典型はCO2、削減が急務
Q 4月1日から京都議定書の約束期間が始ま ったね。 A そうなんだ。この期間に、日本は1990年度 と比べて温室効果ガスの排出量を6%減らすこと にしてるんだ。7月の北海道洞爺湖サミットでも、 どう減らすかが大事な議題になる。 Q へえ。で、温室効果ガスって、そもそも何なの。 A 地球の表面を覆って、温室のガラスと同じように、熱が放散するの を防げるガスのことだよ。これが増えすぎると、太陽から受けた熱がこ もって、地球の温暖化が進む。代表的なものが二酸化炭素(CO2) で、産業革命以降、石炭や石油を大量に使うようになって、急激な 温暖化が起きているんだ。 Q CO2以外は何 ? A CA2が温室効果ガスの9割を占めている。ほかにもメタン、一酸 化ニ窒素、六フッ化硫黄、ハイドロフルオロカ-ボン、パ-フルオロ カ-ボンがあって、議定書ではこれらが削減の対象になっているんだ。 Q 排出量はどう測るの。 A 工場の煙突などで直接測るわけではないんだ。国際敵に定められ た排出係数っていう数値や、エネルギ-消費量やモノの生産量などの 統計数字を使って産出するんだ。自動車だと、1㍑のガソリンから約2・ 3㌔のCO2が出る計算なんだ。 Q 道内での温室効果ガスの排出はどうなっているの。 A 家庭からの排出が全体の20・5%(2003年度)を占め、全国平均 (13・5%)を大きく上回る。暖房や車に頼った生活ぶりのせいらしい。 道民一人当たりの年間CO2排出量は3・6㌧で全国平均の1・3倍だ。 牛のげっぷに含まれるメタンや、肥料に使われる一酸化2窒素の排出 量が多いのも特徴だよ。