私が良く言う木は動くというのが、実感としては分かりにくいかもしれません。

これらの木は、同じ木の板から製材したものです。
同じ太さで製材してあります。
これはかなり極端な例ではありますが、
5年ほど自然に乾かし、その後軽く低温で(35度前後)3ケ月ほど乾かしたものです。
真ん中の一本は、見ていただくと分かりますように木目がまっ直ぐに通っています。
こう言う木は比較的動いたと言っても、そのほかの木よりは、反ったり、ねじれたりしないものなのです。
それでも、多少の曲がりなど出ますから、
乾燥度で、含水率15%くらいになるまで、乾かします。
そして削り上げて真っ直ぐにします。
多少の曲がりのあるものは重さをかけて、時間をかければ真っ直ぐにはなりますが、
元の木目がまっすぐではないと、いずれは木目に沿って曲がってきてしまいます。
棹は特に、弦の引っ張る力が強いので、引っ張られて曲がってきてしまうのです。
もし曲がらないようにするという事でしたらそれもある程度は可能です。
それは絶乾といいまして含水率を10%以下に一度落してしまいそれを何回か繰り返します、
すると木は動かなくなりますが、(最近の無垢の家具などはそうしているところが多いです)
木の内部の油分が熱で抜けたり固まったり、乾いたりしてしまいます。
そうなると楽器としてはならなくなります。
その木が動く力を持っているからこそ、楽器の役割を果たすのではないかと、思います
何回か、絶乾状態の木で二胡を作ったことがありますが、音は出ますが、なんとも潤いの無い薄っぺらな音になってしまいます。
木でできている楽器はその木の生きているという事が良い音を作り出すのでしょう。
かといって伐採したばかりの木を使っても、後々動いてしまいますし、今度は水分が多くて鈍い鳴りになります。
ましてや蛇皮を胴に張ったとしても、木の方が収縮してしまいますので、皮がぴんと張った除隊を保てません。
ですからある程度乾いた状態の木を使うのです。
その乾き具合が難しいとも言えます。
特に欅やさくらなどは、自然乾燥だけですと、年々動きは少なくなるとはいえ、10年以上乾かしても、乾燥時期と、湿度の高い時期では
100分の一ミリくらいの伸び縮が出てきます、
紫檀黒檀類はそこまで大きくはなくとも、動きはするのです。
楽器を作ることの難しさは、その動きを読むといことも含まれています。

これらの木は、同じ木の板から製材したものです。
同じ太さで製材してあります。
これはかなり極端な例ではありますが、
5年ほど自然に乾かし、その後軽く低温で(35度前後)3ケ月ほど乾かしたものです。
真ん中の一本は、見ていただくと分かりますように木目がまっ直ぐに通っています。
こう言う木は比較的動いたと言っても、そのほかの木よりは、反ったり、ねじれたりしないものなのです。
それでも、多少の曲がりなど出ますから、
乾燥度で、含水率15%くらいになるまで、乾かします。
そして削り上げて真っ直ぐにします。
多少の曲がりのあるものは重さをかけて、時間をかければ真っ直ぐにはなりますが、
元の木目がまっすぐではないと、いずれは木目に沿って曲がってきてしまいます。
棹は特に、弦の引っ張る力が強いので、引っ張られて曲がってきてしまうのです。
もし曲がらないようにするという事でしたらそれもある程度は可能です。
それは絶乾といいまして含水率を10%以下に一度落してしまいそれを何回か繰り返します、
すると木は動かなくなりますが、(最近の無垢の家具などはそうしているところが多いです)
木の内部の油分が熱で抜けたり固まったり、乾いたりしてしまいます。
そうなると楽器としてはならなくなります。
その木が動く力を持っているからこそ、楽器の役割を果たすのではないかと、思います
何回か、絶乾状態の木で二胡を作ったことがありますが、音は出ますが、なんとも潤いの無い薄っぺらな音になってしまいます。
木でできている楽器はその木の生きているという事が良い音を作り出すのでしょう。
かといって伐採したばかりの木を使っても、後々動いてしまいますし、今度は水分が多くて鈍い鳴りになります。
ましてや蛇皮を胴に張ったとしても、木の方が収縮してしまいますので、皮がぴんと張った除隊を保てません。
ですからある程度乾いた状態の木を使うのです。
その乾き具合が難しいとも言えます。
特に欅やさくらなどは、自然乾燥だけですと、年々動きは少なくなるとはいえ、10年以上乾かしても、乾燥時期と、湿度の高い時期では
100分の一ミリくらいの伸び縮が出てきます、
紫檀黒檀類はそこまで大きくはなくとも、動きはするのです。
楽器を作ることの難しさは、その動きを読むといことも含まれています。