５月 １日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　五月・皐月・聖五月・早苗月


　　　　　　　　　　「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」
　　　　　　　　　　こうして2019年の５月1日に始まった令和、ことしもまだ世界中でコロナの禍と闘っています　
　　　　　　　　　　それにウクライナの戦火も一日も早く終息し平和が戻ることを祈るばかりです
　　　　　　　　　　さて、なぜ聖五月『聖』？新しい季語ですが、五月には聖母祭などカトリックの
　　　　　　　　　　重要な祝日が目白押しに詰まっていて、それ故にカトリックの国で五月を聖五月というのだそうです。



　　　　　　　　　　君がため五月を薔薇の咲きこぞる　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　　教室の隅のいびきや早苗月　　　　　　　　　　　　河原地英武


　　　　　　　　　　よく歩く東京の人風五月　　　　　　　　　　　　　伊藤範子


　　　　　　　　　　廊下まで響く産声聖五月　　　　　　　　　　　　　桑原健次


　　　　　　　　　　江ノ島の潮路明るき五月かな　　　　　　　　　　　森垣一成



　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　（　にわとこの花　）


　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　（　べにときわまんさく　）



　　　　　　　　　　汗ばめる母美しき五月来ぬ　　　　　　　　　　　　　中村汀女


　　　　　　　　　　画布の上に原色厚し五月の野　　　　　　　　　　　　福永耕二


　　　　　　　　　　アカハタと葱置くベツド五月来る　　　　　　　　　　寺山修司


　　　　　　　　　　いくつもの扉開け聖母に五月青し　　　　　　　　　　津田清子


　　　　　　　　　　五月微風ミルクの膜の舌ざはり　　　　　　　　　　　秋元不死男



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　（　花みずき　）


　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　（　がまずみの花　）


　　　　　　　　　　昨日も日本全国で一日25,182人のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　あと少しの我慢です
　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-18,777　）