北斗の脇商事 「溶かすだけ」便利
「北斗」水産加工販売の脇商事(北斗市、脇裕 輝社長)は、真空パック詰めにした冷凍ワカメの 販売を始めた。ボイル後に氷結、真空パック詰 めすることでワカメの豊富なミネラルか゛凝縮さ れ、歯応えも良いのが特徴。溶かすだけで使え るため塩蔵ワカメのように塩を洗い流す必要も ないという。販売量が落ちている道南産ワカメ の消費拡大か゛狙い。同社は函館市漁協石崎 支所の協力を得て、宮城県の海藻加工販売会 社の技術を基に開発した。脇商事によると、冷凍ワカメの真空パッ ク詰めは道内初。今月に入ってから業務用としてホテルなどへ1㌔ 550円で販売を始めた。道漁連によると、道南産ワカメは天然・養 殖合わせて年間約2・5㌧出荷されているが、ほとんどか゛素干し 物。肉厚だが小エビなどが付着しているケ-スもあり、ス-パ-な どが取り扱いを嫌うほか、安い韓国産の素干し物と競合し、近年は 販売量が落ち込んでいる。