弦楽器は調整次第で音色も音もとても変化が大きい物です。
その最大の力が、駒の調整でしょう。
二胡の場合、今までは駒をいろいろな種類を交換して取り付けることが、調整とされてきています。
ところが木の種類によってその振動の伝え方が違うと言う事だけで駒自体の構造は今まではみな同じと言えます。
彪駒は、駒の下部に切り込みが入り、弦の振動を皮に垂直に伝えられるようになったことです。
なるべく弦を皮に対して垂直に弾くようにすると、皮はしっかり振動しますが、棹が有る為に弓は完全に皮に対して垂直になるようには弾くことが出来ません。
それを解決したのがこの彪駒の形態です。
バイオリンの駒をモデルにして、この切り込みの位置、深さ角度など細かく検討して出来上がったのがこの彪駒です。
それ以前に、ある樹種を試してみて、とんでもなく良いなりの駒が出来たのですが、振動が強過ぎることで、雑音の出る楽器には向いていませんでした。(それが虎駒です、)
そこで十数種類の木を試してみて、その中で多少の雑音や、ウルフ音など消してしまえる樹種もあることが判りました。
それを今までは彪駒と名前を付けていましたが、さらなる実験を繰り返したところ、今までの彪駒とは違う音色の駒を作り上げることが出来ました。
これはたまたま黒い色をした木ですので、黒彪駒と名付けようと思います。
この黒彪駒の特徴は、彪駒と違って音色重視と言うところでしょう。
虎駒ほどは強くはありませんがそれでも今までの駒に比較すると、初心者が弾いても、プロの演奏家の様な鳴りをするということです。
黒彪駒は、彪駒に比べて、楽器自体の音色を強調する働きをするようです。
ですから紫檀と黒檀に付け変えて弾いてみると、音色の違いがはっきりと現れます。
音色を強調する駒が、黒彪と言うことができます。
まるでCDから聞こえて来るような音になります。
彪駒は、倍音も多く弾く人の手の動きに合わせて、より今までの二胡の音を更に雑味無く、ボリュームアップと、楽器自体の難点を少し、カバーしてくれる働きをします。
構造自体は変わりません、この事は木の種類によっての違いと考えられます。
今までの楠の駒がより鳴ると言うことを実現したのとゼブラウッドが、より音色それも蘇州系の音色をより強調するのとの違いの様なものです。
ですので、御自身の楽器の、或いはご自身の好みに似合った物が選べます。
いずれにせよこの彪駒と、黒彪駒の構造は、皆さんのお持ちの今までの二胡の駒の1,5倍位に感じる鳴りを実現します。
そして弾きやすいというのは、プロも初心者も特に初心者の方がおっしゃることです。
これはすべての二胡弾きの為に広めていきたいし、絶対広まると信じたいです。
余計に伺いたくなります!
やはり、それぞれを試してみて、違いが知りたいですね!
私にも違いが分かる範囲なのか、不安ですが…
とにかくこの駒こそ二胡のこれからの駒になるでしょう、
彪駒は、今までの二胡の音と殆ど変りません。
黒豹は、かく楽器の一番良い音を作り出します。