増えるのは光舜堂の仕事のようです。
この3年間二胡弾きのみなさん 家に閉じこもってお過ごしだったのでしょう。
5月以来二胡系のライヴや、あるいは楽器の販売会や調整会など増えていますね。
しっかり3年我慢してきたからでしょうか、かなり高級品の二胡なども売れ始めているようです。
また、教室なども普通にコロナ以前のように再開されたところも多いと聞きます。(でも実際はコロナの患者は増えてい入るのですよね!!)
そんなこんなで以前使っていた二胡を引っ張り出して、これはきちんと調整してもらわないと、と、思われる方も多くおかげさまで工房はお預かりの楽器が大変増えてきています。
そんな中に、100万円を超えるもの、それに近い金額の二胡など、3台もお預かりしています。
全て皮の張替えです。
以前から工房で蛇皮を張り替えていたのは、15年もあるいはそれ以上たって寿命が来た蛇皮の張替えばかりでした。
今回、まだ購入されて半年もたたないくらいな楽器が3台。
憧れの本場の高級品!
それらすべてが、小葉紫檀です。
勿論、気持ちは分かります。
ヴァイオリンなどにしても、イタリアのクレモナ製のヴァイオリンと言えばヴァイオリンの愛好家にとってはこれはもう憧れでしょう。
例えそれが半製品にまで中国で作られて仕上げだけクレモナという楽器にしてもです。
二胡の場合は、そんなことはないようで、勿論中国で作られています。
そして本物の小葉紫檀も間違いないですし、それも本当に密度の高い良い木の楽器が3台揃っています。
ここしばらくこの3台と取り組んできて、結局は皮そのものの問題のあるものが1台、構造的に問題のあるもの2台。
構造的に問題があっても、手が入る場所なら何とかすするのですが、お客様と相談して皮を張り替え、健全に鳴るように構造の部分も手を入れることになりました。
そこまで信頼されているのはとてもありがたいことです。
光舜堂なら何とか健全に鳴るようにしてくれるだろうと、信頼されたのは嬉しいことです。が、、
そんなことが続き、実は少し考えこんでしまいました。
私の作る二胡は、何なのだろうと、勿論、日本の二胡愛好家にとって??
おかげさまで、ほぉさんの企画の13周年記念の花花梨は6台完売いたしまして、さらに追加で4台注文もいただいています。
しかしこのところ送られてくる沢山の不具合のある中国製の二胡も見ないわけにはいかないのです。
というより、寧ろそれらの折角の良い木が、単に二胡の形をしている置き物になりかねないのもとても残念なのです。
その反対に、何人かのお客様から送られてきた、20年以上前の名人作であろう、数台の二胡のとても素晴らしい出来、そして材料にも大変驚いたのです。
日本でなら、高い二胡は売れるよ!ということで、今日本で販売されている二胡は益々値上がりしているような気がします。
ネオちゃんとも、ほぉさんとも話し合って、この分では益々光舜堂の二胡を健全に鳴らすという仕事は、中国製の二胡が売れれば売れるほど増えていきそうですね。
そこで、今まででも敢えて西野二胡を売るよという姿勢では工房を運営してこなかったのですが、更に、ネオちゃんにまで繋がるであろう、二胡の修理屋としての形をしっかり固めなければいけないと考えています。
まずは、今までのサービスとしての調整(私が始める前には二胡の調整などはありませんでしたから)を、このような作業の上で楽器を健全に鳴らすという使用と費用を固めることにしました。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ