冬菫・寒菫
言葉少き日の縁下の冬すみれ 細見綾子
教会の庭に屈めば冬すみれ 栗田やすし
城郭の日当たるところ冬すみれ 武藤光晴
燭揺るるガラシャの墓や冬すみれ 松原 香
冬すみれ潮騒の音吹き上ぐる 服部鏡子
椅子ひとつほどの日溜り冬すみれ ころころ
犬より荒き少年の息冬すみれ 鍵和田釉子
ふるきよきころのいろして冬すみれ 飯田龍太
子を生まぬこと冬菫愛さぬこと 夏井いつき
冬すみれ汝も平家の裔として 津田清子
しやがむとき女やさしき冬菫 上田五千石
勝ち牛も負け牛も踏む冬すみれ 石 寒太
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