通勤途中の田圃の中などにどんど焼きの櫓が組みあがってきました。小正月に正月飾りやしめ縄、書初め、ダルマなどを持ち寄って焚き上げます。炎が大きいほど縁起が良いとか、この火にあたったり焼いた団子を食べたりすると風邪をひかないとか、虫歯にならないとか、燃やした書初めが高く舞い上がると字が上手になるとかいろいろ言われています。
そして木の枝に団子を挿したのが繭玉飾りで、特に養蚕が盛んだった東日本では丸いだけではなく繭の形にして枝に刺して神棚に飾り家内安全、農作物の豊作、特にに繭がたくさん獲れるように祈ったものです。
この繭玉飾りに使う木はミズキだったりヤマボウシだったり、時にはコナラだったりするのですが一にミズキ、二にヤマボウシが多いような気がします。
ミズキは団子を挿すのにちょうどよい枝ぶりであると同時に、名前のとおり水分が多く焼くときに容易に燃えない、燃えないから火事にならない=火除けになると言う意味もあるようです。
ミズキの1年生枝は水平に出て赤味を帯びて艶があり、枝は互生で冬芽は5~8枚の無毛で艶のある芽鱗に包まれ長卵形をしています。
側芽はほとんど見られず頂芽のみで、葉痕は半円形で小さく、隆起していますが維管束痕は3個・・・
一方、ヤマボウシはミズキよりも枝が細く、赤味が薄い褐色で艶もあまりありません。
繭玉を飾ると枝が細いため垂れ下がって、どんど焼きの時に見るとヤマボウシを使っているなと分かります。枝は対生で、枝先についた冬芽以外はほとんど無有りません。
毛が密生した2枚の芽鱗に包まれます。葉痕は三日月形で維管束痕は1つ・・・
花芽は短枝の先に付いて、ややつぶれた球形で先が尖っています。
さて今日から私の場合14日まで4連休です。今日は松原湖、明日は地元の北向き観音のお祭り、13日は松原湖の予定・・・
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冬芽でわかる落葉樹〔改訂版〕 | |
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