゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

快走知内ニラ<下>

2008-04-18 16:00:00 | ほっかいどう関連情報

挑戦 増産、通年化へ若手も奮起

100_0665 「トヨタの『カンバン』方式も役立っている」。渡                             島管内知内町の野口健一さん(52)はそう言い                            ながら、ニラの刈り取りに汗を流す。72棟のハ                            ウスに、雇用するパ-ト労働者は常時7人。町                            内最大のニラ農家だ。昨年の販売額は4千万円を超えた。高校卒                  業後、愛知県のトヨタ自動車の工場で働いた。在庫を切りつめ無駄                            を省く「カンバン方式」に触れ、その経験が今生きている。農薬、肥                            料の在庫は最小限にする。効率を上げるため、機械や作業過程の                            改良を続ける。「工夫を重ねれば、知内ニラはさらに伸びる」。野口                            さんの目が輝いた。知内町ニラ生産組合(石本顕生組合長、73戸)                           の2007年の販売額は8億2400万円に上がり、組合員平均で1千                           万円を超えた。知内ニラの快走ぶりを反映し、06年度の新規就農                            者は12人と渡島管内で最多。若者たちが続々と故郷に戻り、実家                           の農家を継いでいる。石本貴広さん(28)は4年前、神奈川県の自                            動車メ-カ-辞め、知内に戻った。「ニラの収入が安定しているから                           帰ってこられた」。実家では、石本さんの就農を機にハウスを3棟増                           やした。一方、町内で建設業に従事していた佐藤信也さん(46)は、                           先行きが不透明な業界に見切りをつけ、5年前にニラ栽培を始めた。                          「冬場に収入があることが大きい」と笑顔で話す。こうした農業後継                            者の存在が産地を活気づけている。そんな仲、同生産組合は今年、                           新たな「ハ-ドル」を掲げた。12年までに年間販売額を12億円まで                           増やす計画だ。通年出荷の実現が達成への鍵を握る。「今度はおれ                          たちが頑張る番だ」。増収計画のプロジェクトチ-ム委員長に就任し                           た木本勉副組合長(48)は、力を込める。父の正美さん(74)は知内                           ニラの礎を築いた8人衆の一人。35年前、正美さんが初収穫した時、                          出荷期間は4月からの2ヵ月だった。その後、出荷期間を延ばすため、                         組合員は栽培管理技術の向上に取り組んだ。初出荷の時期は少し                           ずつ早まり、今年は1月6日。1月から10月まで、年間三百日以上                            も出荷ができるようになった。木本副組合長は「それでも、まだ、2ヵ                           月の空白がある。知内ニラが常に店頭に並ぶようにしなければ、本                           州の競合産地には勝てない」と語る。11、12月の空白期解消のた                           め、今年から5品種の試験栽培を本格的に始めた。知内の気候に合                           った品種を選び出し、3年後の初出荷を目指す。地域農業の大黒柱                           に成長した知内ニラ。組合員の視界には産地「日本一」が見えてきた。                              「生きるためにサメは泳ぎ続けるというが、組織も現状に満足した時                           点で成長が止まる」。石本組合長(54)は、将来をしっかり見据えて                           いる。

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ミトコンドリアDNA<新情報>

2008-04-18 14:00:00 | 健康・病気

がんの転移能力を左右                                                     筑波大研究チ-ムが解明

生命活動に必要なエネルギ-の合成を担う細胞内小器官ミトコンドリ                           アが持つDNAの突然変異が、がん細胞の転移のしやすさに関与し                           ていることを筑波大ま林純一教授(細胞生物学)らの研究チ-ムが                           突き止め、このほど米科学誌サイエンス電子版に発表した。千葉県                           がんセンタ-や島根大との共同研究。研究チ-ムは、抗酸化剤で                            細胞内の活性酸素を取り除くと転移が抑制されることも確認。がん                             転移を防ぐ薬の開発につながる可能性があるという。ミトコンドリア                             のDNAは、細胞の核にあるDNAとは異なる独自のもの。がん細胞                           ではミトコンドリアDNAの突然変異が多く見られるため、がん化や転                           移との関連が指摘されていたが、因果関係は不明だった。研究チ-                           ムは、マウスの肺がん細胞を転移能力の高いものと低いものの二種                          類用意し、双方の核DNAを交換した。すると、できた細胞の転移能                           力は、ミトコンドリアDNAがもともとあった細胞の転移能力と一致。転                          移のしやすさは、核DNAではなく、核DNAではなく、ミトコンドリアD                           NAに左右されることが判明した。次にミトコンドリアDNAの塩基配列                           を解析。特定の遺伝子が突然変異すると、ミトコンドリアの呼吸機能                           が低下して活性酸素が大量に発生、転移能力が高まることが分かっ                          た。林教授は「がん転移のうちの、どのくらいに(この仕組みが)関係                           しているか調べたい」と話している。

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快走知内ニラ<中>

2008-04-18 11:30:00 | ほっかいどう関連情報

組織力 品質安定へ遠慮せず意見

100_0661 一件のクレ-ムが新たな道を開いた。2003年                            2月、渡島管内知内町の知内町ニラ生産組合組                           合長、小西勝則さん(50)は始発列車に飛び乗                            った。コ-プさつぽろの札幌市内の店舗で、知内                           ニラ「北の華」を束ねたテ-プの内側に針金が混                           入した客から投書があった。「替わりのニラを送っ                          て済む話ではなかった」。駆けつけた小西さんは、                          店長に何度も頭を下げた。針金がどの農家から                           混入したのか、分からなかった。「原因がつかめないのなら、本当に                謝ったことにならない」。小西さんは知内に帰るなり、動きだした。翌                           春、ニラを束ねるテ-プに組合員の番号を入れた。05年は袋に包装                          日の暗証番号、06年はテ-プに組合員の名前も記した。問題が起                           った時は「いつ」「どこで」「誰が」出荷したか一目で分かるようになっ                           た。07年春には袋にQRコ-ドを貼り付けた。携帯電話で読み取ると、                         生産者の情報が書かれたホ-ムペ-ジにつながる。現組合長の石                           本顕生さん(54)は「『安全安心』ま取り組みは着実に前へ進んだ」と                          強調する。異物混入から5年。今年3月、札幌市手稲区のコ-プさっ                           ぽろ新はっさむ店では、「北の華」は野菜売り場の中央に置かれてい                          た。買い物客の手が次々と伸びていく。コ-プさっぽろの店舗と宅配                           を合わせた07年度の二倍にまで増えた。田中宏人宅配チ-フバイ                           ヤ-(55)は「知内ニラへの評価の表れ」と歯切れがいい。組合員の                           切磋琢磨も市場での評価を高めている。3月上旬、年二回の「目揃え                         会」が知内町の集荷場で開かれた。春ニラと夏秋ニラの出荷時期に                           品種を一定に保つためのもので、翌日出荷する約60戸のニラが箱に                          入れられ並んだ。気心の知れた生産者同士も、この日は誰もが緊張                           した表情だ。仲間の組合員が作ったニラを手に取り、見つめる。品質                           が劣るニラを出荷した農家が注意されることも珍しくない。ある生産者                           は「良い物を作るのに先輩、後輩もない。物を言い合える雰囲気がう                           ちの組合の強みだ」と話す。組合の規定には、知内ニラの「ブランド」                           をひどく傷つけた組合員に対する除名の規定もある。組織を貫く厳し                           い規律。その一方、独自の手厚い支援も組織への求心力を高めてい                         る。その一つが単価の最低補償制度だ。組合員は出荷時、販売額の                          1%を積み立てている。安定出荷を支援するため、価格が時期ごとに                          決めた単価よりも下がった場合、その差額を補てんする。「かつては                           みんな貧乏で冬は家族と離れ、出稼ぎに出た。知内のような小規模                           な農家は組織の力で生き残るしかない」。現在、新函館農協代表理                           事専務の小西さんは、力強く言い切った。

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