☆ 楽器としての二胡の扱い方。
6) 蛇皮にオイルは塗らないでください。
二胡に使う蛇皮は生皮です。いくら乾いているように見えたとしてもバッグや衣類に使う様ななめしと言う加工はしてありません。
オイル分を吸収すると皮が伸びてしまいます。冬場の乾燥期に音が硬くなってその事が気になり、オイルを塗っても良いと言う人もいますが
これは間違えです。
オイルを塗って、皮が伸びると、当初の張ってある張り方次第では、均一には伸びませんから雑音もひどくなったりします。
☆ 弦の交換時期。
弦は1000時間ぐらい使用しますと伸びても来ますし振動の力も落ちてきます。
特に内弦は、金属の細い線や、ナイロンの線に細いステンレスの線を巻きつけてありますから、伸びてきます。
ですので毎日、3時間ぐらい弾いたとして、1年ぐらいで交換しましょう。
弦は市販品でも様々あります。その弦が良いか悪いかというのは基本的にはありません。各楽器店でこれはよいですと勧めるものもあります。
しかし基本的には付けて弾いてみないと、解りません。
それは皮の成長との関係もありますし、また皮の厚みとの関係もあるからです。
ドイツ系の弦が良いと言う人もいますが、それにはその弦の振動に対応できるくらいの皮の厚みがある場合です。 こればかりは皆さんご自分で気に入る物をいくつか試してみるしか仕方ありません。
ご自分の耳を信じましょう。
比較的安い弦は、弦に弾力が少ないです。ですから、比較的皮の薄い物に向いていると思います。
比較的高級なものは弦の張りに粘りがありますから振動も大きくなります、これは皮の厚い物に向いています。
弦は付け変えた当初、2時間くらいは弾きこまないと本来の安定した振動になりません。ですので弦を交換したら2,3時間は弾きこんで下さい。
☆ スポンジ或いはフェルトの交換。
スポンジやフェルトを何年も着けっぱなしにしている方もとても多いです。
これらは少なくとも半年くらいで交換しましょう。
空気中にさらしておくだけでこれらは、硬化していきます、するとその役割の微細な振動を吸収する力が落ちます。
これを交換するだけで、雑音が消えたりもします。
これらのスポンジやフェルトは、なるべく柔らかい物が良いです、そして、肝心なのはあまり厚みを付け過ぎないように。
駒の下に軽く脇から差し込めるくらいの厚みがベストです、ギューギュー詰めこまなければ入らない様な厚みです と皮の振動まで吸収してしまい、
音の鳴りが悪くなります。
もし、そのように厚い物が詰め込まれて楽器が販売されているとしたら、楽器の雑音が多いので、厚くしてあるのだと考えざるを得ません。
ある楽器店は、とても厚くこのフェルトを巻いて駒の下に、押し込んであります。何十台もこれらの楽器を見てきましたが、ホントに稀にその厚いフェルトを取り除くと雑音だらけという楽器はありました。
ほんとに稀なのです、殆どの物はその厚いフェルトを取り除いて、薄い物を差し込むとてても良くなるものでした。これは各楽器一台一台に調整をしていないことから来ることでしょう。
この事は他の楽器店でも言えます。基本的に皆同じ千斤の巻き方と、駒の高さと、フェルトの付け方をしていて、あたかも楽器は全て同じ状態であるという調整をしてあります。
他の弦楽器では、例えばバイオリンなどでは駒一つにしてもその楽器に合わせて削り込みます。世界中に何千万台とあるバイオリン一つ一つが違うものだからです。木も違えば、経年変化も違います、また弾きこみの状態も違うでしょうし、ペグ(木軸)の硬さなども違います。
二胡はバイオリンよりさらに一台一台違います。それは蛇皮が個性を持っているからでもあります。そしてメーカーによっては、木軸の長さも違いますし胴の大きさも違います。当然皮の厚みも違います。たったフェルト一枚交換しても音が変わると言うのはみなさんおわかりだと思います。(やってみて下さい)
そのくらいに楽器の調整と言うのは微妙なものです。ですから光舜堂では、皆さんの好みも考慮しその楽器の経年変化や元の皮の状態なども加味して、千斤の巻き方だけでも、4種類用意していますし、糸の種類も3種類ほど用意しています。各楽器に合わせて、その楽器の変化に合わせ調整していくというのが本来の調整です。
6) 蛇皮にオイルは塗らないでください。
二胡に使う蛇皮は生皮です。いくら乾いているように見えたとしてもバッグや衣類に使う様ななめしと言う加工はしてありません。
オイル分を吸収すると皮が伸びてしまいます。冬場の乾燥期に音が硬くなってその事が気になり、オイルを塗っても良いと言う人もいますが
これは間違えです。
オイルを塗って、皮が伸びると、当初の張ってある張り方次第では、均一には伸びませんから雑音もひどくなったりします。
☆ 弦の交換時期。
弦は1000時間ぐらい使用しますと伸びても来ますし振動の力も落ちてきます。
特に内弦は、金属の細い線や、ナイロンの線に細いステンレスの線を巻きつけてありますから、伸びてきます。
ですので毎日、3時間ぐらい弾いたとして、1年ぐらいで交換しましょう。
弦は市販品でも様々あります。その弦が良いか悪いかというのは基本的にはありません。各楽器店でこれはよいですと勧めるものもあります。
しかし基本的には付けて弾いてみないと、解りません。
それは皮の成長との関係もありますし、また皮の厚みとの関係もあるからです。
ドイツ系の弦が良いと言う人もいますが、それにはその弦の振動に対応できるくらいの皮の厚みがある場合です。 こればかりは皆さんご自分で気に入る物をいくつか試してみるしか仕方ありません。
ご自分の耳を信じましょう。
比較的安い弦は、弦に弾力が少ないです。ですから、比較的皮の薄い物に向いていると思います。
比較的高級なものは弦の張りに粘りがありますから振動も大きくなります、これは皮の厚い物に向いています。
弦は付け変えた当初、2時間くらいは弾きこまないと本来の安定した振動になりません。ですので弦を交換したら2,3時間は弾きこんで下さい。
☆ スポンジ或いはフェルトの交換。
スポンジやフェルトを何年も着けっぱなしにしている方もとても多いです。
これらは少なくとも半年くらいで交換しましょう。
空気中にさらしておくだけでこれらは、硬化していきます、するとその役割の微細な振動を吸収する力が落ちます。
これを交換するだけで、雑音が消えたりもします。
これらのスポンジやフェルトは、なるべく柔らかい物が良いです、そして、肝心なのはあまり厚みを付け過ぎないように。
駒の下に軽く脇から差し込めるくらいの厚みがベストです、ギューギュー詰めこまなければ入らない様な厚みです と皮の振動まで吸収してしまい、
音の鳴りが悪くなります。
もし、そのように厚い物が詰め込まれて楽器が販売されているとしたら、楽器の雑音が多いので、厚くしてあるのだと考えざるを得ません。
ある楽器店は、とても厚くこのフェルトを巻いて駒の下に、押し込んであります。何十台もこれらの楽器を見てきましたが、ホントに稀にその厚いフェルトを取り除くと雑音だらけという楽器はありました。
ほんとに稀なのです、殆どの物はその厚いフェルトを取り除いて、薄い物を差し込むとてても良くなるものでした。これは各楽器一台一台に調整をしていないことから来ることでしょう。
この事は他の楽器店でも言えます。基本的に皆同じ千斤の巻き方と、駒の高さと、フェルトの付け方をしていて、あたかも楽器は全て同じ状態であるという調整をしてあります。
他の弦楽器では、例えばバイオリンなどでは駒一つにしてもその楽器に合わせて削り込みます。世界中に何千万台とあるバイオリン一つ一つが違うものだからです。木も違えば、経年変化も違います、また弾きこみの状態も違うでしょうし、ペグ(木軸)の硬さなども違います。
二胡はバイオリンよりさらに一台一台違います。それは蛇皮が個性を持っているからでもあります。そしてメーカーによっては、木軸の長さも違いますし胴の大きさも違います。当然皮の厚みも違います。たったフェルト一枚交換しても音が変わると言うのはみなさんおわかりだと思います。(やってみて下さい)
そのくらいに楽器の調整と言うのは微妙なものです。ですから光舜堂では、皆さんの好みも考慮しその楽器の経年変化や元の皮の状態なども加味して、千斤の巻き方だけでも、4種類用意していますし、糸の種類も3種類ほど用意しています。各楽器に合わせて、その楽器の変化に合わせ調整していくというのが本来の調整です。