2015年にタンポポハフクレフシを拙ブログで取り上げているのだけど、件の虫えい(虫こぶ)は在来のタンポポではなくセイヨウタンポポに作られていた・・・
そして先日・・・最後の樹木学実習で農林大校内を回っていたらセイヨウタンポポ数株に作られているのに気が付き何枚か葉を取ってきて詳しく観察してみた!
タンポポハフクレフシはタマバエの一種が形成して葉の表裏に紫褐色の円班をたくさん作っている。 葉表にわずかに膨らむけど、ほぼ普通の葉と同じ厚さなので「この中に虫がいるの?」と言う感じなのである。
↓葉表の画像・・・
↓葉裏の画像・・・
↓切断面の画像・・・フクレフシといってもほとんど膨らんでいないね!
葉裏から見ると幾つかの紫斑の中に細長い幼虫が透けて見えた。 幼虫が入っていない虫えい(虫こぶ)も多いので寄生などをされて生存率が低いのかな・・・
虫えい室の空間は薄く、手先が不器用なので幾つも失敗しながら広げると1mmほどの白色半透明の幼虫が見られた。
最近、虫えい同好会(そんなの有ったの・・・! って言われそう)のNさんからメールが来て群馬で見つけたデータを教えて欲しいということで連絡をした。
在来タンポポに出来たハフクレフシとセイヨウタンポポに作られたハフクレフシのタマバエが同じなのかどうかが注目されているらしい。
普通は虫えい(虫こぶ)を形成する生物の寄主範囲は狭く、在来のタンポポに寄生していたタマバエがセイヨウタンポポまで寄主を拡大したのかどうか研究され始めたのだ・・・
セイヨウタンポポハフクレフシは今まで北海道、岩手県、新潟県で確認されていて群馬県でも確認されたことになる。
群馬県のものも較べてみたいので送って欲しいという依頼が有ったので九州大の湯川教授に郵送した! お礼のメールでは2齢と3齢の幼虫がかなりいたけど寄生率も高かったという内容だった・・・
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