8月 21日

2022-08-21 05:59:40 | Weblog
                     時鳥草・杜鵑草・油点草・山路のほととぎす



          はなびらに血の斑ちらしてほととぎす      沢木欣一


          杜鵑草その紫の絞りかな            中川幸子


          句屏風を背に水盤の杜鵑草           服部冨子


          聳え立つ石の如来や杜鵑草           武藤けい子


          日々遠き父郷やまじのほととぎす        ころころ




               

                ( 山路の杜鵑草 )


          かすかなる山姥のこゑ杜鵑草          小檜山繁子


          幾度も雨に倒れし油点草            稲畑汀子


          水に映りて斑をふやす杜鵑草          檜 紀代


          あるじなき後のつくばひ時鳥草         佐藤鬼房


          殉教の土の暗さに時鳥草            後藤比奈夫




               

           昨日も日本全国で 253,265人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 

         ( 前週同曜日比 +69,669 増える傾向にあります  )
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8月 20日

2022-08-20 06:07:14 | Weblog
                       蜩・ひぐらし・かなかな



          蜩に山片照りもしばしかな           細見綾子


          ひぐらしが鳴き初む青岸渡寺の裏        栗田せつ子


          かなかなの声か細しや里昏るる         武藤光晴


          蜩に山の一日始まりぬ             小栁津民子


          ひぐらしや上杉廟の杉襖            ころころ




               



          ひぐらしのふと鳴きやみし火葬塚        栗田やすし


          蜩や佐渡にあつまる雲熟るる          沢木欣一


          降るやうに蜩が鳴く粟畠            細見綾子
 




               



           蜩のこゑの刃先に触れてゐし          福永 耕二


          ふた三こゑ夕蜩に見舞はれぬ          石田あき子


          蜩や干されて透ける麻衣            野澤節子


          ひぐらしの奥にひぐらし日暮来る        秋山幹生


          ひぐらしのこゑの針なす駒ケ嶽         飯田龍太




                


          昨日も日本全国で 261,029人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 +92,222 増える傾向にあります  )
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8月 19日

2022-08-19 06:32:50 | Weblog
                         俳句の日



          「俳句の日」は「は(8)い(1)く(9)」の語呂合せで、正岡子規研究家で俳人の坪内稔典らが提唱し、
          1991年に制定しました。
          「俳句記念日」が提唱されていて、この日を「句会などを通して、俳句の楽しさ、奥深さ、
          季節感の大切さなどを知ってもらう」ということを目的とした記念日としています。
           (文章はネットから抜粋してお借りしました)  
          今日は各地でこの日に合わせた句会が開かれることでしょう



          発句なり松尾桃青宿の春           松尾芭蕉


          息きつて発句もできぬあつさ哉        正岡子規


          通天やしぐれやどりの俳諧師         川端茅舎


          俳諧の忌日は多し萩の露           高浜虚子


          発句してわらわせにけりけふの月       内藤丈草


          俳諧の海に蜻蛉あそびけり          阿部みどり女




               
                ( 出雲崎 良寛像 )


          待遠し俳句は我や四季の国          三橋敏雄


          底紅や俳句に極致茶に極致          阿波野青畝


          唐辛子ぽつりと巴里に発句なす        小池文子


          俳句が文字になるとき十三夜         黒田杏子


          俳諧のこころに荒地野菊かな         富安風生




               

                ( 一茶像 )


           昨日も日本全国で 255,534人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 +15,357 増える傾向にあります  )
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8月 18日

2022-08-18 05:36:45 | Weblog
                       南蛮ギセル・思草・おらんだぎせる・きせる草



          おらんだぎせるといふ花ありし絹の径      細見綾子


          万葉の径の静けさ思ひ草            国枝洋子


          咲き残る南蛮煙管紅の濃し           上田博子


          うす紅のひしめき合ひて思ひ草         福田邦子


          南蛮ぎせる庭の芒に潜み咲く          山口茂代




               



          異草にまぎれてかなし思ひ草          富安風生


          額に皺よせて南蛮煙管かな           川崎展宏


          重ね着のいちばん下は思草           直江裕子


          思草いろをはじめのいろはうた         森 澄雄


          姨捨やいつも横向く思ひ草           栗原春人




               

           昨日も日本全国で 231,499人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 -18,864  )
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6月 17日

2022-08-17 05:38:47 | Weblog
                       秋海棠・断腸花・相思草・瓔珞草・八月春・



          中国の「採蘭雑誌」に描かれている「断腸花」の由来
          昔、さるところに、美しい婦人がいた。この女性には誰にもまた何物にも換え難い思慕する男性があった。
          そして毎日の逢瀬を楽しみに待っていたのであったが、故あってその彼氏はどうしても訪れることが
          できなくなった。それを知らずに、婦人は今日は見えるか、明日は姿が、と北面の墻に待ちあぐんでいた。
          そして日ごとにそそぐ断腸の涙がいつか凝って名も知らぬ草が生え、その草の花の紅色が、その緑の葉に
          映ってまことに美しく、やさしく、ちょうどこの美しい女性にも似ているので、誰いうとなく断腸花と
          呼ぶようになった。( ネットから知識をお借りしています )


          女去つて秋海棠の茎紅し            沢木欣一


          忌の近き子規の机に秋海棠           岸本典子


          描き遺す妻の裸婦像断腸花           上杉和雄


          秋海棠赤し足助の典籍屋            掛布光子


          秋海棠映る池面に浪のしわ           清水弓月




               



          断腸花妻の死ははや遠きこと          石原八束


          障子濡れ秋海棠の花透かす           山口青邨


          美しく乏しき暮し秋海棠            富安風生


          断腸花飛鳥に石のものがたり          大嶽青児


          断腸花いい服を着て別れよう          星野石雀




               

           昨日も日本全国で 166,205人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 -46,290  )
  
  
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8月 16日

2022-08-16 05:34:40 | Weblog
                       桔梗・きちかう・ききやう・沢桔梗



          前裁に貧しき桔梗茎からむ           沢木欣一


          おもかげをさだかにしたり白桔梗        細見綾子


          木道をはみ出してをり沢桔梗          山口秀子


          母いつも人待つ暮し白桔梗           鈴木真理子


          沢桔梗その紫の滴れり             八尋樹炎




               

                ( 沢桔梗 )



          光秀の社も城も桔梗咲く            西田円史


          桔梗や男に下野の処世あり           大石悦子


          むらさきの山気そのまま沢桔梗         渡辺恭子


          ほの暗き京の老舗や白桔梗           岡部名保子


          沼の辺の踏み場なかりし沢桔梗         小路紫峡




               


               


           昨日も日本全国で 138,613人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 +786  )
    
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8月 15日

2022-08-15 06:25:00 | Weblog
                       敗戦忌・終戦日・八月十五日



          靖国の靖はわが名敗戦忌            栗田やすし


          半月の朱いろに滲む敗戦忌           河原地英武


          早稲の穂の重く色づく終戦日          武藤光晴


          珊瑚積む墓標八月十五日            関根切子


          終戦日蛇口の水の漏れ止まず          国枝隆生




               


               



          生きのこり黒き句集や終戦日          沢木欣一


          終戦日妻子入れむと風呂洗ふ          秋元不死男


          隣へ貸す八月十五日の大鍋           寺井谷子


          ハモニカのとんぼ印や敗戦日          政木紫野


          終戦日夕焼くさき水を飲めり          福永耕二




               

           昨日も日本全国で 178,356人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 -28,069 )
  
   
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8月 14日

2022-08-14 06:29:42 | Weblog
                   蓼の花・蓼の穂、穂蓼、蓼紅葉、ままこのしりぬぐい



          蓼の花少し残りて野川かな           細見綾子


          花蓼や水凹ませて風渡る            矢野孝子


          恋成就願ふ陽石たでの花            金田義子


          師の句帳よりはみ出せり桜蓼          小島千鶴


          陶土掘る泥にまみれし蓼の花          武田稜子




               



          二三日なまけごころや蓼の花          鈴木真砂女


          うつむきて歩く心や蓼の花           石田波郷


          料理屋に隣れば赤き穂蓼かな          河東碧梧桐


          子に低く傘さしかくる蓼の花          林 翔


          内湖の細江になりて蓼の花           高浜虚子




               

           昨日も日本全国で 183,609人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 -43,892 )
 
  
  
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8月 13日

2022-08-13 07:21:32 | Weblog
                       盆・魂祭・盆棚・棚経・盆仕度・盂蘭盆・精霊棚


          今日から(13日~15日)月遅れのお盆となります明治の初めころの新、旧とお盆行事が分かれたようですが
          農事の忙しさを過ぎたころなのでしょうね



          草刈つて蟹の横ぎる盆の道           沢木欣一


          山の風背戸より入れて盆用意          矢野愛乃


          古畳ふいて迎へし盂蘭盆会           塩坂恵子


          百日の嬰子を囲み盆供養            上田博子


          盆なれば亡き友も来よ同窓会          武藤光晴




               



          水際の水の側なる魂迎             正木ゆう子


          一束の地の迎火に照らさるる          橋本多佳子


          迎火のうすうすと地のこゑ水のこゑ       吉田鴻司


          土間よりの馬の匂ひの盂蘭盆会         瀧澤伊代次


          ほゝづきのわかき青さや魂まつり        鈴木真砂女




               


           昨日も日本全国で 168,826人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 -64,869 )
   
  
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8月 12日

2022-08-12 05:57:52 | Weblog
                       女郎花・粟花・男郎花 


          秋の七草のひとつ女郎花(オミナエシ)の名前の由来は、小さな黄色のお花が粟粒に似ているところから。
          粟飯(あわめし)の別名、女飯(おみなえし)が変化したとも言われています。
          もうひとつの説はオミナエシのヘシは圧しを意味し、花の可愛らしさは人間の美女も圧倒するぐらいという
          説もありました。女郎の漢字が、女性を意味する言葉になったのは平安時代。
          女郎とは、貴族の女性(高貴な女性)を表す言葉だったのです(今日もすべてサイトの知識拝借致しました)



          朝の汽車すこやかに露女郎花         細見綾子


          どしゃぶりの箱根峠や男郎花         栗田せつ子


          風とくる鶏舎の臭ひ女郎花          山 たけし


          野の花にひときは高し女郎花         磯田なつえ


          男郎花将門果てしかくれ岩          斎藤八千代




               

                   ( 男郎花・おとこえし )



          波立てて霧来る湖や女郎花          水原秋櫻子


          掌にこぼれ五弁仔細に男郎花         富安風生


          患者らの朝は声高女郎花           石田波郷


          女郎花男もすなる立話            柏岡恵子


          女郎花少しはなれて男郎花          星野立子




               

           昨日も日本全国で 240,205人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         心がけましょう 
         ( 前週同曜日比 +1,531  少し増えました )
 
                       
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