チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

おもてなし

2019年05月30日 14時53分13秒 | 日記
国賓第一号の粗野な大統領におお浮かれの我が総理と国営テレヴィ並びに皇室持ち上げ組
相撲観戦で升席に椅子を置くお馬鹿な相撲協会
国技であり神事であることの説明ができなかったのだろう

おもてなしとは自分の軸を外さず
自国の文化を愛し理解し誇りに思うことで、その志を忘れずそれでいて謙虚に相手に優しく相手をリラックスさせ居心地よく喜ばせること
これが日本のおもてなし

その時自分を卑下してしまったり媚びれば
それは相手を侮辱することにもなってくる
自分を凛とさせ相手の立場を尊重する

マス席に椅子を置きその周りを関係者で埋めて
土俵に上がる力士を緊張させては思いやりのかけらもない
持ち物検査や自動販売機の使用禁止、弁当販売の禁止という愚かな行為で多くの相撲フアンを苛立たせた

当日は私は前から行く予定であったが
ダブルブッキングで仕事の方を取り千秋楽は行けなかった
もしその場所にいたら「スリッパ脱げー」ときっと大声を上げ今頃留置されているだろう

明治の初期日本の使節団がイギリスを訪れ歓迎の食事のテーブルを囲んだ
その時テーブルに出されたフインがボールの水を茶道の作法よろしく美しく飲んだ人がいた
それを見たイギリスの要人はその堂々とした美しい姿に敬意を払いご自分も同じような作法で水を飲み込んだそうだ
そして食事が終わりスモークタイムになったときその武士の作法を褒め実は自分の国ではフインがボールの水で指を洗うことになっている
「お国のように箸を使わず手で食べ物を持ったりするのでその都度指を洗うのです」とキチンと自国の習慣を説明したのだという

相手を傷つけず自分の国の習慣に誇りを持ち相手の国の作法にも敬意を表する
これが本当の「おもてなし」
日本は礼節というものをどこかに置き忘れてしまったか

また新皇后陛下の美しさ聡明さを称える記事も多い
たしかに美しい恐れ多くも聡明ではないと思う

国賓と直接に英語で話ができる流石に元外交官と褒めちぎっているが
「通訳」という仕事を持った人への「思いやり」はどうなる
実に失礼千万ではないか

上皇殿下妃殿下も流暢な英語をお使いになる
しかし公の場で職業的な通訳が配属されているときはその通訳に言葉を委ねている
私的な状況のときは直接に会話をなさっていた
つまり「ハレとケ」「それぞれの立場と役割」それが日本独特の「陰と陽」の使い分けであるだからこそ世界から尊敬されたのだ

新しい時代だからこそ
日本人の本当のおもてなしの心の模範を新皇后陛下は示してほしい
それではじめて美しくて聡明という言葉が実態をおびる

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コメント
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