チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ボランテイア

2011年06月09日 11時36分11秒 | 日記
「長谷川さんどうしてあなたここまでやってくださるの?」
「日本が好きだからですよ」
「でもあなた全く部外者なのに」
「着物が好きだからですかね」

あれから3年になる平成21年にチャコちゃん先生は
大日本蚕糸会の仕事で
「日本の絹を守っていく首長さんたち」
の取材をし東京會舘でトークショウを行った

そのとききものに一方ならぬ興味をしめしていた長谷川君に声をかけた
彼はチャコちゃん先生がコウデイネートをした結城紬を初降ろしして
はせ参じてくれた

そこで養蚕農家を抱える市長さんたちの話を聞き
また秋櫻舎が主催する産地訪問も重ねて
「養蚕農家を元気付けるために何か行動を起こしたい」

今はまだ途中なので詳しいことはここで書けないが
あらゆる職種のひと階級の人昔の貴族などなど
時間があるとそういう人たちとの折衝を重ね
ダンダンと形にしてきた

彼の本業は映画人、特殊撮影を担当するメデイアプロジューサーだ
一本の映画に入ってしまうと本当に自由な時間は取れない
その貴重な時間をひたすら「養蚕」関係に使っている

昨日も
「暫く京都生活に入りますので今までのことをまとめておきたい」
と打ち合わせ
「尊敬以外ないわ本当に頭が下がります」
「養蚕はみんなの財産ですからーー」
とさらりとおっしゃるが
細かいことだが話をまとめて歩く事も手弁当

「これぞお国に対してのボランテイアね」
「誰かが行動を起こさないと本当になくなってしまいますからね、養蚕は」
チャコちゃん先生
ただただ頭をたれるのみ

「チャコちゃん先生の仕事そのものが基本的にボランテイアですものね」
「アアそうかしらね」

ボランテイアというものについて改めて考える
新聞記事で読んだが
俳優の杉良太郎さんが
「芸能に対して悩んだことは余りないけどボランテイをすることで傷つくことが多かった」
それは「売名」といわれるかららしいが

みんな誰でも「何かのお役に立ちたい」
と思うのが人間の心情なのだと思う
目立つやり方ではなく静かに誰がやったかわからないが
いつの間にか整っていた
というのが日本人の考えるボランテイア活動なのかもしれない
杉良太郎さんもそありたいのだろう

長谷川君は其処を目指しているのかなあ
コメント
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