鳰、にお、一丁潜り、かいつむり
湖や沼に棲み、水に潜っては浮き上がってくる。毛糸玉のような小型の水鳥
冬の季語です
世の寒さ鳰の潜るを視て足りぬ 沢木欣一
首ふつて浮巣に遠きかいつぶり 栗田やすし
鳰潜り逆さ伊吹の濃くなれり 中川幸子
城囲む碧き流れや鳰の声 利行小波
浮きてすぐ潜れり雨のかいつぶり 久野和子
にほどりの鳴くたび湖面暮れゆけり 坪野洋子
一条の洩れ日を鳰のふり返り 能村登四郎
物思ふ鳰かも遂に潜らざる 林 翔
水底の日暮見て来し鳰の首 福永耕二
浮かび出て遠き日向や鳰 山田弘子
波光るとき鴨いづこ鳰いづこ 稲畑汀子
かいつむり浮くたび遠くなつてゆく 石井とし夫
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