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「物我一如」これは何かの本で読んだ写生の心得で、忘れていた言葉。
昔の作句ノートは22冊,その初期のノートの空欄に書いてあった。
早い話が自然と一体になると云う事だと解釈している。
昨今の吟行は歩きすぎる。
これもある本で読んだこと、「じっと自然に入る」「じっと思考に入る」
「じっと」が大切なことで、景勝地へ行けば行くほど佳句は授からないと聞く。
美しい景色の感動は俳句の感動とは少し違うようだ。
発見といえば「出会い頭」のようなイメージがある。
でも「じっと」の中にこそ発見の種があると思う。
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軒裏も夕日に染まる吊し柿
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吟行句会では,同じ景色を見てきた仲間とは当然、類想句の句会になる。
だからこそ自分の発見をたった一つ見つける「じっと」が必要なの
だと思う。
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仕舞客降ろし回転木馬冴ゆ(1982年11月ころころ)
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