( 仲見世 夜景 )
浅草に喜劇の幟つばくらめ
燈の入りて大提灯の朧かな 喜多川水車
昨日は夏の季語、今日は春と季戻りしてますね・・・
さて、物の本にて「夏めく」「夏兆す」のちょっとした違いを知りました。
同じように使っていたような気がします
簡単に言えば「夏めく」は夏(立夏)になってから、「夏兆す」は晩春から
初夏に入った頃の感覚でしょうか。
季語集、歳時記、などでは同じところに載っていることが多いようです
夏兆す杉の吉野の水鏡 原裕 青垣
少年の鋭角の肩夏兆す 大西泰世
妹山の夏めく裾の白瀬かな 田中英子
袖かろし夏めく水仕はげまされ 及川 貞
ほとんど変わりが無いように思われますが、「夏兆す」には直線を感じ、
「夏めく」には光を感じます。例句が少しなのでそうとも言えませんが
何かの参考に・・・・