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手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2016年8月)

2016年09月12日 | 会員の作品

三谷和夫:高山の尾根かと見たり青雲を山遠き地に住みゐる我は(新アララギ2016.8)
佐々木フミ子:今読めばなんと魅力ある文体か読み辛かりし『火垂るの墓』は 野坂昭如(新アララギ2016.8) 
木村和子:我が家は強震二回を耐え得るや地震に強き筈の軽量鉄骨の家(新アララギ2016.8)
千葉照子:九十畳に廊下張り出す「潮音閣」人居らず夫は肘枕せり(歌会2016.8)
須田博:得手勝手児ら騒ぐ声迷惑と保育所建設反対するとは(歌会2016.8)
今野英山:歴代の王は来世を競ひたり金箔白亜と仏塔ならべて タイ国(新アララギ2016.8)
高橋毬枝:相寄りし白樺派文人の我孫子の地湖畔の小径をまた訪ね来む(新アララギ2016.8)
小熊宗克:東京の空爆体験忘れ去り高層ビルの林立止まず(歌会2016.8)
山崎日出男:ひよどり坂降りれば野イチゴ五つ六つ吾待つごとく繁みの中に(歌会2016.8)
麦島和子:*手賀沼を望む高台に居を構えし柳宗悦その跡地に立つ(新アララギ2016.8)
岸野トモヱ:*はらはらと止まらぬ涙にはっとするふたたび友と会うことも無し(歌会2016.8)
大倉康幸:*山吹の咲いた小径をどこまでも歩いて行きたい風に吹かれて(新アララギ2016.8)
小那覇暁美:*若き日を想い出すのはいいだろうヒーローだったね高校の頃(歌会2016.8)
前澤重成:つる草にからめとられて転倒し足首折りぬ油断大敵(歌会2016.8)
相川盈子:*農耕の太き足もつ馬一頭波打ち際を人乗せて行く(新アララギ2016.8)
宮本通代:鳴り止まぬ地球の呻き地の神にただ祈るのみ鎮まり給へ(新アララギ2016.8)
葛岡昭男:*蕎麦の花咲く信州路を真ん丸き月と一緒に通夜におもむく(新アララギ2016.8)

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