4月 11日

2021-04-11 06:02:01 | Weblog
                      著莪の花・花著莪・姫著莪


     名園に扇子を使ふ著莪の花             細見綾子


     擦れ違ふ禰宜と会釈や著莪の道           丹羽康碩


     著莪咲くや川音響く塩の道             岸本典子


     著莪の花藪に捨てたる鼠取り            清水弓月


     絵付場の玻璃うつ雨や著莪の花           伊藤範子


     浄智寺の磴の湿りや著莪の花            武藤光晴


     芭蕉碑や雨に色増す著莪の花            森垣一成


     白虎隊自刃の跡や著莪の花             上田博子


     花著莪に沈む小ぶりの羅漢佛            巽 恵津子


     花著莪や古墳に著き獣道              熊澤和代


     滝壺へ降りて明るし著莪の花            大島知津


     山寺のくづれし土塀著莪の花            水野時子



          



     著莪の花旅の日焼のいさぎよし           福永耕二


     童仏十万睦ぶ著莪の花               能村登四郎


     あたらしき柄杓が置かれ著莪の花          川崎展宏


     伊勢講の女一人や著莪の雨             加藤耕子


     都にも隠れみちあり著莪の花            鷲谷七菜子


     昼ひとり鍵して病めり著莪の花           岡田 和子


     姫著莪の花に墨する朝かな             杉田久女




          

           三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
         そして手洗い、うがい、マスクの着用で自分と大切な人を守りましょう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする