11月 23日

2013-11-23 00:19:11 | Weblog
                ( 一葉忌・樋口一葉の忌日 )


明治29年11月23日 文京区丸山福山町で逝去。享年24歳




針山に小さき抽斗一葉忌              栗田やすし


頼まれし妻の足袋買ふ一葉忌            福永耕二


石蹴りの子に道きくや一葉忌            久保田万太郎


廻されて電球ともる一葉忌              鷹羽狩行


一葉忌折目を六ッに薬包紙             秋元不死男


赤電話が人待つ路地や一葉忌            鍵和田釉子


霧の香のなかの菊の香一葉忌            飯田龍太


昏れ際の露地に豆腐屋一葉忌            菖蒲あや


一葉忌旅にあがなふ手漉き和紙           河野順子






一葉井戸



一葉忌母にまだある糸きり歯    こころ






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4 コメント

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樋口一葉 (夏子)
2013-11-23 22:09:58
今は亡き母が樋口一葉を好きだった影響でしょうか、私も中学生の頃子供向けに現代語で編集された小説を何篇も読みました。今でも一葉の名を冠した研究書や小説・エッセイなどを本屋で見つけると、つい手に取ってしまいます。ですから一葉忌で一句作りたいと思うのですが、中々上手くいきません。思い入れが強すぎるせいかもしれませんね。

  石蹴りの子に道きくや一葉忌     久保田万太郎
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一葉忌 (こころ)
2013-11-24 09:37:38
夏子さん、おはようございます
仰る通りかもしれません
やはり思いより体感でしょうか
石蹴りの子に道きくや一葉忌    久保田万太郎
赤電話が人待つ路地や一葉忌   鍵和田釉子
昏れ際の露地に豆腐屋一葉忌   菖蒲あや
ご紹介の句の中にも共通キーワード「ろじ」があります
一葉が暮らした本郷、浅草の路地を作者は体感して
詠まれたもので、私も一葉と路地の暮らしは離れません

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氷解 (夏子)
2013-11-24 13:35:05
こころさん、ありがとうございます。

「思いより体感」 

このお言葉を今後作句する上での指針として、大切にいたします。私は頭で句を作ってしまう傾向があるようで、どうもいけません。
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一葉忌 (こころ)
2013-11-24 23:43:44
夏子さん、最終的には頭で句を整理するわけで
そのために多くの俳人の句集を読むのも一葉の小説を
読むのも大切なんでしょうね
お互いに楽しく良い俳句を目指しましょう
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