゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

ワサビのハウス栽培に成功した「佐々木 敏男さん(58)」

2008-04-29 17:00:00 | 人物100選

模索重ねて本場の辛み

100_0657 冬に雪が積もり、水温が下がる北海道で、ワサ                            ビ栽培は不向きとされる。佐々木さんは、胆振                            管内豊浦町で、父定吉さん(93が試みたワサビ                           田のハウス栽培に改良を加え、4年前から通年                            で本州産に劣らぬ品質のワサビを年産約200                            ㌔出荷することに成功した。模索を続けた父親                            の代から約20年がたっていた。定吉さんは、コ                            ンクリ-トで四角に囲ったワサビ田に近くの湧水                           を引き、ハウスを作った。しかし、苗を道内で調                             達し自前で採種し続けた結果、苗が劣化し、育ったワサビはふぞろ                 いのうえ、味にも苦味と青臭さが残った。多くはワサビ茶漬けの原                料程度にしかならなかったという。10年前、病気で倒れた定吉さん                           からワサビ田を引き継ぎ、つてを頼って静岡のワサビ苗の移植に踏                           み切った。ワサビ田管理の問題点も見つかった。湧水は地熱によっ                           て1年を通じて水温12度に保たれていたが、砂礫の清掃が不十分                           で、低層にたまる泥がワサビの生育を阻んでいた。佐々木さんは、                           出荷を終えた後のワサビ田に小型耕運機を導入、清流か゛表面から                           低層までまんべんなく通るよう清掃する。ワサビ苗は、厄介な軟腐                            病を防ぐため、苗植え直後に徹底的に点検している。農薬は使わな                           い。警戒するのは、葉が損傷する冬の「しばれ」と春先の日差し。ハ                           ウスの通風と日光の遮蔽に気を配っている。静岡産の苗で栽培した                           ワサビは4年前、しっかり育った。渡島管内森町のそば店「北の玄                           庵」の東隆一さん(59)は「辛味、粘りとも遜色ない」と感心ている。                            しかし、ハウス六棟を使い回し、毎年新しく苗を入れ、1年3ヵ月育成                           する作業は、大きな利潤を生む仕事ではない。「まったく損得勘定の                           ない人だから」と妻雪江さん(55)は気をもむが、本業の林業あって                            のことである。植樹、下刈り、間伐の仕事が途切れる冬が、栽培の                           作業期となる。何十年も先を手入れする佐々木さんは、植物も人間                           に応える心があると思っている。「良い苗も手をかけなければ駄目に                           なり、逆に悪い苗が良く成育したりする」と実感する。町から豊浦特                           産にと、推奨を打診されたが、「無理すると良質なワサビが育たない」                          と応じなかった。山仕事の合間に山登り、冬はスキ-を楽しむ。19                            91年、仲間と近くの昆布岳(1、045㍍)に登山道を開削した。忙し                            く働き続けながら「足るを知る」「ゆとり」の人である。

コメント

遊歩道<地球を冷やす新技術⑤>

2008-04-29 15:30:00 | 国際・政治

ヒ-トポンプ                                                            空気熱源 効率も改善

100_0693 エアコンや冷蔵庫に使われている「ヒ-トポンプ」。                         空気の熱を熱交換器で冷媒に集め、冷媒を一気                           に膨張させると周囲の熱を奪ってク-ラ-に利用                          できる。東京電力とデンソ-、電力中央研究所は                           このヒ-トポンプを使った給湯器を開発。売り上げ                           台数が百万台に達した。20年ぐらい前までヒ-ト                           ポンプは効率が悪く、電気を大量に消費したが、                          「冷媒や電源、熱交換器など要素技術の改善で大幅に改善した」と               東京電力の小池明男販売営業本部副部長。最新型では、投入した                           電気エネルギ-の約四倍の熱エネルギ-を得られ、家庭の給湯や暖                           房をすべてヒ-トポンプに置き換えると、国内の温室効果ガス排出量                          の約十分の一に相当する1億3千万㌧の削減が可能と試算している。                         従来の燃焼式の給湯器と比べ、エネルギ-使用量を3割、排出二酸化                          炭素(CO)を5割削減。割安な夜間電力を使えば、経費も月1000円                         程度で済む。課題は、ガス給湯器に比べて給湯器本体か゛割高なこと                         と、お湯をためるタンクの置き場所が必要なことだという。

コメント

遊歩道<地球を冷やす新技術④>

2008-04-29 15:00:00 | 国際・政治

冷暖房や照明                                                            IT制御で住宅の省エネ

100_0687 日本の家庭部門からの二酸化炭素(CO)排                            出量は、京都議定書の基準年(1990年度)と                            比べ30・4%も増えた。政府は、エネルギ-の無                           駄遣いを控えるよう呼び掛けているが、家庭か                            らの削減を進めるにはどうすればいいのか。東                            大の坂村健教授が提案するのはIT技術の活用                           だ。一人しかいないのに、大きな部屋全体を暖めるのは無駄が多い。               部屋の中にセンサ-や組み込み式のコンピ-タ-を搭載した小型                            の冷暖房器具、照明をたくさんつければ、人の動きに応じて細かく                            機器を制御し、小型のエネルギ-で人のいる周りだけを快適にするこ                             とは不可能ではない。窓が自動的に外気の温度を検知して開閉す                           れば、夏場に涼しい風が吹いた時だけ窓を開けて外気を取り込む                             こともできる。家全体のエネルギ-使用状況を、テレビの画面で一目                           で確認できるようにすれば、省エネの達成感を味わえる。住宅事業                            も手掛けるトヨタ自動車は2004年、こうした坂村教授の考え方を取                           り入れ、空調や照明、エネルギ-を自動最適制御する実験住宅を愛                           知県長久手町に建設した。同社は「CO削減で住む人に我慢を強                            いるのはよくない。豊かさ2倍、環境負荷半減を実現する未来の住                            宅を形にした」と話している。

コメント

「夜型食生活」朝型より太る

2008-04-29 14:00:00 | ダイエット

神奈川県立保健福祉大教授ら発熱量で証明

同じ食事でも、夜型の生活時間に食べると朝型より食後の発熱量                            が少ないことが、中村丁次神奈川県立保健福祉大教授らの研究で                           分かった。夜型は太りやすいと言われるが、エネルギ-消費の面か                            ら裏付けられた形。5月2日から埼玉県で開かれる日本栄養・食糧                            学会で発表する。食事を取ると、消化活動のため体温が上がり、エ                            ネルギ-を消費する。これをDIT(食事誘発性熱産生)といい、DITが                            高いほど太りにくい。研究は、健康な女子学生18人を被験者に実                            施。一回約500㌔カロリ-の同じ食事を、午前7時、午後1時、午後                            7時に食べる「朝型」と、午後1時、午後7時、午前1時に食べる「夜                           型」の生活を1日ずつしてもらい、食事前の安静時から食後3時間ま                           でのエネルギ-消費量を測定した。食事前を基点にした食後3時間                            の累積DIT量は、午前7時の食事で高く、午前1時の食事で低かっ                           た。3食分の合計では、体重1㌔当たり朝型が平均0・905㌔カロ                                     リ-、夜型が同0・595㌔カロリ-で、夜型の場合にエネルギ-消費が                            低下していた。

コメント