Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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リーフスプリングのマウントの仕上げ

2015-01-31 22:27:22 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は結構寒い一日でしたね、山陰でも積りはしなかったですが一日中雪が舞っていましたよ。
一瞬では有りましたが中庭の芝の上は白くなっていましたが昼頃に所々晴れ間が出たりしましたから溶けてしまいました。
アトリエの中でもエアコンでは寒いのでファンヒーターのスイッチを入れますと暑過ぎるし、消すと灯油臭いし・・・なかなか過ごし難い日でした。
春になるのが待ち遠しいですね・・・と言っても明日からまだ2月なんですよね。
春はまだまだ遠い感じですね~。

さてさて製作ですが、今日もまたあの部品を作ります。
そうフロントのリーフスプリングのマウントですね。
もう3日目になります・・・(笑)
一応昨日までで大きな加工、つまり旋盤やフライスで加工する事は終わってしまいましたのでもうそんなに時間がかからないだろうとたかをくっていましたが、実際に一日の仕事を終わってみますとけっこう時間がかかったな~と思います。
本日は機械加工が終了した部品に補強のリブを取り付けます。
皆さん車に限らずですが補強のリブをご覧になった事が有るのではないかと思います。
つまり本来強度を十分にとるにはもう少し厚みの有る方が良い場合でも重量の増加を考えると部分的な補強をして軽量かつ強靭な強度を保つ為にリブを付けますね。
細かな部品ですが実車のこのリブが付いていますのでやっぱり付けておかないといけません。
と言うかこのリブを付ける為に今までの加工をして来たのです。
もっと簡単に作るなら真鍮の板材をハンダ組みすればここまでの形状なら作る事は難しく無いのですが、このマウント本体を一体式の部品で作らないとリブをハンダ付けした瞬間に熱が回ってしまいましてバラバラになってしまうと思われます。
前置きが長くなってしまいましたが・・・マウント本体に切り込みを入れておきまして0.2mmの真鍮板をカットしたものをハンダ付けします。
画像では随分適当に付いている様に見えますが糸鋸を斜めにしか入れられないのでこの角度でハンダ付けする事になりました、なに削ってしまえば問題有りませんので御心配無く。

全部のマウントに0.2mmの真鍮板を差し込んでハンダ付けしました、最後にフラックスを落とす為に水洗いをいたしましてウェスで水分をとっています、ハンダ付けをしたら水洗いは当たり前の処置です。
長く楽しむ為には一見余分な仕事の様ですが近道は有りません。

ハンダ付けをした真鍮板を補強のリブの形状に削りました、1個のマウントに付きこのリブが入ります。
全て形状を見ながら不要な部分を削ってゆきます・・・これがけっこう時間がかかるんです。

右のマウントだけは下側に1.0mmの穴が開けてありますのでそこに外径1.0mmの真鍮パイプを差し込んでハンダ付けします。
このパイプの両側には最終組み立て時に六角ボルトを接着する事になります。
恐らくリーフスプリングが撓んだ時にステアリングシャフトに余分な力が加わらない様にする装置と思われます、ステアリングダンパーの様な物かな!?

また訳のわからない物が・・・木の角材に穴を開けただけの物・・・??

この穴に先程のマウントの持ち手を差し込みまして、これからマウントをシャーシに取り付ける為のボルトを植える為の穴を開けます。
持ち手をピンバイスに固定して穴を明ける場合も有りますが持ち手と部品の首の部分が細いので曲がってしまいますとドリルのキリが折れたりして怪我のもとなんですね。ですからこんな物を使います、怪我は嫌ですからね~。

これは右側のマウントですがこの様に四隅に穴をあけて取り付け用のボルトを差し込んで固定致します。

これでリーフスプリングのリアマウントは一応の完成ですね。
次はフロント側のマウントです。
フロント側のマウントはリーフの反り具合が路面からの衝撃で変わって来ますからその長さを調節する為にマウントはフロートする様に出来ています。真鍮の丸棒からリアマウントと同じ方法で削り出してゆきます。
最初に中心に0.5mmの穴をあけておきます、この穴はシャーシにマウントを取り付ける為の穴になります。

フライスで削ってゆきます。
この削り方は先日来鍛えられていますから、鼻歌混じりですね(笑)
どんなに難しい事でも反復して練習すれば楽に作る事が出来る様になります。
これは全ての事に共通する事なのではないかと思います・・・

次はまた0.5mmの穴を空ける事になります。
この穴はマウントとリーフを結ぶ穴ですね・・・0.5mmなのでキリを折らない様に穴を空けるのはなかなか大変ですね。
当然時間もかかります・・・(笑)

途中ですがここで時間となりました明日はこの続きから始める事に致しましょう。

リーフスプリングのマウント製作

2015-01-30 18:42:56 | Bugatti Type57SC Atlantic
関東方面の雪はたいした事が無かった様ですね、山陰も全くたいした事はなく雨ばかりが降っていました。
途中で晴れ間が出たりなにか訳のわからない天気でしたね。
アトリエの中は午前中寒かったですが午後からはそんなに寒くもなく過ごしやすくてたすかりましたよ、ここにきて風邪でも引いてしまうと困りますからね。
さて今日も色々な模型好きな方がいらっしゃいました、大変有り難い事です。

さて今日の製作は昨日の続きでフロントサスペンションのリーフスプリングのリアマウント製作の続きになります。
昨日のお話を要約するとこのマウントは1937年以前と1938年以降では少し形状が違うという事、今回の製作では一応前期型で作ろうと思います・・・と言う事でしたね。
今日は昨日削った部品にリーフスプリングの後側をピンでとめる為に穴を開けます。
と言っても左右で違いますからまずは左側のマウントです。
穴の径は0.5mmですね。

次は右側ですが・・・
こちらはステアリングにキックバックを伝えない様に少し特殊な構造になっていますのでリーフスプリングはマウントに切り目を入れておいてピン留めではなく差し込んで接着する方法をとります。
その下に前後から六角形のボルトが差し込まれている丸い筒の様な物が有りますのでそれを作る為に1.0mmの穴を開けておきます。
開ける向きが違いますので割り出しテーブルをバイスに交換していますね。

ちなみにこんな感じになっています。
こちら側のマウントはリーフを差し込む為の切り目が有りますのでリーフを接着してから最終的に真鍮板蓋をする様な構造にしていますのでその厚み分0.5mm程全体の寸法を削っておきました。
リーフの幅は1.2mmですので十分余裕が有ると思います。
穴に位置が少し右側に寄っているのは後で真鍮板を貼付ける為にオフセットさせてあるのです・・・完成後にはほとんど見えないのでその必要が有るのかわからないですが気は心という奴ですね~(笑)

かなり見え難いですが・・・フライスから旋盤に機器を組み替えまして旋盤で丸い穴の下辺りを削っています。
右側のマウントはこのリーフが付く部分が少し長くて下に飛び出していますのでそれを強調する為に下側を削っている所です。
削った量は0.3mm程ですが微妙な寸法ですね~。

次は左側のマウントですがリーフを取付ける部分の肉抜きをしています。ここを削らないとリーフが付きません。
旋盤なら簡単ですね・・・!
フライスでも出来ない事は無いのですがここは旋盤の方がそれっぽいですね。

リーフを取付ける部分の肉抜きをしたマウントはこんな感じになります。
最初にリーフを取付ける為のピン穴を開けておいたのでピンの穴がズレてしまう事は全く有りません。
奇麗に開いています・・・。

右側の部品はこんな感じです。
この部品は予備として作っている物なので切り込みが少し歪んでいますが・・・必要な状況になりましたら最終的にはペーパーで削って切込みを修正致しますので問題は有りません。

この後糸鋸で切り目を入れますが削り出した真鍮の丸棒の持ち手が邪魔になって切り難いので少し削って細く致します。
これで固定する向きさえ考えれば邪魔になる様な事も有りません・・・。

切り目を入れた部分がわかりますでしょうか?
3ヶ所だけ切り目を入れています。

切り目を入れた部分に0.2mmの真鍮板を挟みましてハンダ付けしますが部品がかなり小さいのでハンダは少なめに使う事が必要になりますね。
沢山流れ込んでしまいますとせっかくのモールドが無駄になってしまいます。

さてハンダ付けをしたマウントをヤスリで仕上げますとこんな感じに補強を持ったマウントが完成ですね。
昨日の資料画像と比べますと実車では下2/3が少し膨らんでいるのがわかりますね、ここは最終組立てで真鍮板を下の2/3程貼りますから雰囲気は良いのでは無いかと思っています。


実は良く出来たCMC製のミニカーでもここの形状は少し違う様ですね。

製作はフロントサスペンションに

2015-01-29 22:34:57 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は雨こそ降りませんでしたが曇っていて寒い一日でしたね~。
朝は自宅付近では雪が無かったのですがアトリエ近辺ではシャーベット状の雪が凍結しまして部分的にスリップしたりちょっと危険でしたね。
全部が圧雪状態とかならまだわかり易いので注意をするのですが、部分的に凍結ですと予見出来ないのでちょっと怖いですね~

関東方面では今夜積雪が有るかも・・・と言う予報になっていますのでそちら方面の方はご注意ください。
今夜は早く帰りましょう~!

さて製作ですが、その前に昨日からのお話をしておかなければなりません。
昨日は定休日だったのですが、お昼は少し先の私の誕生日のお祝いに外食をいたしました。
この時期当方ではカニが穫れまして「松葉ガニ」と言う名前をお聞きになった事も有るかと思います。
お昼からカニ三昧となりまして少しお酒も頂きまして・・・昼間の酒は効きますね~(笑)
ついでに(何て言いますとお叱りが来そうですが)家内の父(義父ね)も2月生まれなので誘って一緒に誕生会をいたしました。
アトリエまで帰ってもお酒を飲んでしまっていますので製作をする訳にはゆきません、感覚が鈍ってしまいましてロクな事にならないのは学習済みです(笑)
そこで実車の構造を調べて作り方を検討するという作業なら何時もよりも時間をかけてじっくり考える事が出来そうです。
丁度製作もリアからフロントに移ろうとしていますしね・・・
まず作りたいのはリーフスプリングの後ろ側のマウントですね。
理由はリーフスプリングのサスペンションは前後のマウントの片側が固定、その反対側が動く様になっているのです。
理由はリーフスプリングが曲がったり戻ったりする時に寸法が変わって来るからですね、ですから両方を固定にしてしまいますと壊れてしまうかバネとして作用しないんですね。
もっと言えばバネが伸びたり戻ったりする訳ですから途中に留めてあるフロントアクスルは厳密に言えば前後にわずかながら動く訳です、当然ながらアクスルが動けばロッド式のステアリング系に全部動きが伝わってしまう訳でハンドリングが当然悪くなるんですね。
横道にそれてしまったのですがCMC製のミニカーではこんな感じになっています。

実車写真では・・・ちょっと形状が違いますね~。
レストアしている車なので作り直している可能性が有りますね、今の材質ならこんなにコンパクトに作っても強度は十分という事なんでしょうか・・・?

こちらもレストア済みの車両ですが・・・理由はブレーキが油圧になっている事とフロントのダンパーが旧型のままになっているのでこれはレストアをして油圧ブレーキにコンバートされた車両と判断出来ます。
この車両のリーフのリアマウントもカラー写真のレストア済みの車両と同じ物を使っていますね。

ご依頼者の方から資料を送って頂いた中にこんな図面が有りました。
フロントのサスペンションはこんな感じですが肝心なリアマウントが見えないですね。
ちなみに1938年からはT57シリーズは油圧ブレーキとダンパーが一般的なテレスコピックショックアブソーバーになったらしい。

文章の中にもこんな記述が有りました・・・

では1937年までは?と思われる方もいらっしゃるかな??
1937年まではこんな感じ・・・これは右側のマウントですがこの形状はCMC製の物にそっくりですね。
マウントの上側のワイヤーは機械式ブレーキのワイヤーですね。

つまり1937年までの車両ならCMC製のミニカーと同じ形状でOKという事ですね。
そうか!だからCMC製のミニカーは機械式のワイヤーブレーキを再現していたのでダンパーも旧型、リーフスプリングのマウントも旧型を再現していた訳ですね。
クラシックカーは奥が深いね~。

ちなみにリアのダンパーもテレスコピックショックアブソーバーになっています。
これならあんなに苦労してダンパーのリンクを作らなくても良かったのですが・・・
ただ形状的には旧型の方が面白いですからこのまま旧型を再現しましょう。


・・・と、ここまでは昨日の脳内モデリングですね(笑)
今日は実践編ですが、これがまた上手くいかない。
まずはマウントベースを真鍮板を重ねて切り出し穴をあけて・・・これは不採用ですね。

次は
旋盤を使って削り出して・・・これも不採用です。

フライスと旋盤を使って削り出します・・・
しかしどうも精度が出ず・・・これも不採用。

精度が出ない原因を考えて旋盤の送りのガタを調整致します。
まあどんな良い機械でも調整がズレていれば精度が出ないのも道理ですね。

そして本日何回目の削りでしょうか?画像が無いものも含めればかなりの真鍮素材を無駄にしてしまいました。
何しろ同じ物を5台分10個作る為には同時に加工したい為にその分の材料が全てゴミになってしまうんです。

まだ加工途中ですがこれで如何でしょう?
最終的には旋盤で再び加工が必要になって来ますが・・・
これで目処がつきましたが、この後がまた大変前後/左右/上下の動きを操作するハンドルと割り出し円テーブルのハンドルの4つのハンドルを全て順番と送り量を何度もコントロールして部品を削り出すのはなかなか至難の業でして途中間違えますと無駄になってしまいましてゴミになってしまいます。ここからもどれくらいゴミを増やしたかは想像したくないですね。(笑)

やっと5台分10個が揃いました、これで続きはまた明日ですね。

明日はまたこの先の加工をしなければなりません、一日作業をして一つの部品が出来ない日も有ると言う事ですね。
複製品で作るならこんな苦労は要らないのですが・・・可能ならお客様が納得出来る方法で作りたいですからね~。

リアダンパーのリンクを作ります

2015-01-27 18:26:10 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の午前中は曇りで雨は降っていませんでしたが午後からは風も出てきましたし雨も降ってきました。
やはり天気予報は当たりましたね。
家内はバラの手入れに中庭に出ようと思っていたらしいのですが・・・これじゃあちょっと無理ですね。
とても残念な表情をしていました。
ツルバラの誘引をしたかったらしいのですが・・・しかも寒肥をする時期も迫ってきますしね~早くしたいんでしょうね。


今日はブログを更新しようとしてブログを開きましたらちょっとびっくりです、真っ黒な画面に文字だけが並んでいました・・・?
確かこの部分はテンプレートの編集で大丈夫だったと思いますが・・・。
どうやら今まで使っていたテンプレートが廃止になってしまった様で勝手にテンプレートが変更になっているのでした。
勝手に変えてしまうなんてちょっと常識が無いと思いますが、それも無料ブログなら仕方ないのかな~。
でも私のブログに広告を貼って儲けているんですからね、何らかの連絡は有っても良い様な気がします。
それにね~今度の新しいテンプレートは本文の上に広告が有るって変じゃないですか?
本文有ってのブログなのにね・・・左右は仕方ないにしても本文の真上は無いよね~gooブログさん!!
読む人に対しても書く人に対しても失礼じゃないですか?


まあそんな事は有りましたが今日も更新です。
今日は昨日FBでIさんと盛り上がったパーツの製作ですね。
この盛り上がった・・・と言うのは昨日作った軽め穴の空いたリンクなんですが、。いったい何の為の部品だろうという事になりまして考えてみました。
Iさんはリアアクスルの動きをコントロールする為のリンクかな?と言われたんですがまあ確かに間違いなくそうなんです。
ただそれならリーフスプリングの枚数を増やせば良い訳でして・・・。
リアアクスルの左右をコントロールするにはリンクの付け方が違っていますし・・・ウ~ン??
私、最初はスタビライザーか?とも思ったんですがフロントには無いスタビライザーをリアだけに付けるはずも無い・・・そんな事をしたらテールハッピーなアトランティックになってしまいます。
昨日の夕方だったかないろいろ考えたのですがこれは多分ダンパーじゃないかと・・・
そう言えばダンパーの姿が何処にも無いのです、軽め穴が空けてあるのでダンパーだと考えつかなかったのです。
取付け方や大きさから考えてこれはフリクションダンパーで間違い無さそうですね。
何の部品か結論が出たら軽め穴の空いたアームからアクスルまでの短いリンクを作らないといけないですね。
寸法を実測しますと長さ(取付け穴と穴の間の中心寸法)が2.0mm幅は1.0mm厚みは0.2~0.3mmくらいでしょうか・・・。
素材は真鍮で最終的には塗装仕上げかな~。
それなら真鍮の帯金から作ってみましょう。

ドリルで穴を開けるのですが穴は0.5mm位ですから幅が1.0mmの帯金を使う訳ですから上下0.25mm程でつながっている感じですね。
幅の細い帯金に小さな穴を開ける場合キリは良く切れる新品に近い物を使うべきですね。
切れない刃を使いますとセンターが動きやすいので中央に開ける事がかなり困難になります。
0.4mmとか0.5mmのキリは折れなくても交換した方が良い場合が多いですね私の所ですとそれくらいの寸法のキリは2週間程で交換になってしまう事が有ります。今日も変えたのですがこのキリも今年になって一度交換していますから2週間くらい経過しています。
0.5mmって使う頻度が高いですね。

2.0mmの間隔で2個の穴を開けました。
ケガキ針をポンチ代わりにして凹みを付けておきますとズレずに奇麗に穴を開ける事が出来ますね。

帯金をカットして両端を丸めます。
これくらいですとヤスリでなくてもペーパーでも奇麗に削れます。
大きさはご想像にお任せ致します・・・(笑)

次は取り付けですがダンパーの部分をシャーシに穴を開けて取り付けます。
取り付け位置は微妙なので取り付け位置の微調整は必要ですね~。

全てのダンパーアームをシャーシに取付けました。
これを取付けるだけでも位置合わせやら微調整やらで時間がかかりますね~、午前中からキッチリ仕事をしているのですがなかなか進まないね。

いよいよアクスルとの連結リンクですね。
先ほど作ったリンクに六角ボルトを差し込んで接着します、ボルトですから頭は六角な物を使用しています。

リンクを取付けてみました。
アクスルの取付けプレートから真っすぐに下におりましてダンパーのアームと連結します、この角度が一番効率の良い角度ですね上にも下にも動き代が一番大きくとれるのです。

やっと5台分のダンパーが取付けられましたよ・・・。
次はフロントを作らなければならないですね・・・。

リアアクスルを支えるリンクを製作

2015-01-26 19:23:48 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は隣の畑のおじさんの予想通り朝からず~っと雨が降っていました、時々強くはなりますが溝から溢れる程ではなかったですね。
まあこの季節にそんなに降ってもらっては困りますけどね。
畑のおじさんは天気予報の神様かも・・・良く当たりますね。

さて雨が降っては畑の仕事をする訳にはゆきませんので朝からみっちりと製作致します。
今日はリアアクスルを支えるリンクの製作がメインとなります。
リアアクスルは1/2リーフのスプリングで前後左右の動きを制御されていましてほとんど他の動きは出来ないのですがブガッティの設計部門は余程位置決めの心配をしたのかリアアクスルの前側からもリンクで固定しているのです。
しかし。このリンクを観察する限りリンクのアームの長さが短いのです・・・なぜでしょう??
普通サスペンションのまわりのリンクは出来る限り長くするのが定石なんですよ、というのも短いとサスペンションの沈み具合でジオメトリーが狂いやすいからなんですね。例えばこのリンクはサスペンションの位置決めでは無くスタビライザーの一部とする考えも有りますがこの時代にトーションバーを利用したスタビライザーが存在したのか・・・と言う問題は残ってきますし。
ハンドリング向上の為にスタビライザーを付けるならフロントが先なんですね。
ですがフロントには無さそうに見えるのです・・・リアだけ付ければ当然ながらオーバーステアな車になってしまいますので普通の方には少々扱い難いはず・・・。
しかし実車画像にもこのリンクは付いていますので取付けておきたいです。
まずはアームを作ります。
アームは軽め穴が3つも開けられた贅沢なものですね。
このクラスの車なら軽め穴は不要と思われますが・・・まだバネ下重量などと言う事は全く考えられていないでしょうから・・・。
0.2mmの洋白板に穴を開けまして・・・ガイドになるものを作りました。
この場合一番大切なのは一番右と左の穴の位置を揃える事ですね、そうしないとアームの長さが変わってきますから。

削って一応の形状にしてみます、つまりサンプルを作ってみると言う事ですね。

サンプルは0.2mmの洋白板で作りましたが少々厚みが不足している様ですね。
作品に使うのは0.3mmで作りましょう・・・。
この厚みなども実際に完成してしまいますとわかり難いのですが見た目の力強さとかは厚みが大切なのかも・・・。

先ほど切った洋白板を2枚合わせてハンダ付けしまして、上側に瞬間接着剤でサンプルを貼付けます。
このサンプルをガイドにして穴を開けましょう。

0.3mmを2枚重ねですから0.6mmですか~
真鍮板よりも少し硬いですね・・・0.6mmでも結構指が疲れます(笑)
しかし負けられませんから・・・穴を開けました。
2枚ですからこれで1台分ですね後4枚の穴開けが残っています・・・。

外形を整える様に削ってゆきます、そんなに難しい事は無いのですが時間はかかりますね~。
それでも何とか5台分が完成致しました。

何度も削って接着して削って接着しての繰り返しだったのでサンプルはこんなにヨレヨレになってしまいました。
まあしょうがないですね。

リンクを取付けるにはタイヤを付けてシャーシの高さを決める必要が有りますね。
そいしないとリンクの角度が違って来るんですよ・・・ただ今からタイヤやホイールを作っていますとリンクの取り付けがいつになるのかわからない位先になってしまいます。
忘れるといけませんのでここは仮組用のタイヤ/ホイールを作っておきます。

素材はABS樹脂で直径と厚みは予定の寸法に合わせております。
ただ幅は細くても良かったかもしれませんね、実際にはドラムブレーキがホイールの内側に半分くらい入ってしまう・・・つまりホイールのオフセットが有るからこのままシャーシに取付けてボディをかぶせてもタイヤがボディからはみ出してしまうんです。
だったら幅は関係無くなりますね。
それとも見越してオフセットさせられる様に内側を削っておく方法も有りますが・・・まあ現状そこまでしなくても良い様な気がしています。

仮組用のタイヤの中央に真鍮線のピンを打っておきます。
このピンですが真鍮線を切っただけではアクスルの内径とクリアランスが無いので脱着し難い訳です。
そこでリューターに固定してほんの僅かテーパーになる様に削っておきましょう。これで脱着が簡単になりましたね。
細かな気配りですが脱着時に無理な力がかかりますと壊してしまう事も有るのです、転ばぬ先の杖・・・ですね。
たかがピンされどピン・・・とも言いますね(笑)

そして4個のタイヤと半月状のタイヤが1個だけできました。
この半月状のタイヤですが結構便利なんですよ~(笑)

実はリアアクスルのリンクの場所がタイヤホイールの裏側になっているんです。
つまり普通に丸い仮組用のタイヤ/_ホイールでは邪魔になって採寸も出来ませんし加工はもちろん難しいものになります。
なのでその部分が見えつつも裏側の加工も出来るという事なんですね。
まず車高はフレーム下までで5mmに設定しています、この状態でタイヤを付けたサスペンションはこんな角度になりますリーフスプリングがほぼ水平・・・ほんの僅かに前下がりになっていますので実に設定通りの角度ですね。
実際にはシャーシの下にはアンダーパネルが付きますので0.2~0.3mm程度最低地上高が下がりますね、そうそうマフラーもありましたからもっと下がりますね。

次はリンクがフレームに付く部分のベースを作ります。
これはリンクが何も無いフレームの側面からいきなり出て来るのは如何にも不自然なので取り付けのベースを作ってみましょう。
旋盤を持っていれば全く難しい事じゃないですね、削るだけです。

トースカンを使ってリンクの取付け高さを決めましょう。
リンクは普通の状態で水平とか垂直が基本なので・・・検討してみますとフレーム下面と並行に取り付けます。
ですが取り付けのベースが直径3.0mm有りますからフレームの下側から1.5mmの高さに付ける事に致します。
アクスルの取り付けから前側に5.5mmというのが構造上無理の無い位置ですね。

取付け穴を開けます、フレームは比較的薄いのでこの場合のキリは新品を使っています。
この様な場合切れないキリを使いますと怪我をしたりトラブルを起しやすいですからね。

リンクのベースを取付けまして・・・リンクを取付けました。
アクスルとの連結リンクはまだ作っていないのでこれ以降は明日の製作ですね。
リンクを付けたのもこの一台だけですから如何に時間がかかっているかわかりますね、朝からみっちり製作してもこの時間でここまでしか出来ない・・・何と言う事でしょう・・・。

ついでに反対側も取付けておきましょうね。

明日はこの続きを製作致します。

今日もクタクタだ~!(笑)
まあこのブログにご訪問くださる方も毎日の仕事でクタクタなのでしょう、お疲れさまでした~!