボード類を用意し忘れ、A4コピー紙数枚とお菓子の箱を破ったものをガムテープで張り合わせたり、
などなど、段取りの悪さ、不手際目立つ綻びだらけの会にもかかわらず、
先生の素晴らしいお話と演奏だけで十分ご満足いただけたようです。
先生が、あの凄い弾き分ける技術をもって、実践で、
二胡ならではの奏法の美点を解り易く伝えて下さったから、
二胡が二胡だからこそ、その独特の音色を活かした素晴らしい音楽を作り出すことが出来る、
と認識することが出来ました。
前よりもっと、二胡という楽器の素晴らしさを知り、
既に自分がその素晴らしい楽器を手に出来ている嬉しさ、
そんなことを感じた方は多かったのではないでしょうか。
だったら、ちゃんと、二胡らしく、二胡ならではの良さをもっと大切にしよう、
だからもっと、二胡ならではの良い音色を出して弾こう!
そう、参加者全員が思ったに違いありません。
来て良かった、そう、皆さん思って下さいました。なによりです!
今回、遠方からも何人もの方々がいらっしゃってました。
奈良県、栃木県、静岡県、愛知県、長野県、千葉県、埼玉県。。。
(神奈川県の方々は日頃フツーにいらしているので、もはや[光舜堂基準]では遠方に入りません???ww、
でもアリガトーっ!!)
皆様のその熱意とフットワークの良さ、尊敬いたします。。。
開始前のグダグダの歓談タイムの代わりに、終了後に急遽行うことになった懇親会、
大人数対応で準備していなかったので、舞台裏ではバタバタでしたが、
ずえだーさんとTomomiさんの頼もしいサポートのおかげで助かりました。お二人には心から感謝です。
それから、差し入れをしてくださった方々、ありがとうございました!
参加された方々には楽しんでいただけたようで良かったです。
急に決まったことだったので、予めお知らせ出来ず、
お声掛けする間もなく先に帰ってしまわれた方がいらっしゃいましたら、御免なさい。
間近で、先生の内容濃いパワフルなお話を聴き、
素晴らしい演奏を聴き、
その表裏の無いチャーミングなお人柄に触れた方々は、
以前にも増して、劉 継紅さん という、素晴らしい演奏家のファンになったことでしょう。
参加者の皆さんにも、劉先生にも大好評で大成功だった今回の会、
また是非開催しましょう、と、先生とも話しています。
何よりも、今回の『良宵』、まだ半分までしか教えていただいてませんし♪
続きが楽しみです。
大御所は『何でもいいから演ってあげる』といったので真っ先に二泉映月といいたかったものの、そこはそれ、あれだったので(笑)。
しかし凄い演奏でしたね~。ソレガシに向かってこうやって弾くんだッていう感じが伝わってきましたよ。あれで二泉胡だったらまた迫力のある凄まじい二泉映月になってたかもしれないなぁと思いました。
それにしても、当日の演奏を録音されて方、決してYouTubeとかに載せてはいけません。CDにしてソレガシにください!(笑
わたしもぜんぜん飽きることなく劉継紅先生ワールドに連れて行かれました。
先生はわたしたちに研究した内容を惜しみなく説明し、初対面の人でも旧知の人でも明るく元気に分け隔てなく教示してくれました。
帰りに駅へ案内する道すがらでも、わたしの質問に対していろいろ教えてもらいました。
二胡、音楽に対する深い愛情とそれを広めていきたいという姿勢に感動を覚えました。
二胡をやろうという原点に帰れた貴重な一日でした。
劉継紅先生、西野さん、ほぉさん、ずえださん、Tomomiさん、そしてじみさん、ありがとうございました。
西野さん同様ほぉさんもお忙しいのに、、、
お礼を言うのはこちらです。
本当に有難うございました!
駆けつけた甲斐がありましたね!!
今回の会の実現は、
本当に、ぢみさんのご尽力の賜物です。
集った二胡弾きさん達の意識改革の一端を担った感がビシバシ有る会でした。
本当にありがとうございました!!
ぢみさんが来れない分、すうさんが気持ちの面でも支えて下さって
どんなに心強かったことか!
いち二胡弾きさんとしても、この会で沢山得るものが有ったと感じていただけて、本当に良かったです。
全てにおいてテキパキと動いて下さって、素晴らしいサポートでした。
懇親会時、裏でキレそうになり「叫びたい~ィッ!!」と、既に吠えてたワタクシを優しい目で癒してくれて、本当に助かりました。
裏で、Tomomiさんと3人で頂いた裏メニュー、美味しかったですね♪