ロングアワーには圧縮靴下

本日午前のロングアワーシフト。出社したら正看の中では一番古株だったのでインチャージだった。もちろん予想外。結果から書くと、午後からは一瞬だけ病院代表になる時間もあった。先輩たちが軒並み解雇対象になってしまったため、こういうことがこれからも起こってくるはず。実際、今夜、病院代表がすべき作業を教えられた。これを機に、いっそ上を目指してみようか?という野望もないではないが、ヘタに動くと“出る杭は打たれる”になりかねない。とりあえず静かに上層部の仕事を覚えていくとしよう。

今日はコンスタントに忙しかった。私の担当患者さんの中には数名の徘徊、もしくは要介助を伴う認知症患者さんがおり、なかなか目が離せない状態。
それに加えて他のセクションに、昨日手術を受けた知的障害のある若い男の子がいて、麻酔と鎮静剤からの回復が思わしくなく、何度も吐いたり暴れたり。そのたびにスタッフコール（ナースコールより緊急性の高い呼び出し音）が鳴り、部屋に駆けていくこと数度。

午後からはある患者さんに極端な徐脈が見られ、ドクターに相談、心電図、重なるヴァイタルサインのチェックを経て、急きょペースメーカーを入れることが決まり、隣町の姉妹病院へ（通常心拍数は一分間に60～100回が普通とオーストラリアでは言われている。60回を下回る場合は徐脈、上回る場合は頻脈という。徐脈の場合、血液が身体の隅々まで十分にいきわたらず、酸素不足となり、めまいや失神、倦怠を起こしやすくなる。このおばあさんは転倒、そして骨折を繰り返しており、今回の検査を経てドクターがペースメーカー装着を決めた）。
それ以外もこまごまとしたことがあって、休憩も病棟の端っこに隠れてガサガサッとかき込むような状態。万歩計は17000歩を超えた。あぁ、疲れたなぁ。

こんな感じだったので、いつもお世話になっている先輩が病院を出るときに立ち会えなかった。だけど「来週家に遊びにおいで」と言われているので、休みの日に会いに行ってくるつもり。いつもは気丈な先輩が泣いていて、私も泣きそうだった。というか、まともに話をしたら絶対泣いていたので、今日は仕事の話に終始した。この先輩をはじめ、他の人たちとももう会えないなんてまだ信じられないなぁ。寂しい。書いてるだけで目頭が熱くなるわ。

先ほど帰ってきて、シャワーを浴びたらもう寝る時間。やっぱり12時間シフトは長い。明日もロングアワー。明日のおまんまのためにも頑張るぞ。