手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2013年9月)

2013年10月17日 | 会員の作品
三谷和夫:何となく朝に腑抜けの思ひせり大き一つ事無事なし終へて(新アララギ2013.9)
佐々木フミ子:今あらば如何に論ぜむ楚人冠脱原発を憲法九条を(新アララギ2013. 9)
細田雄子:病み伏せばテレビはつけし儘に過ぐ傍へに人ある安らぎに似て(新アララギ2013. 9)
松本ゆき:孫ぬりし紅き爪にて街行くに知らぬ人にも声かけられぬ 八十六才始めてのマニキュア(歌会2013. 9)
木村和子:広きひろき工場内にただ二人表示板見つめ監視してをり(新アララギ2013. 9)
千葉照子:雨降りてバジルは俄かに育ちよし柔き其の葉を朝摘みたり(歌会2013. 9)
須田博:だだだだとエスカレーター駈け上る若者目で追ふ老い人我は(歌会2013. 9)
今野英山:金箔の門をくぐれば落ちつかぬこうゆうものかロココといふは  スタニスラス広場(新アララギ2013. 9)
高橋毬枝:公園にくうくうと呼ぶ鳩幾羽寄りてベンチに寂しさ分つ(新アララギ2013. 9)
小熊宗克:軍歌とは勇ましきものと思ひしに遊就館に悲しく聞きぬ(歌会2013. 9)
山崎日出男:何時しかに谷津田に稲穂うな垂れて行く夏の朝の風にゆれたり(歌会2013. 9)
麦島和子:早朝の露天のいで湯に浸りたりあふれ流るる湯音の響く(歌会2013. 9)
岸野トモヱ:ふるさとの地蔵祭りが甦える忘れていたる踊り懐かし(歌会2013. 9)
大倉康幸:広々としたる河原の向こうには遠慮しがちにビル街並ぶ(新アララギ2013.9)
小那覇暁美:土砂降りの雨のち晴れの夏の日は富士の稜線キラリと光る(歌会2013. 9)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 講師・雁部貞夫先生の歌(201... | トップ | 2013年11月歌会のお知らせ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

会員の作品」カテゴリの最新記事