2023年6月作品抜粋 *は新仮名遣い
千葉照子:「禅味のある甘み」と茉莉も慕ふ味どれどれ食はむ饅頭茶漬け 森茉莉『鷗外の味覚』(歌会2023.6)
今野英山:ジコボウの出づる林か滑りつつ雪原の下の宝石想ふ(新アララギ2023.6)
高橋毬枝:「逝きました」と聞きて思ひぬ寒晒しの甲府盆地に石蹴りせし日を(新アララギ2023.6)
麦島和子:蔓に巻かれ雑草の間に蝋梅が時来て匂う黄の花咲きて(新アララギ2023.6)
岸野トモヱ:*花捧げ世界の首脳が慰霊する死者よ鎮まれ覇者もなおさら(歌会2023.6)
大倉康幸:*狭い庭眺めて歩く朝の道都会の中にそれぞれの花(新アララギ2023.6)
相川盈子:*水のみにて二十日を生きて九十二歳「いっぱいいっぱいありがとう」と逝く(新アララギ2023.6)
宮本通代:父の子と母の子とさらに社会の子祖母は語りぬ嫁入りの頃(新アララギ2023.6)
丸山幸子:*手術(オペ)室へ向かう背中を押すメール届きし歌誌の集Ⅲを告ぐ(新アララギ2023.6)
鈴木英一:長話始めし知人の連れし犬あごを地に付け待ちのポーズに(歌会2023.6)
東寿美枝:冬日射すメタセコイヤの並木道影と日向の模様踏みゆく(新アララギ2023.6)
今野礼子:*ケーキ屋の無かりし小さき町に住みテレビに人気のティラミス知りき(新アララギ2023.6)
桂 崇人:*手に取ったバスケットボールの感触が追憶の海へ吾を誘(いざな)う(歌会2023.6)
高木千春:*古い友の透きとおるような白い肌憂いを帯びてなお艶を増す(歌会2023.6)
千葉照子:「禅味のある甘み」と茉莉も慕ふ味どれどれ食はむ饅頭茶漬け 森茉莉『鷗外の味覚』(歌会2023.6)
今野英山:ジコボウの出づる林か滑りつつ雪原の下の宝石想ふ(新アララギ2023.6)
高橋毬枝:「逝きました」と聞きて思ひぬ寒晒しの甲府盆地に石蹴りせし日を(新アララギ2023.6)
麦島和子:蔓に巻かれ雑草の間に蝋梅が時来て匂う黄の花咲きて(新アララギ2023.6)
岸野トモヱ:*花捧げ世界の首脳が慰霊する死者よ鎮まれ覇者もなおさら(歌会2023.6)
大倉康幸:*狭い庭眺めて歩く朝の道都会の中にそれぞれの花(新アララギ2023.6)
相川盈子:*水のみにて二十日を生きて九十二歳「いっぱいいっぱいありがとう」と逝く(新アララギ2023.6)
宮本通代:父の子と母の子とさらに社会の子祖母は語りぬ嫁入りの頃(新アララギ2023.6)
丸山幸子:*手術(オペ)室へ向かう背中を押すメール届きし歌誌の集Ⅲを告ぐ(新アララギ2023.6)
鈴木英一:長話始めし知人の連れし犬あごを地に付け待ちのポーズに(歌会2023.6)
東寿美枝:冬日射すメタセコイヤの並木道影と日向の模様踏みゆく(新アララギ2023.6)
今野礼子:*ケーキ屋の無かりし小さき町に住みテレビに人気のティラミス知りき(新アララギ2023.6)
桂 崇人:*手に取ったバスケットボールの感触が追憶の海へ吾を誘(いざな)う(歌会2023.6)
高木千春:*古い友の透きとおるような白い肌憂いを帯びてなお艶を増す(歌会2023.6)
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