Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

最終組立てVer.3

2017-01-10 20:21:01 | Benz 280SE

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今日の山陰は波浪注意報が出ているのですが空は青空で風もほどほど・・・良い天気ですね。
この良い天気に誘われてタマネギの草取りを少ししました。
背中に日が当たりますと暖かくていいですよ。
まあ風は少し冷たいですが外で作業をするのには良い天気でした。

さて本日はお正月以来の定休日なのですがやっぱり今日も制作ですね。
ちなみに本日もストラトスは出て来ません、フロントフードのクリアーの厚みが足らない事が分りましたので中研ぎを入れて厚みが不足した部分だけ再びクリアーを塗っております。
他の部分は良さそうでしたのに・・・画像を撮り忘れておりました。

本日最初の画像はフライスなどを持ち出しましたので1/43か!?と思われたかもしれませんが今日もベンツを作っています。
新たく作る部品は残り少なくなりましたが終わりに近くなるほど難しい部品が多いのも事実です。
このフライスはリアシートの後側に有るスピーカーを作っている所です。
このスピーカーですが省略しようかな!?と思ったのですがガラス越しに余りにもよく見え過ぎます、よって省略しながらも作らない訳にはいかないのです。
でも作り出しますと省略が出来ませんで・・・ついつい手を入れてしまいますね。

フライスで中央を掘り込んで角を旋盤で丸めています、最後に突っ切りバイトで切り取りますとこんな感じのベースが完成致します。
大きさは大体良さそうですね。

その横に何やらクロームメッキがかかった何かのカバーが有るのが見えますのでこれもついでに作っておきましょう。
1.5mmの洋白線を磨きまして・・・

穴を開けて取付けます。
このクロームの部品は内装かなにかを止めているビスのカバーかな?
今ならプラスチックの部品なのでしょうがこの時代の物は何でも手がかかっていますね。

ここで7mmのポンチが手元に無くて買い出しに出てきました。
私が数種類のポンチを持っているのは車をいじる時にパッキン紙のビス穴を開けるのに使っていたからなのですが普通は10mmとか8mm/6mmなんですね。
小さい方は5mm〜1.5mmくらいまでは0.5mm刻みに持っていたのですが7mmというのは必要性が無かったのです。
いつもの近くのホームセンターに行ったのですが商品の並ぶ場所は有るのに在庫が無い・・・誰かが買って行ったという事なんですが。
仕方が無いので隣町のポームセンターに行ってやっと買えました。
まあ余り売れる物ではないので在庫は1本ずつですから・・・田舎ですからね。

何で7mmのポンチが必要だったのか・・・
このスピーカーは直径が8mm中央の凹みの部分は直径が6.5mmなんです。
「7mmのポンチが必要だ」と言う説明になっていないって!?
このポンチでスピーカーの網を切るのですが、スピーカーのメッシュって中央が微妙に膨らんでいますよね。
その膨らみを表現するのに7mmが必要なのです。
内径が6.5mmの凹みに7mmのメッシュを乗せれば当然こんな風に収まりませんよね。

そこで、ゴム板の上で矢坊主を使ってプレスしてやります。
つまり中央を膨らませる訳です。
そうしますと直径7mmのメッシュが6.5mmの直径になるのです。

この通りちょうど凹みに収まりました。
これがやりたくて隣町のホームセンターまで行った訳ですね。

スピーカーの凹みに塗装をしました。
フラットブラックを筆塗りしました、筆塗りで良いのです。
ここにメッシュを付けてしまうとこの奥の部分に塗料が届かないから先に塗っておく訳ですね。

メッシュを接着しその他のモールドも手抜きをせずに真鍮で作りました。
如何でしょうか、それなりに見えますね。

そして塗装の準備ですね・・・

塗装後に取り付けますと表面のディティールまでは残念ながら見えないのですが、満足感は抜群です!(笑)
この車のオーナーさんなら必ずわかります。

フロントのナンバープレートですが少々複雑でして。
バンパーに海外用のナンバーフレームが付いていてそこに国内用のプレートが付けられています。
恐らく正確には海外用のナンバーフレームに国内用のナンバープレートを止められるプレートが付いていてそれにナンバープレートが取付けられていると思うのです
という事でこんなプレートを作ってみました。
これは実車ではステンレス製なのでメッキ仕上げの塗装にしておきます。

リアは封印を付けなければなりませんのでボディに直接止められているはず・・・と言う事で取付けてみました。
当然ですが封印も六角形の取付けボルトもきちんと付いています。


作らなければならない部品もあと少しになりました・・・ETCのアンテナとクーラーのスイッチに付いているアクセサリーと後部席のテディベアのぬいぐるみですね・・・ぬいぐるみはちょっと守備範囲外ですが・・・。
本日ケースの木製ベースが届きましたので明日はそれも塗らなければなりませんね。

13日からは安来市文化協会の初春展が安来駅の2Fギャラリーで開催されますが、一昨年文化協会の奨励賞をいただいたので作品を展示しなければなりません・・・手元に古い作品しか無いのですが、それしか手元に無いので仕方がないですね。

最終組立てVer.2

2017-01-09 18:37:59 | Benz 280SE

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本日も朝から雨が降りまして寒い一日でした。
途中、雷が鳴ったりしてかなり荒れ模様でした。
夕方には落ち着きましたが明日は雪の予報だったはずなんだけど・・・降るのでしょうか??

本日はストラトスのウレタンクリアーがまだ少し柔らかい様な気がしますのでもう一日乾燥機の中で温度をかけておく事にします。
新しい画像は無いので本日はメルセデスベンツ280SEのみの更新になります。

本日はリアシートの付近から始めましょう。
リアシートの脇の内装には灰皿が付いております。
この灰皿ですが資料画像によりますとメッキの枠が付いている様なんですね。
ミニカーではメッキを掛けた上から塗装をしてその部分だけ剥がしてある様なのですがこのメッキがシンナーに耐えられないと思います。
なので内装色を塗ってから同様にメタルックで再現する事に致しました。
最初に長四角に切ったメタルックを貼っておきます。

内側にナイフを入れて中央付近のメタルックをカットして剥がしますとこんな感じになります。
細く切ったメタルックを4辺貼ってゆくのもなかなか大変ですからねこの方法の方が楽ですね。
それに四隅で重なる部分が見苦しくなってしまいますからね。

そしてリアのサイドウインドのパワーウインドウのスイッチを作ります。
フロントのスイッチを作った時に良く見ておけばこんなに同じ作業を繰り返す必要は無かったのですが・・・これは私のミスです。
しかし寸法や作り方は覚えておりますので大丈夫です。

同様に削っています・・・
車種は忘れましたが国産の古い2ドア車だったと思いますが、フロントはパワーウインドだったのですがリアは普通の手回しのレギュレターだった記憶が有りましてついつい確認をしなかったのですが、現在製作中の車はメルセデスベンツ・・・高級車ですからフロントがパワーウインドウならリアも当然パワーウインドウですよね・・・今になって気が付きました(笑)

スイッチ本体も作って塗装の準備です。

塗装をしながら作ったのはこんな物です・・・
この車のリアウインドにはこんな懐かしいステッカーが貼って有ります。
昭和40年代の終わり頃排気ガス規制が有りまして入れるガソリンを指定していたのです。
それまでのガソリンには鉛が入っていましてガソリンと一緒にエンジンの燃焼室燃えますが排気バルブはその熱にさらされる為に厳しい条件に鳴るのです。
それを守る為に鉛が添加されていました。
新しい車では無鉛ガソリンを使っても排気バルブに影響が無い材質を使っていますが昔の車に無鉛ガソリンを入れますとバルブシートが摩耗して下がってしまうのです、ですからガソリンスタンドで間違えない様にこんなステッカーが貼って有りました。

そして助手席の三角窓にはこんなステッカーも・・・
点火時期を少し遅らせて排気ガスを奇麗にする処置をした車にはこれが貼って有りました。
確か一時期このステッカーが無いと車検が通らなかった様な記憶が有ります。
もちろん標準の点火時期から遅らせればパワーダウンします。

まず排気ガス対策済のステッカーを印刷してみました。
文字は余りにも小さくて奇麗に出ませんね、これがプリンターの限界でしょう。
このデカールは印刷の回数が多いので別にデータを作っています。

そして他の物も印刷しました。
このデカールには
ナンバープレートや有鉛ガソリンのマーク、そしてエンジンルームに貼られるコーションマークやウインドウガラスに貼られるマークなどが含まれています。

コーションマークはデータとしてはブラックの一色だけです、なぜならば0.1mmのアルミ板に貼って使いますから窓の様に開いている部分はアルミの金属地が見える様にしています。
早速アルミ板に貼ってみました。

フロントウインドウの左側に書かれている文字ですね。
恐らくガラスの商品番号やこのガラスが基準に適合していると言う表示をして有るはずです。
実はこの文字は大切でして・・・
全ての車の窓ガラスに何らかのマーキングがして有りますが途中で純正品以外のガラスに交換されていますと他のガラスと文字が違っています。
次にご自分の車に乗られる時にガラスを良く見てみて下さい。
フロントガラスだけ文字が違っていたら純正以外のガラスで安く修理している可能性が有ります。
また特に中古車をお買いになる場合にはフロントガラスは要チェックです。
ガラスが割れる程の事故をしている可能性が有ります、そして安い修理をしています。
ガラスでもそうですから他の部分もいい加減に直している・・・などと言う事も有りますからね(笑)

資料画像を見ますとこの部分にも文字が入れられています。
多分反対側にも同じ部分に有るはずですね。

そしてナンバープレートの準備です
0.3mmのアルミ板を切って削っております。

素材がアルミですから1液性のエポキシプライマーを塗っておきました。
ボディ程厳格では有りませんがそのままミッチャクロンを塗るよりも耐久性は高いと思います。
一応このプライマーもシッケンズです。

助手席側の三角窓に排気ガス対策のステッカーを貼りました。
?と思われた方は正しいです。
実物はこんなに透明では有りません。
実はウインドウ関連のデカールは全て内側から貼っています、理由は実車がそうなっていますから・・・。
そしてこの部分はウインドガラスの注意書きとこの排気対策のステッカーが重なっているのです。

そして最後の仕上げに丸くカットした白いデカールを貼付けますとこの通りに普通のステッカーになります。
頭のいい方は気がつきますよね、デカールを内側から貼る訳ですからデータが作ったそのままではダメなんです。
リフレクトしてデータを反対にしておかないと使えないのです・・・私のデータもウインド関連の物は全てデータをひっくり返してあります。

有鉛のステッカーも半透明なのでこのままでは何となく変ですね。

裏から白いデカールを貼ってみますと良い感じになります。
何となく有鉛の文字が読めそうですよね、こんな時にリフレクトしていないと文字が逆になってしまいますから使えなくなるんです。
今回はたまたまプリンターの印刷限界を越えてしまいましたから意味が無かった物も有ります。

ここにもステッカーが貼られていますこれは多分日本の国内の基準適合のステッカーではないかと思います。
このステッカーも画像からデータを作りまして印刷してみました。

こちらはエンジンルームのコーションマークですね。
ミニカーではただデカールを貼っただけですが、私が作り直しますとアルミ板の厚みまで再現します。

ナンバープレートも貼ってみました。これからクリアーを塗ります。

コーションマークにもクリアーを塗っておきました。
既にクリアーは硬化していますが画像では何も変わってない様に見えます・・・ちょっと残念ですね。

こちらが当時に正規代理店のウェスタン自動車のプレートです
これが貼られている車は当時から国内で大切に乗られていた車なので今回の塗り替えでも絶対に欠かす事が出来ないプレートなのです。
これが意味を知っていて作るという事ですね。

他のプレートはこんな感じになっています。
厚みが見えますね・・・!

最終組み立て開始

2017-01-08 20:36:19 | Benz 280SE

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今日は朝から雨ですね・・・そう強くは降っていませんが年末から比較的天気が良かったので久々の雨という感じです。
気温は天気の良い時と比べますと少し暖かいかな・・・。

制作の方はいよいよ最終組み立てに入りました。
と言っても塗装が全て終わった訳では無くここからは塗りながら組立てる事になります。
その塗装で思わぬ問題が発覚しました・・・何とこの忙しい時にクレオスのシンナーが在庫切れになってしまいました。
対か何処かに買い置きが有ったと思うのに・・・どこにも無いのです。
シンナーの為に片道20kmを車で買いに行くのも面倒なので今朝市内の模型屋さんに直行し購入してきました。
いつものガイヤの1Lは無かったけどクレオスの大ビンが有ったのでそれを購入・・・ちょっと高いけどガソリンを使ってわざわざ買いに行く程でもないという事です、年末に行った時に買っておけばこんな事は無かったのに・・・と悔やんでも仕方が無い。
買って来たシンナーで後部席の内装を塗り直しておきました。

さて最終組立てですね
ウインドウ関係を組み付けてみました。
最初のグリーンガラスよりも色は薄めでナチュラルな感じに決まりました。
この色相の方が私のイメージですね。
このグリーンが濃過ぎますとコントラストを強くした写真の様になってしまいますからその色相は重要です。

後はどんどん組立ててゆけば良い訳ですが、これがまた塗膜の厚みで少しずつ変わってきます。
調整をしながら組立ててゆきます。
ドアのサッシを付けてみました。

次はガラスを取付けています。
このガラスもグリーンガラスですよ、全部で6枚のガラスを同じ濃さに塗ってゆくのはなかなか大変なのですが、濃さを揃える為にも塗る塗料はクリアーを多めに入れて薄くして塗る事ですね。
粘度が下がり過ぎますと垂れやすいのでシンナーを入れて薄くするのではなくクリアーを入れる訳です。
最終的な粘度の調整はシンナーで行ないます、後は何回重ねて塗るかですね。

ドアの内張りにパワーウインドウのスイッチカバーを取付けてみました。
ここは元々ウインドウのレギュレーターがついていた場所です。

反対側のドアもサッシを取付けています。
ドアの内側も塗装をしましたのでサッシの位置を決めるピンに塗料が付いてしまってサッシの角度が一発で決まらずちょっと手こずりました。

ドアの内装に取り付けたパワーウインドウのカバーにスイッチを取付けています左側のドライバー側には2つのスイッチ(左右のドア用)右側のスイッチは1個だけですね。
スイッチの数が違いますから左右のドアで大きさが違う訳です。

ドアの内側にヒンジを取付けております。
ミニカーを塗る時はどうやらボディにドアを取付けたまま塗ったらしくヒンジに塗料が付いています。。
ミニカーの場合は量産なのでその方法がベストと思います、ボディカラーだけ1発塗りなのでこの方法で良いかもしれませんが、私の場合はエポキシ系の下塗り→ウレタンサフ→ウレタンボディカラー→ウレタンクリアーと4コートしていますのでドアもボディもトランクもバラバラで塗ってからその都度磨いて仕上げております。
よって全てを組立ててから塗るというのは奥まった部分にミストが付いてザラザラになってしまうとての施し様が無くなりますからね。

ウインドウが付いた所で今度は天井を取付けています。
さすがに大きなスケールですから天井まで再現してあるのはなかなか素晴らしい事ですね。

ボンネットを取付けました。
そうそう、ボンネットを付けてからではその後側に付く室内にフレッシュエアーを取り入れる部分のグリルが付かなかったのを思い出しまして一旦ボンネットを外して付け直したのは内緒です(笑)
普通は分解手順などはきちんと覚えている物なのですが・・・歳のせいでしょうか、忘れやすくなっているのです。

ドアを仮組しますと分解前には何ともなかったのですがどうもボディ面よりもドアが持ち上がっている様に見えます。
ほんの僅かなので気にならないくらいなのですが、どうも嫌な感じがします。
ドアヒンジの付く部分を塗装を剥がしました。
塗膜のぶんだけヒンジが持ち上がっていると思いましたのでこの部分を削っています。
こうする事で納まりは改善する事が出来ました、さすがに組立てたままで塗ってありますね。
組立てたままで塗ってあればここに塗料が付く事が無いからチリが合わなくなる事も無いのです。

次は白いデカールをパンチコンパスでカットしています。
何を作っているのかと言いますと、この実車はホワイトリボンのタイヤを履いているのです。
ミニカーは普通のラジアルですからタイヤのサイドは黒いままなのですが、やはりここはホワイトリボンタイヤにしておかないと見た目の印象が違い過ぎますからね〜。

まずはトランクの中に収納されているスペアタイヤで試してみました、ゴムのタイヤにデカールが通用するのか・・・?という疑問も有りますから試してみたかったのです。
それに一見簡単そうなリングのデカールを貼る作業なのですが、このデカールの直径や内径そしてホワイト部分の幅などが微妙にその仕上がりに影響するのです。
幅が広くなるとまた印象が違いますしタイヤの中でホワイトリボンの入る位置なども大きく印象に影響するのです。

リボンのイメージが良かったので他の4本のタイヤに同じ様に貼っています。
如何でしょうか?
そうそう、このタイヤですが表側にはリボンの入る部分に凸線がモールドされていますからタイヤを裏表入れ替えて貼っておきました。
凸線が無いとその貼る位置が自由にとれるのです。

リアのモールやテールランプなどを取付けてみました。
このミニカーのテールランプはバックランプの部分だけが透明で他はクリアーレッドに塗られています。
実車は一番外側の部分がアンバーなのかもしれませんがアンバーの色が濃い為にレッドなのかアンバーなのか判然としません。
クリアーレッドと見分けがつかないアンバーであれば敢えて剥がしてクリアーオレンジを塗らない方が良いと判断してレンズは塗り替えずそのまま使用しました。

リアバンパーを取付けてみました。
幸いな事にリアバンパーはミニカーと同じ形状なので助かりましたね。
違った形状なら作り直しをしなければならない所ですね。

フェンダーアーチにはステンレス製?のフェンダーモールが付いています。
このモールはミニカーには付いていませんのでボディカラーを塗った時に塗装でメッキを再現しておきました。
その塗り分けの部分・・・実車ではここに黒いパッキンが入っている様に見えますからここに細切りの黒いデカールを貼っておきました。
これで見た目の印象はかなり近くなってくれると思いますが・・・。

ウインドウの塗装

2017-01-07 20:21:54 | Benz 280SE


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山陰の今年の冬は雪が少ないですね。
北海道とか東北の一部はかなりの積雪が有る様に報道されていますが・・・どうなんでしょうか?
取り敢えず本日のアトリエの様子です。
アトリエは島根県でも海岸部の比較的山よりにあるのですが個々でもこのシーズンは1度しかこの中庭が白くなっていません。
今朝も天気が良かったので放射冷却で冷え込んで霜が降りています。
今朝撮影した写真でこの冬のショップカードを作りました・・・。

さて制作です。
毎日制作をしておりますと成功ばかりでは有りません時には失敗も致します、これは極当たり前の事であります。
たとえば本日ご紹介するのは失敗例ですね。
ボディ塗装が仕上った280SEですがウインドウを取付けたい所なのですが資料画像を見てみますとどうやらこの車のウインドウには色が付けてありまして恐らく淡いグリーンかと思います。
ミニカーのウインドウは透明のプラスチックなので雰囲気を近くする為にはこれをどうしても塗りたいのです。
年末年始に帰省していた長男からは「中国製のウインドウは素材が良くないので曇ったり割れたりするから塗らない方が良いよ・・・」と
忠告を受けていたのですが、どうしても雰囲気が違うのが許せなくて手を付けてしまいました。
表側にマスキングをしておきます。
表側に塗料が付きますと磨くのが大変ですし表側にはウインドウの枠を再現する為にメッキがかけてあるのです、そこに問題を生じますとミニカーを「もう一個お買い上げコース」になってしまいますからリスクが大きい訳です。

クリアーイエローとクリアーブルーを調色しましてグリーンを作っておきました、そのままでは濃いのでクリアーを混ぜて少し薄くします。
裏にマスキングをして塗りますと色の濃さの確認がし辛いので薄めに塗る事をお勧め致します。

クリアーグリーンが乾きましたらマスキングテープを外してボディに仮組してみます。
塗ったのは裏側ですから仮組しても何ら問題は無いのですが・・・

前後ともガラスを填めて・・・よく見ますと・・・!!!!!
ガツンと後頭部を殴られた様な衝撃です!

ここで気が付いてしまいました・・・
角の部分が白濁してきました・・・・!
よく見て下さいねウインドウの両サイドの緩やかに曲がった部分の内側ですね。
ウインドウが結露で曇った様に白濁しています・・・これが息子の言っていた曇りですね。

脳裏には半分位は「もう一台お買い上げコース」がチラついています・・・(笑)
この280SEをインターネット上で調べてみますともうほとんどの所は完売で入荷の見込みが無いと書かれています。
もうかなり古い商品なのでしょう。
それでもさすがに1件や2件は在庫有りになっていますが注文しても欠品の可能性が有りますから安心は出来ません。

ここからプロは違いますよ、諦めませんから(笑)
裏からクレオスのシンナーでグリーンを拭き取ります。
すると透明パーツの裏側の表面がこんな状態に・・・ますます酷くなりましてこれでゲームオーバーか万事休す・・・。
と思いますよね・・・
ダメでも次への参考にする為に最後まで作業を続けます。
仮に「もう一台お買い上げコース」になったとしてもそれは自分の授業料ですからね、お預かりした責任もあります。
何とかする方法を確立しておくのは悪い事じゃないです。
このブログをご覧の皆さん(作られる方限定ですが)は幸せですよね、リスク無しでリカバーとリスクの回避の情報が手に入ります(笑)
いや〜作業をしている本人はガッカリの上に目の前が真っ暗になった気がします、このストレスは何だって感じですから。

さてぼやいていても始まりません。
裏側を1500番程度のペーパーで落とします。
気持ち的には表面の白濁した部分を削り落とす感じですね。
但し力を入れてはいけません、
ガラスが割れてしまいますと本当に「もう一台お買い上げコース」ですからね。
柔らかくソフトに扱う必要が有ります。
ガラスは真っ白、目の前は真っ暗・・・です。

次はイサムのミラノ2K・・・いつものコンパウンドですね・・・を使って磨きます、その後は3Mのハード1でここまで回復します。
どうやら白濁していたのは表面だけで全体が変質したのでは無さそうですね・・・良かった・・・一筋の光が当たった様な気がしました。

そして注意深くグリーンの入ったクリアーを塗っておきました。
白濁させないコツは
一度に沢山塗らない事ですね、特に透明なパーツにはユズ肌を出したく無いので表面がしっとりするまで塗ってしまいがちですが一度に塗りますと入り角などに塗料が寄りましてその部分だけ白濁してしまう恐れが有ります。
クレオスのシンナーを少し多めに入れて薄く薄く塗り重ねてゆけば白濁しない事もわかりました。


如何でしょう!?最終的には白濁の無いグリーンのウインドウが完成致しました。
しかも最初に塗ったグリーンが少し濃かったのでやり直しして少し薄く出来ましたし白濁も無くなりました。
災い転じて福となす・・・って言う感じですね。
「もう一台お買い上げコース」にならなくて本当に良かったけどこれから完成まではまだまだ気を抜けませんね。

内装の組み立てVer.2及びクーラーユニットの製作Ver.2

2017-01-06 22:04:39 | Benz 280SE

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本日は寒かったですが良い天気でしたね雲は多めでしたが時間によっては日が当たりまして建物の中では結構暖かでした。
家内は夕方になって少しだけバラ園の手入れをしていましたが日が落ちて来ますと急に寒くなった様でそうそうに戻って来ました。

私は朝一番でシートベルトセットの注文が入りまして発送の準備をしておりました。
このパッキングがなかなか手間がかかりまして大変なんですよね(笑)
最初は市販のパーツが無くなってしまったので自分が使える様にと作ったシートベルトセットです、1/43を作られる方がいらっしゃる間は供給が泊まらない様にしたいですね。
昨日のご注文でレッドの物が在庫切れになってしまいましたが2週間程度で補給出来ると思いますのでご希望の方は早めにご連絡を頂いた方が入手がスムーズになります。

さて製作の方ですがクーラーユニットの組み立てを行なっています。
昨日旋盤で削り出した調整用のツマミを取り付けておきました。
このツマミは洋白製の挽きものなのですがブラックで塗装をしておきまして表面の部分をリング状に磨いて光らせておきました。
これも実車通り・・・のはずです。

クーラーユニットをダッシュボード下に取り付けましたこんな感じで如何でしょうか?
大きさや形状は良いと思いますが・・・
作るのはそんなに難しい物じゃないのですが有れば雰囲気が実車に近くなりますね。

ドアの内装を組み立てておりましたらドアポケットの上の部分に引手のノブがあるのですがミニカーではブラックなんですね。
ブラックでも不自然ではないのですが・・・実車がホワイトなのでホワイトに塗装をしておきます。

次はこんな物を作っています。
3種類の厚みのプラ板を使って作っています。
ここからまだ削る作業が有りますから、これで完成という事では有りませんよ。

削りますとこんな形状になります
これは何かと言いますと
パワーウインドウのスイッチなのです、まあ正確に言いますとパワーウインドウのスイッチの誤作動防止のカバーですね。
ドアの内装にスイッチがついているのですが足等が当たって誤作動をしますと危険なので回りにこの様なカバーが付けられているのです。
カラーは内装と同じ色に塗りましょう。

そしてもう一つは足元に敷かれている足下マットですね。
これはアルミ板から切り出しまして艶消しのブルーに塗ってあります。
このマットはカーペットの様な毛足の長い物では無くマット的な物の様なので艶のないブルーで塗ってあります。