二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

久しぶりのブラジリアンローズ、低音二胡

2021-03-31 10:13:48 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
久しぶりで低音二胡、いわゆる中胡作っています。



かなり特別なものです。

ブラジリアンローズそのものがもう二胡の材料として、楽器の材料として大変貴重なものだという事もそうですが、

これかなり厚い皮を使っています。にもかかわらず



このようにとてもクリアーなのです。



これもかなり明るいですが画像を比べてもらえると分かりますが、

ブラジリアンローズの方が全体に、若葉を思わせるような透明感があります。

にもかかわらず厚いのです。

これは薄いから、明るいという事ではなく、若いから明るい、透明感があるのです。

若いと言っても、これは7才くらいだそうです。

要するに脱皮したばかりで、まだ皮の表面が厚くなってないいからでしょう。

脱皮したばかりの皮のもう一つの特徴は、



普通皮を加工している間に、表面の薄皮は綺麗に剥がれます。

ところが脱皮したばかりの皮はその薄皮が、密着していて取れにくいのです。

本当にたまにですが、「鱗が剥がれた!」と驚いて言ってこられる方もいます。

これは鱗が剥がれたのではなく、いずれは脱皮する表面の皮が、脱皮したばかりだと皮に密着していて取れにくく、残っていたのが剥がれたのです。

そのような皮は、とても弾力があり、硬く張ってあっても微妙な振動にもこたえてくれます。

普通硬く張りすぎると、音がキンキンしてしまいますが、それがないのです。

低音二胡は、どうしても胴が大きくなります、大きくなるので、なるべく厚いを使わないと、張りが無くなります。

厚い皮は硬いです。どうしても鈍くなりますね。

ですから低音二胡の内弦の高音などとても出にくくなります。

私は低音二胡が大好きで、今までさまざまに工夫してきました、

硬い皮でも全体が均一に張れるようにと変形12角形(ドデカゴン)にも作ってきました。

名前を付けるのに大変考えていた。ほぉさんは半分は面白がって、本当はいやいやながら、ドデカゴンという名前の使っていましたが、

中胡という何とも、中途半端な名前よりはと、思っていたのでしょうね。

今別口で,大胡(これはありだと思います、むしろこのほうが)作り始めています、これは時間かかりそうです。

と、そこで私としては、名前はさらに考えるとして、G弦を使った低音二胡(Gko??)をしばらくは突き詰めていきたいと考えています。
この低音二胡はさらにもう一つ工夫して、変形12角形ではなく、6角形で行けるかなと考えています。

皮の張り方の工夫です。

今弓つくりに追われて、楽器つくりがなかなか捗どりませんが、5月9日光舜堂の記念日には、出来上がっていると思います。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ

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