チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物がつなぐもの 162

2019年05月29日 13時12分10秒 | 日記
女性の体を自由にしたい
ココシャネルではないが痛切にそう思う
本来は着物は体を自由にするものなのに最近の着物の着方を見ているとがんじがらめに自分を縛っている
これでは精神的にも頑なになり何も受け入れられなくなるのではないだろうか

頃合いだと思って話をする
秋櫻舎は自然繊維を肌に直接身につけるということで着物の下着を提案している
湯文字、裾よけ、胸当て、胸紐、伊達締め、帯板締め、帯枕一年中絹の素材を提案麻のいい人には麻を勧める

どんなに細い人も
また大きな人にもこれ以上のものは必要ない
「湯文字というものを試したい」という方が飛び込みでいらっしゃることが多い
「では試着してみましょうか」
と全部脱いでいただく
デルはデルはおちるはおちるは世に言う「補正用具」
しかも汗びっしょり

「これらは全く使いませんのでお帰りになるときもう一度あなたの着付けをなさってください」
といって湯文字からつけていく
その時湯文字の付け方にコツがあるので体で覚えていただく
お腹についた贅肉が面白いように上に移動する
「バストが悩みです」とおっしゃってお乳を抑える和装ブラや~なるものをし外していただく
「絹の胸当てです」
と胸当てをする
大きなお乳の方は真ん中に乳房を寄せる  あら不思議脇にあふれていたお乳が一気に小さくなる

「σ(^_^;ワタシ?胸が全く貧弱で」とゴムの入ったブラジャーをしているのを外していただく
胸当てで脇の肉を真ん中に寄せると胸元ふっくら

ない人も
ありすぎる人も
この同じ胸当てで理想のバストラインになる

ではその姿で着物を着てみましょうか?
「着物ってこんなに体が自由になるんでしたか?」
「そうですよ、着物ほど開放され体を自由に遊ばせる衣類は他にありませんよ」
「昔の女の人はこういう着方で毎日仕事をしていたのでしょうか?」
「もっと自由だったかもしれません。私の母は一年を通じて着物を着ていましたけど腰紐一本で着付けていたようですよ。夏に洋服を姉たちが贈ったら、ありがとうと言ってきたけど暑くて窮屈だと二度と手を通さなかったとか」

母にはもっと楽なアッパッパーとよんでいた今年流行のような身幅が広いワンピースをその後送ったら、今度は
「体が冷えるわ、いくら暑くてもこんな形の洋服若い人が着ていたら体が冷えて子供ができにくくなりそうね」
とこれも不評だったとか

自由で開放感がある着物は帯で内蔵を温めているので体は冷えない
昔の女は健康だった

秋櫻下着を試しその上から着物を着た方は
「こんなに気持ちのいい着付けは初めてこのまま歩きたいです」
といって結局補正用具を捨てて帰っていく

チャコちゃん先生は着物で女の人を自由に開放したい
受け入れること流すこと自分自身を守ることそして明るく生きること
以上のような生き方は正しく着物を着ることで体と心が覚えていく

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コメント
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