９月 ２０日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　秋彼岸・後の彼岸・秋彼岸会



　　　　　　　　　　秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間。この計7日間が「お彼岸」の期間とされています。
　　　　　　　　　　今年（202２年）の秋分の日は9月23日（金・祝）ですので、【202２年（令和４年）秋のお彼岸は
　　　　　　　　　　9月20日（火）から9月26日（月）までの7日間】
　　　　　　　　　　台風14号の被害も多く出ているようです、お見舞い申し上げます　まだ通過中、尚の警戒を



　　　　　　　　　　　浅草に雉子吊し売る秋彼岸　　　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　　　鵜の川の石白々と秋彼岸　　　　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　　秋彼岸雲脱ぎし富士紫に　　　　　　　　　　　　中村たか


　　　　　　　　　　　青空へ寝釈迦仰向く秋彼岸　　　　　　　　　　　片山浮葉


　　　　　　　　　　　秋彼岸位牌の数のお萩買ふ　　　　　　　　　　　安藤幸子



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　あだし野の秋の彼岸の仏道　　　　　　　　　　　倉田 紘文


　　　　　　　　　　　秋彼岸いろを灯して絵蝋燭　　　　　　　　　　　梶山千鶴子


　　　　　　　　　　　羅漢像父似をさがす秋彼岸　　　　　　　　　　　山本康代


　　　　　　　　　　　さびしさは秋の彼岸のみづすまし　　　　　　　　飯田龍太


　　　　　　　　　　　地の罅によべの雨滲む秋彼岸　　　　　　　　　　岡本 眸



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　38057人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-14861人　）

９月 １９日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敬老の日・老人の日



　　　　　　　　　　敬老日干菓子配られ戸惑へり　　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　敬老の日やネクタイは久し振り　　　　　　　　　櫻井幹郎


　　　　　　　　　　紅差して市長待つ母敬老日　　　　　　　　　　　矢野孝子


　　　　　　　　　　老老の介護に倦みし敬老日　　　　　　　　　　　田畑　龍


　　　　　　　　　　理髪椅子神父をのせて敬老日　　　　　　　　　　朝倉和江



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　日もすがら山葵の根分け老人の日　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　　敬老の日のコーヒーのアメリカン　　　　　　　　村本畔秀


　　　　　　　　　　雀来て敬老の日の雨あがり　　　　　　　　　　　吉田鴻司


　　　　　　　　　　敬老の日の眉長き師にまみゆ　　　　　　　　　　福永耕二


　　　　　　　　　　顔つつむ敬老の日の蒸タオル　　　　　　　　　　水原秋櫻子



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　64044人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-17446人　）　　　　　　　　　　　

９月 １９日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吾亦紅・白吾亦紅・吾木香・われもかう



　　　　　　　　　　吾亦紅ぽつんぽつんと気ままなる　　　　　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　　風くれば影失へり吾亦紅　　　　　　　　　　　　　　　　　山本悦子


　　　　　　　　　　山の陽を集め色濃し吾亦紅　　　　　　　　　　　　　　　　市川克代


　　　　　　　　　　吾亦紅寂しさうとも気ままとも　　　　　　　　　　　　　　堀　一之


　　　　　　　　　　ぽつぽつと夕日の中の吾亦紅　　　　　　　　　　　　　　　谷口千賀子



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　（　ながほの白吾亦紅　）



　　　　　　　　　　吾亦紅夕日といへど眼に痛し　　　　　　　　　　　　　　　福永耕二


　　　　　　　　　　下北のこれは白花吾亦紅　　　　　　　　　　　　　　　　　黒田杏子


　　　　　　　　　　いくたびも鏡見る日や吾亦紅　　　　　　　　　　　　　　　大石悦子


　　　　　　　　　　草の中すいと抜けたる吾亦紅　　　　　　　　　　　　　　　高木晴子


　　　　　　　　　　吾亦紅信濃の夕日透きとほる　　　　　　　　　　　　　　　藤田湘子



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　70975人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-21765人　）　　

９月 １９日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子規忌・糸瓜忌・獺祭忌・正岡子規の忌日


　　　　　　　　　　1902(明治35)年の今日（9月19日）は、 俳人・歌人の正岡子規（まさおかしき）の忌日で、糸瓜忌、
　　　　　　　　　　獺祭忌とも呼ばれています。　脊椎カリエスにより没。三十五歳。
　　　　　　　　　　俳句を学ぶ者、愉しむ者として覚えておきたい俳人の忌日です　季語にもなっています
　　　　　　　　　　写真はいずれも台東区根岸の子規庵



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　獺祭忌紙切る鋏街に買ふ　　　　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　　子規いつも横顔ばかり子規忌くる　　　　　　　　山　たけし


　　　　　　　　　　本棚の一書斜めや糸瓜の忌　　　　　　　　　　　二村美伽


　　　　　　　　　　家計簿の余白に一句獺祭忌　　　　　　　　　　　森垣一成


　　　　　　　　　　禿び筆を風に晒せり獺祭忌　　　　　　　　　　　近藤文子



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　77966人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-23525人　）　　

９月 １６日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野分・野分雲・野分晴



　　　　　　　　　　かつて、台風のことを野分(のわき)と呼んでいましたが、正確には秋に吹く暴風のことを指します。
　　　　　　　　　　ハリケ-ンという名称も、元は強い暴風のことを指していたようです
　　　　　　　　　　もともと日本語に「台風」という言葉そのものが無く、それまでは「野分」を使用していました。
　　　　　　　　　　台風は英語のtyphoonからとったと言われていて、大正時代頃から使われるようになったようです。
　　　　　　　　　　　（9月16日現在台風14号は強い勢力を保ちつつ日本列島に接近中です　どうぞ備えを十分に）



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　木つ端浮く野分濁りの隅田川　　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　野分雲小舟曳きゆく空らの舟　　　　　　　　　　伊藤範子


　　　　　　　　　　照り陰る芙蓉の花や野分雲　　　　　　　　　　　武藤光晴


　　　　　　　　　　葛根湯喉に残れり野分の夜　　　　　　　　　　　奥山ひろ子


　　　　　　　　　　屋敷畑なぎ倒し去る野分かな　　　　　　　　　　古田富美子



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　石を出て石に帰れず野分仏　　　　　　　　　　　加藤秋邨


　　　　　　　　　　百姓の紺はかなしや野分中　　　　　　　　　　　森　澄雄


　　　　　　　　　　人声のうしろより来る野分かな　　　　　　　　　鈴木真砂女


　　　　　　　　　　灯ともすや野分止む頃戻る船　　　　　　　　　　河東碧梧桐


　　　　　　　　　　芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな　　　　　　　　松尾芭蕉



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　85867人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-26331人　）　　

９月 １５日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　曼珠沙華・彼岸花・死人花・まんじゅさげ・捨子花



　　　　　　　　　　彼岸花にはどちらかと言うと縁起の悪い名前がついていますが　　　　それなりの理由が有るそうです
　　　　　　　　　　彼岸花は球根植物です　いつか先祖縁者が植えなければ増えません　球根には毒があり子供たちに
　　　　　　　　　　触らせないために、そしてその毒は水性なので丁寧に水にさらして毒ぬきをすれば球根はでんぷん
　　　　　　　　　　なのでいざ飢饉などの非常食料となるから手を出さないようにという事だそうです。
　　　　　　　　　　曼珠沙華は梵語で赤い花の意。（すべてネットからの知識をお借りしました。写真は日高の巾着田です）



　　　　　　　　　　行く水のまがね光りや曼珠沙華　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　　彼岸花さんばら髪の如く果つ　　　　　　　　　　山本法子


　　　　　　　　　　日に燃えて茎ひややかな曼珠沙華　　　　　　　　足立サキ子


　　　　　　　　　　曼珠沙華手折ればぽきり青き音　　　　　　　　　山田悦三


　　　　　　　　　　千枚の畔をふちどり彼岸花　　　　　　　　　　　ころころ



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　出雲路の雲紡ぐかな曼珠沙華　　　　　　　　　　吉田鴻司


　　　　　　　　　　あしもとに日のかがやける曼珠沙華　　　　　　　夏井いつき


　　　　　　　　　　ダム開くや吹きすさぶ白彼岸花　　　　　　　　　澁谷 道


　　　　　　　　　　つきぬけて天上の紺曼珠沙華　　　　　　　　　　山口誓子


　　　　　　　　　　曼珠沙華天降り来りし黒揚羽　　　　　　　　　　細見綾子　



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　100277人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-29516人　）　　　　　　　　　　　

９月 １４日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　栗・毬栗・虚栗・栗拾・笑栗



　　　　　　　　　　満願寺仔猿飼はれて栗食めり　　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　一袋焼栗買へり夜の駅　　　　　　　　　　　　　河原地英武


　　　　　　　　　　竹炭と栗並べ売る無人小屋　　　　　　　　　　　松平恭代


　　　　　　　　　　栗飯や村の名消えし父の郷　　　　　　　　　　　菊池佳子


　　　　　　　　　　毬栗の青きまま落つ不破の関　　　　　　　　　　清水弓月



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　焼栗やむかし丹波に鬼がゐて　　　　　　　　　　大石悦子 


　　　　　　　　　　栗剥きぬ父の帰りを待つやうに　　　　　　　　　櫂　未知子


　　　　　　　　　　毬栗や冠者顔して木曽に入る　　　　　　　　　　吉田鴻司


　　　　　　　　　　栗を拾ひともにはにかむ父同士　　　　　　　　　林 翔


　　　　　　　　　　山栗や少年の日の土の橋　　　　　　　　　　　　鷹羽狩行



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　87572人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-24626人　）

９月 １３日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竜胆・りんだう・笹竜胆・蔓竜胆



　　　　　　　　　　阿弥陀仏山りんだうの供へあり　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　　鎖場の岩に張り付く蔓龍胆　　　　　　　　　　　国枝洋子


　　　　　　　　　　月山の雨に竜胆色深む　　　　　　　　　　　　　伊藤克江


　　　　　　　　　　岩滑り落つる水透く濃竜胆　　　　　　　　　　　山　たけし


　　　　　　　　　　木道に憩ふ老婆や濃りんだう　　　　　　　　　　滝沢昇二



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　（　つる竜胆　）


　　　　　　　　　　竜胆や嶺にあつまる岩の尾根　　　　　　　　　　水原秋櫻子


　　　　　　　　　　わらんべの寿詞はかなし筆竜胆　　　　　　　　　富安風生


　　　　　　　　　　空の瑠璃ここにしたたる竜胆花　　　　　　　　　太田鴻村


　　　　　　　　　　りんだうの三つかたまりて一つ咲き　　　　　　　高木晴子


　　　　　　　　　　壺に挿す星のしづくの濃竜胆　　　　　　　　　　神蔵 器



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　52918人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-15125人　）

９月 １２日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　萩･白萩・こぼれ・萩の宿・萩の花



　　　　　　　　　　富士三日晴れて一日萩の雨　　　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　丹波いま萩咲く頃か空青し　　　　　　　　　　　下里美恵子


　　　　　　　　　　起き抜けに使ふ水櫛萩の花　　　　　　　　　　　矢野孝子


　　　　　　　　　　白萩や木歩の眠る向島　　　　　　　　　　　　　武藤光晴


　　　　　　　　　　風抜けて萩のトンネル膨らみぬ　　　　　　　　　ころころ



　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　（　川越喜多院　芭蕉句碑から覗く萩　）


　　　　　　　　　　仏像のまなじりに萩走り咲く　　　　　　　　　　細見綾子 


　　　　　　　　　　眼に溜めて風の色見ゆこぼれ萩　　　　　　　　　福永 耕二


　　　　　　　　　　君たちの恋句ばかりの夜の萩　　　　　　　　　　石田波郷


　　　　　　　　　　山仕舞ひたる白萩に月夜かな　　　　　　　　　　福田甲子雄


　　　　　　　　　　こぼれ萩してゐる内は庭掃かず　　　　　　　　　池内たけし



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　81491人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-41609人　）

９月 １１日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芋・衣被・里芋・芋の秋・芋畑・芋水車・芋煮



　　　　　　　　　　粒選りの子芋ばかりを届けらる　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　　玄海の風に芋の葉折れ尽す　　　　　　　　　　　矢野孝子


　　　　　　　　　　芋水車流れの速き地蔵川　　　　　　　　　　　　中山敏彦


　　　　　　　　　　故郷の土の匂ひの衣被　　　　　　　　　　　　　渡辺慢房


　　　　　　　　　　洗ひ場の程よき流れ芋洗ふ　　　　　　　　　　　磯田なつえ



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　里芋の赤芽大吉丹波から　　　　　　　　　　　　大石悦子


　　　　　　　　　　月山はまだ登らずよ芋煮会　　　　　　　　　　　辻 桃子


　　　　　　　　　　水痩せてしぶしぶ廻る芋水車　　　　　　　　　　穴井子龍


　　　　　　　　　　忘れたる頃に汽車来る芋の秋　　　　　　　　　　大峯あきら


　　　　　　　　　　芋の露連山影を正しうす　　　　　　　　　　　　飯田蛇笏



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　昨日も日本全国で　92740人のコロナ感染者の発表が有りました　
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
　　　　　　　　　心がけましょう
　　　　　　　　　　（　前週同曜日比　-35988人　）