華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

体調不良になりたい

2014年07月06日 23時48分19秒 | Weblog
本日午後シフト。
数名によるシフトの交換、病欠を経て、フタをあけてみればシニアナースがおらず、私がシフトリーダーに。相変わらずどこを担当しても重たい我が病棟。こんな日に担当振り分けをするのは気が重いもの。シフトリーダーになると患者の担当は基本的にしないのだけど、あまりに重いので私も受け持った。皆が軒並み7~9名を持つところ5名。でもフルケア2名込み。
終わってみたら、もう肉体的にも精神的にも疲労困憊。正直、病気になって休みたいとすら思った。

私のフルケアの患者さんたちは精神的にも参っていて、何かが思い通りにいかないとスタッフにあたり始める。しかし私たちにとってその患者さんは何人かのうちの一人で、いちいちその感情に付き合ってはいられない。申し訳ないとは思うけど、八つ当たりにむかついて黙って部屋を出たりした。
一人のフルケアの患者さんは、他の病院での数度に渡る医療過誤により障害を抱える結果となり、基本的に病院というものに不信感を抱いている。普段は悪くない人なんだけど、何か自分の思い通りにいかなかったらイライラ。しかし私たちとて完璧ではなく、すべてに答えることができないこともある。特に今日のように忙しい日はなおさら。「申し訳ない」という気持ちと「うるさいねん」という気持ちの間で精神的に疲れた。

チームリーダーとしては、今日は突然死が一件。たまたまナースコールが鳴っている部屋の近くにいたら、担当していた派遣のアシスタントさんが血相を変えて部屋から出てくる。「亡くなってるみたいに見えるんだけど」。異変を感じ取った隣のベッドのおばあさんがナースコールを押してくれたらしい。大急ぎで部屋に行ったら、患者さんはイスに座っている状態。すでに瞳孔が開き、アゴが下がった状態。声をかけても反応なし。脈も取れず。大至急ドクターを呼び、心肺蘇生に入ろうとしたけど「もう無理だ」とドクター。どうすることもできなかった。
患者さんは90歳を越したおばあさん。ほんの10分ほど前にお手洗いに立っており、こういう状況は予期できなかった。しかし、婦長が家族に連絡をしたところ落ち着いた様子だったらしい。苦しまずに眠るように逝ってくれたのがせめてもの救い。

まぁこんな感じで今日も文字通り走り回っていた。病棟の中は走ってはいけないんだけど、そうしないと間に合わないぐらい。そういえば例の私の顔面にパンチを見舞ってくれたおじいさんは、今日大きな病院へと送られていった。殴り返す機会がなかったわ。
とにかく今は、認知症やフルケア等、手のかかる患者さんが多い。日曜日の夕方5名担当でもこの忙しさ。先日の夜勤でももうお腹一杯やったけど、昨日と今日で働くことに嫌気が差している。明日も午後勤務。正直仮病を使いたいぐらい。そんな勇気(?)はないけどさ。今、風邪を引いて病欠中の同僚をうらやましく思うなんて病んでるよな、私。もう一日働いたら3連休。だから頑張る。でも3連休は病院から電話があっても絶対休むぞー。

さて。
今はウィンブルドン決勝、フェデラー対ジョコビッチ戦を観戦中。ジョコビッチが押してるけど、今のところスコアはイーブン。いい試合。先ほどから何度も息を止めながら見ている。どんなに遅くなっても最後まで見届けるつもり。フェデラーが優勝しますように。

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