手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2025年1月)

2025年02月02日 | 会員の作品
*新仮名遣い

今野英山:歩行者のあふるる街にひとり立ち移民の少女がサックス奏づ(新アララギ2025.1)
高橋毬枝:欹(そばだ)てる耳にことばは擦り抜けるわが身老いしとつくづく思ふ(新アララギ2025.1)
麦島和子:大空に舞い踊る龍創り出しやがて消えゆく飛行機雲(新アララギ2025.1)
岸野トモヱ:*海辺より山峡に嫁ぎ子育てしうから看取りし幼友だち(歌会2025.1)
大倉康幸:*涼しさに体の慣れぬもどかしさようやく秋の気配来れども(新アララギ2025.1)
相川盈子:*散歩道からすうりの実色づきぬ夫に供えて秋を告げたり(新アララギ2025.1)
宮本通代:こんなにも赤かったのか彼岸花やうやく咲ける野良道の陰(新アララギ2025.1)
丸山幸子:*すこしだけ心は揺らぐ初めてのさながら昭和の医院の前に(新アララギ2025.1)
鈴木英一:遊歩道を列作り来る園児たちの元気な声に望みある世来たれ(歌会2025.1)
東寿美枝:江戸切子に注ぐ冷酒は青き色格別美味しおもむろに酔ふ(新アララギ2025.1)
今野礼子:*嫌いとは言わず苦手と言う君はばあばの手料理そっと押しやる(新アララギ2025.1)
桂 崇人:*好きな言葉それは「希望」だ思いもつかぬ未来が待ってるそう信じたい(歌会2025.1)
安達和治:*夢追いて土と炎に汗するも窯は応えず友は自死する(歌会2025.1)
三宅信子:*些末なる未来の予定の過去となり薄き手帳を晦日に捨てる歌会(歌会2025.1)


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