やっと晴れましたね!!
これでようやっと二胡造りにかかれます。
二胡だけでは無いですね、ヴァイオリンもそうですが木の加工というのは晴れた日が良い加工ができます。
湿気があるとどうしても刃の切れが悪いのです。仕上がりが今一つ。
昨年見つかった30年以上木場の銘木やさんに埋まっていた花梨の木ようやっと加工できるくらいには乾きました。
この木見た目もとても密度があって殆ど小葉紫檀と変わらない、もしかしたら小葉紫檀の間違いではないとと思うくらいなのです。
元々小葉紫檀は花梨の仲間ですから日本では紫檀と言わずに紅木(コウキ)と言っていました。
良く乾いたので、重さを計ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/c2/2c9a4b0b38c27055c8140610705d3f6f.jpg)
通常花梨というのは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/39/014a1c5ea5eeed53a34e9c02f163f374.jpg)
このくらいで比重としては0,75くらい、小葉紫檀が0,90前後
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/39/cfb263f6fc4b6382f5fabbc120f8306f.jpg)
やはりこの埋蔵紫檀(花梨)重いのです、ほとんど小葉紫檀に近い重さ、比重があり、見た目の通り密度が詰まっていました。
という事は、小葉紫檀並みの音色と鳴りになるに違いないと、
このところ松脂作りに追われて楽器つくりがおろそかになってしたが、そろそろ始めます。
たぶんこれはヴァイオリンなどの指板や顎当てに作ってもよい鳴りになるのではないかと思います。
今や、ヴァイオリンの世界でも本物の真黒黒檀が枯渇しています。
本来ならば、真黒黒檀の密度の高さがヴァイオリンの指板としての音の役割だったはずなのですが、縞黒檀やカリマンタンエボニーに塗装して黒くしてまで黒檀に見せかけるより、これらの紫檀類の鳴りの良さを使うべきなのだとは思いますが、そうは言っても小葉紫檀などは今やベンツが4,5台買えるくらいの金額します。
それだったら、この埋蔵紫檀のほうがよほど密度があって良いのではと、考えています。
晴れているうちに木工仕事です。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ