十薬の匂ひに慣れて島の道 稲畑汀子
今日のNHK俳句での、宇田喜代子、阿辻哲次の会話の中に
「いざ、推敲の段階でその文字を掌に乗せて、転がして、色々な角度から
味わってみる」そして主宰の「文字の持つ姿を大切に・・・」と言うことを
言っていました。
ころころも前から「詩、景色の佳さは勿論、書いて良し、詠んで良し、眺めて
良し」が俳句の醍醐味であり、佳句の条件ではないかと思っています。
そういう意味では、分かる人には分かると言ったような「無季俳句、口語俳句、
不定形俳句」の分野では勉強不足かもしれません。
ひらがな、漢字を楽しみ、その絶対的効果を得ている俳人といえば
久保田万太郎だと思っています。
おもうさまふりてあがりし祭りかな
さびしさは木をつむあそびつもる雪
しらぎくの夕影ふくみそめしかな
翁忌やおきなにまなぶ俳諧苦
といったような、漢字の数や位置によって詩の効果をふかめています。
また、以下のような句も詠み、まさに視覚としての文字を理解している
作家と言えましょう。
芥川龍之介佛大暑かな
漢字の持つ効果、まさに戒名のようです。
親一人子一人螢光けり
「り」の音韻、り・り・り・り・これも虫の音にもとれます。
又、十七音をぶつ切りにして孤独感を含ませているようにもとれます。
「俳句の周りを楽しむ」まさに楽しませて頂きました。
今日のNHK俳句での、宇田喜代子、阿辻哲次の会話の中に
「いざ、推敲の段階でその文字を掌に乗せて、転がして、色々な角度から
味わってみる」そして主宰の「文字の持つ姿を大切に・・・」と言うことを
言っていました。
ころころも前から「詩、景色の佳さは勿論、書いて良し、詠んで良し、眺めて
良し」が俳句の醍醐味であり、佳句の条件ではないかと思っています。
そういう意味では、分かる人には分かると言ったような「無季俳句、口語俳句、
不定形俳句」の分野では勉強不足かもしれません。
ひらがな、漢字を楽しみ、その絶対的効果を得ている俳人といえば
久保田万太郎だと思っています。
おもうさまふりてあがりし祭りかな
さびしさは木をつむあそびつもる雪
しらぎくの夕影ふくみそめしかな
翁忌やおきなにまなぶ俳諧苦
といったような、漢字の数や位置によって詩の効果をふかめています。
また、以下のような句も詠み、まさに視覚としての文字を理解している
作家と言えましょう。
芥川龍之介佛大暑かな
漢字の持つ効果、まさに戒名のようです。
親一人子一人螢光けり
「り」の音韻、り・り・り・り・これも虫の音にもとれます。
又、十七音をぶつ切りにして孤独感を含ませているようにもとれます。
「俳句の周りを楽しむ」まさに楽しませて頂きました。