北国の春に最適
春一番、学校や歩道の植え込みなどよく見かけ るパンジ-やビオラ。色や形の種類が豊富で、 花壇を華やかにしてくれる北国向きの性質の花 です。なぜなら、パンジ-やビオラは、野原や山 岳地帯に咲く素朴なスミレと同じ仲間。春咲きで 暑さを嫌うので、北国の春から初夏までの気候に とても合います。道内ではぼちぼち苗が出回り始 める季節。芽が伸び切っておらず、株の根元がぐ らつかないがっしりした苗を選びます。葉やつぼ みの数も多い方がいいので、よく見て買いましょ う。多少寒くても、苗を入手したらすぐ植え込みます。一般家庭の庭で あれば、株と株の間は20㌢ほどあけるのが目安。水はけのよい土に、 腐葉土を入れて耕し、柔らかくしておきます。植える時は苗が入った ポットを引き抜いて、白い根が土の表面に回っていたら、軽くほぐして から植えます。肥料は窒素分が少ないものを、2週間に一度与えると よいでしょう。パンシ-、ビオラは光を好む植物ですが、夏の暑さを嫌 うので、夏は木もれ日が差し込む落葉樹の下などで、できるだけ涼し くすると長く楽しめます。一方、本州では、暑さと湿度に負けて夏を越 す例は少ないようです。植えた後は、花がら摘みと株の根元のチェッ クを怠りなく。休まず開花し続けます。蒸れて枯れると二度と花が咲 かなくなるので、早めに地面から2㌢ほど上で切り戻しましょう。 (花新聞ほっかいどう)