着物からわかっていく日本の文化がすごい
決められたことに反抗する性癖があので「なぜ?どうして?」と疑問に着物は100%答えてくれる
なぜ?を紐解いていくと日本の奥深さに触れる
それが面白くてまいにちなぜ・どうして?の連続だ
最近は足袋について思う
外国人に不思議がられるのは足袋の形だ
いまでも街を歩いていて外国人の集団に出会うと彼らの視線の先は私の足元に来る
外国船で船旅をしたことがある
デイナーのときの正装で必ず着物を着て出るのだがその時の質問は「その豚の足のような履物はなんなんだ?」という質問をもらう
「たびだよ」ここでは絶対にJapanese ソックスなどとは言わず日本語で「たび」といったあと、親指と四本の指が離れていて、親指の股を刺激するので体全体が敏感になり特に脳の働きが良くなる。と言って煙に巻く
次に来るのが
「そのクッションのようなベルトは?」
「おびというものだ」
これは人間の腸を温めてくれるので腸の働きが活発になり頭がクリアになる。と説明する
着物で生活をしていた頃の日本人は、あまり難しい病気もせず賢い人が多かった
という内容を加えておく
「これは?」とたもとを触る
「これは袖というここに知恵と知識を沢山入れるので日本人は頭が良い」
わかったようなわからないような顔をするけど「着物というものはとても尊いものでありなおかつ美しいのだ」ということは理解してくれる
船旅は1週間も続くのでデイナーのたびに着物談義となりいつの間にか最も人気のある女性として有名人
そうすると仕草から言葉まで優雅な立ち居振る舞いをしなければならず「日本代表選手」という感覚になって日本の文化的なことを必死に思い出す
柄のはなし、色のこと、着物と帯の物語性、コーデイネートの楽しさ、語り始めたらキリがない。そのうえ
「全てシルクか」ときくから「オブコース」と答えると
今度はシルクについての質問となる
中には半襟を「これ何」と引っ張り出す人もいて着物に対して並々ならぬ興味にこちらが辟易してしまう
英語はひどいブロークンもいいとこだ
ある日ドイツの男性が
「HISAKOあなたはとても素晴らしい女性だと感じるが英語はもっと品の良い言葉を学ぶべきだね」
まいった!全くそのとおり
その日から何年もたっているが未だ英語は身につかず
しかし
着物に関しては口からでまかせみたいなことではなくちゃんと裏打ちされた着物の長所をきちんと科学的に研究ができている
チャコちゃん先生にとっては英語を勉強より着物の文化的要素の研究のほうが楽しい