返り花・帰り花・狂ひ花・忘れ花・狂ひ咲き
帰り花(かえりばな)とは、11月頃の小春日和に、桜、梅、梨、躑躅などの草木が本来の季節と
異なって咲かせた花のこと。 ひとが忘れた頃に咲くので、「忘れ花」といった言い方もされる。
「返り花」とも書き、「二度咲」「狂い咲」ともいう。 また、帰り花には、遊女が再び遊郭に勤めに出る
意味もある「返り花」は元の状態に戻ることで「帰り花」は元の所に戻ること、上手に使いこなせれば
句の詩情も広がるのでしょう簡単なようでなかなか奥深い季語ですね
( 知識はサイトからお借りしました )
ぐみの木に返り花あり花川戸 細見綾子
水戸公の二畳の書斎返り花 栗田やすし
山の日の翳りやすさよ返り花 下里美恵子
吉野への標ほぐるる帰り花 野島秀子
古稀祝ふ山のホテルや帰り花 森 敏子
磔刑跡赤きつつじぼ返り花 鈴木まつ江
日和見の漁師が家や帰り花 河東碧梧桐
帰り咲くつつじやさしや紅さして 山口青邨
忘れ花わがマドンナも猫背かな 小原樗才
はまゆふもまた返り咲く捕鯨の地 友岡子郷
たしかなる老木の命返り花 下村梅子
はまゆふもまた返り咲く捕鯨の地 友岡子郷
サイトから一部資料・写真お借りしています