9月 5日

2020-09-04 13:06:02 | Weblog
                         野分・野分雲・野分晴

        かつて、台風のことを野分(のわき)と呼んでいましたが、正確には秋に吹く暴風のことを指します。
        ハリケ-ンという名称も、元は強い暴風のことを指していたようです
        もともと日本語に「台風」という言葉そのものが無く、それまでは「野分」を使用していました。
        台風は英語のtyphoonからとったと言われていて、大正時代頃から使われるようになったようです。
         ( すべてサイトから知識をお借りしました)
        現在、日本の南の海上を非常に強い台風が北西に進んでいます
        台風にせよ野分にせどうぞ細心のご注意でお過ごしください



     野分あと雲のやさしくなりにけり        沢木欣一


     初野分母をへだててしまひけり         細見綾子


     木つ端浮く野分濁りの隅田川          栗田やすし


     明日香路の小流れ迅し野分晴          中村修一郎


     葛根湯喉に残れり野分の夜           奥山ひろ子


     野分晴てんやわんやの千切雲          夏目隆夫


     屋根に干す朱泥の壺や野分晴          栗田せつ子


     野分雲割つて日矢差す九十九里         武藤光晴


     野分雲小舟曳きゆく空らの舟          伊藤範子


     野分だつ雲に隠るる阿蘇五岳          若山智子


     浅草へ野分濁りの川上る            林 尉江


     屋敷畑なぎ倒し去る野分かな          古田富美子


     潮やけの甘蔗の葉白む野分あと         平 千花子



          
     


     真向より礫まじりの野分吹く          能村登四郎


     泣きさうな人の顔見し野分かな         廣瀬直人


     サーフアーに天地逆しま野分波         野澤節子


     硯洗ひ野分の端に波郷病む           秋元不死男


     石を出て石に帰れず野分仏           加藤秋邨


     理髪師にひげそられ街に野分満つ        有馬朗人


     大いなるものが過ぎゆく野分かな        高浜虚子


     芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな        松尾芭蕉



          
コメント
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