二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

良い楽器について考える。

2020-11-18 11:18:20 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
楽器をやっている以上、みなさん誰しも思うことは、良い楽器が欲しい!

良い楽器はどんなものだろう?とお考えになると思います。

木が良いから???良い木とは?

皮が良いから???良い皮とは?

ネットなどでもあれこれ、かなり多くの方が書いておられます。

そこで私も少しこれらのことについて纏めをしてみようと考えております。

その前に、二胡は楽器です。

耳で聞くものであり、体で感じるものです、という事はかなり良い悪い好き嫌いというのが、感覚的なものだという事です。

感覚的な事というのは、個人的にも違いますし、そして時代によっても変わってきます。

個人的なことですが、先日私は白内障の手術を受けまして、見え方がとても変わりました。

まず、遠くを見ることができるようになったのと、PCの画面がとても明るく見やすくなりました。

何より、まず色が違って感じられるようになったのです。

何より空の青さがとてもきれいに感じられます。でも人によっては紙が白く見えるようになったとおっしゃる人もいますし、光がきれいとおっしゃる人もいます。人それぞれですね。でも共通しているのは、明るくなった!という事の様な気がします。

感覚が時代によってというのは、変だなと思うかもしれません。

例えば江戸時代には、マグロはそれほど高級な魚でもなくましてや、トロの部分は捨てられるかねこのエサになるかだと言われていました。

楽器で言うと、ひとそれぞれではありあすが、ストラデバリウスが良いという人、ガルネリが良いという人,様々です。

でもどちらも共通しているのは、大きな会場でも良く響くという事でした。もちろんその物理的な音の大きさだけでは無い響きや音色というのも考えられてはいるのでしょうが。

ところが、最近私にヴァイオリンの制作の依頼がぽつぽつではありますが増えてきています。

理由は、PAを通した時に音がとても良いし、近くで聞いた時の音色が魅力的とおっしゃって下さる方が増えたからかもしれません。

ストラデバリウスなどがもてはやされるようになったのは、大劇場での演奏会が増え音の鳴りの大きなものが評価されるようになってきたという事だと言われます。それ以前は宮廷内や家庭内での室内楽が中心でしたから。

当時の大きな会場といっても、せいぜい2,300人が入るくらいです。

今や1000人、3000人中には50000人などという会場になってきています。

生音では聞こえませんね、そこでマイクとスピーカーを通します。

そうなると、音の大きさよりむしろ音色が中心ということになるようです。

二胡もそうですね。元々からしてヴァイオリンなどに比べても音は小さいです。

ですから、かなり多くの人がマイクを使って演奏会を開きます。

多分100人くらいの会場でも、PAを通します。

マイクやスピカーの性能や設定で楽器の音色まで変わります。

そうなると楽器の性能への期待も要望も変わります。

これらのことまで含んで、これから何回かに分けて、良い楽器とはという事を私なりに書いてみようと思います。










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