4月 12日

2021-04-12 05:54:48 | Weblog
                      竹の秋・竹の秋風・竹秋


          モウソウチクやマダケにとっての春から初夏は、竹の子を育てるのに栄養をとられる、
           いわば「実りの季節」です
          竹の子が大きくなった後なので、まるで子どもを育てた親の竹が疲れて枯れていくようにも
          見えることから『竹の秋』と呼ばれています



     竹の秋手押ポンプのかすれ水           細見綾子


     竹秋や女人くぐりし低き門            栗田やすし


     御手洗を囲ふ舟板竹の秋             鈴木みや子


     竹秋や耳元に振る嵯峨土鈴            都合ナルミ


     雨音にしづもる窯場竹の秋            伊藤範子


     竹の秋仏に供ふ千羽鶴              市川悠遊


     竹秋の水の青さよ大井川             上田博子


     一草庵背戸に広ごる竹の秋            豊田紀久子


     竹炭のにぶきひかりや竹の秋           柴田孝江


     立て膝のねねの座像や竹の秋           今井和子


     竹の秋雨にけぶれる奥嵯峨野           鈴木 文


     竹秋のすずめ饒舌羅漢寺             ころころ



          



     釣宿の主の顔も竹の秋               飯田龍太


     竹秋の髪より炎えて老いにけり           岡本 眸


     業平の名をもちかなし竹の秋            山口青邨


     翁眉竹秋の風わたりくる              桂 信子


     うぐひすを放つやしばし竹の秋           三好達治


     西行を訪ふ竹秋のこれの径             鷲谷七菜子


     人影の池中を歩む竹の秋              原 コウ子



          

           三密を忘れなく 密閉、密集、密接を避けましょう
         そして手洗い、うがい、マスクの着用で自分と大切な人を守りましょう



     
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