12月 21日

2011-12-20 23:48:40 | Weblog
            ( 寒椿 )



寒椿朝の乙女等かたまりて           沢木欣一







ふるさとは風の中なる寒椿           入船亭扇橋


汐入りの池あたたかし寒椿           中村汀女


寒椿落ちしばかりの水揺るる          菅井たみよ


寒椿落ちたるほかに塵もなし          篠田浩一郎




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12月 20日

2011-12-20 00:34:36 | Weblog
             ( 焚火 )


焚火して小学校の屋根普請           栗田やすし



昨今は焚火も畑焼きも例外を除いて禁止されていますが、太古より人は火を
熾し、煮炊きをして、暖をとり、生活の真中にあったような気がします。
また焚火はコミュニケーションの場であり、それは文化にも通じるように思うの
ですが、皆さんはどう感じられますか?
ころころの小学生の頃の冬の朝、炭屋のおじいさんが炭俵で焚火をしてくれて
それが登校の集合場所になっていました。その時代ですから集団登校など
無いわけですが、いいタイミングで「さあ、行きなさい」とそのおじいさんが声を
かけてくれます。 「行ってきます」 と子供達の声がまだ耳の奥に残っています



流木の月日消えゆく磯焚火            林 翔


大焚火夜をこがしつつ鬼の舞           橋本榮治


雪嶺や畦の焚火に誰もゐず            秋元不死男


磯焚火潮音どよむ松林              皆川盤水









コメント (2)
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