あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

子どものころ…

2007-05-03 23:08:07 | つれづれ
部屋の片付けはなかなか進まない。
「思い切って捨てよう」と意気込んで始めても、その舌の根も乾かぬうちに「後で仕分けしよう」となり、ただ積み方を変えただけで終わってしまう…

もともと集中力がないので、少し進んだと思うとすぐに手を休めてしまう。そんなときに録画してあった番組を少しずつ観る。

今日は、NHKの「わたしが子どもだったころ」を2本観た。さいとう・たかをさんと谷川俊太郎さんの回だった。

さいとうさんは、最近まで自分の作品と向き合わなかったといった話をしていた。母親の反対を押し切って絵の世界に飛び込んだことがトラウマになっていたそうだ。人間の心は簡単に割り切れない。だから悩みが絶えないし、だから興味が尽きない。友人の母親に抱きつく回想シーンを見ていて、ついつい甘えることが許されなかった自分と重ね合わせてしまった

この番組は、本人へのインタビューと回想シーンからなるのだが、谷川俊太郎さんの回の構成は、枠組みは残しながらも大きく異なっていた。
谷川さんを紹介する番組であるという点に加え、タイトルの後の、「聞き手 是枝裕和」という字を見て、引き込まれた。

スタジオの中で是枝さんが谷川さんにインタビューをする。その奥で即興で楽器を演奏している人たちや絵を描いている人がいる。そして台所も用意され、お母さん(相築あきこさんが割烹着を着ていた)が、谷川さんが好きだったというロールキャベツを作っていた。
インタビューが進んでいくと、十数名の小学生がスタジオに入ってきて、並べられた机と椅子に着き、谷川さんと話をしたり、谷川さんが子どものころに疑問に思っていたことに対する答えを出したりしていた。

子どもたちとともに、ロールキャベツを給食のように食べたり、グループで模型飛行機を作って飛ばしてみたり、何だかワークショップをやっているような感じだった。真面目にも軽飛行機を飛ばしている谷川さんの表情と、画面にかぶせられた彼の詩にほろっとしてしまった…

ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」の第一話で黒田三郎さんという詩人を知って、以前買った「現代詩の鑑賞101」という本を引っ張り出していたが、読み直すところまでは行っていない。
谷川さんの詩も紹介されているが、残念ながら「おならうた」は収録されていなかった