Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フロントウインドウの取り付けで1台目のケーニッヒテスタロッサの完成です

2021-04-30 20:45:12 | ミニカー修理
本日の山陰は朝のうち晴れ、お昼頃に一時的に雨が降りまして風も強く大きく荒れていました。
夕方にはまた回復して晴れでしたね。
こんな中ですが広島県から修理品を引き取りにお客様がご来店でした
先日直していたブリキのキャデラック等々でしたが、現物を一つずつ確認されて喜んで頂きました。
11時過ぎにはまた厨房係が有りますのでそれまでの短い時間でしたが・・・
楽しまれたのではないかと思います。
そしてお帰りになる時には・・・また大量の修理品を置いてお帰りになられたという・・・ウ〜ン沢山お持ちですね。
今夜は既にご自宅に戻られたでしょう・・・無事のお帰りを願っております。

さて午後からはいつもの様に本業を開始致します
ところで皆さんはメイクアップのアイドロンの1/43のケーニッヒテスタロッサをご覧になられた事が有りますか?
このミニカーではフロントウインドウの上側の部分にケーニッヒスペシャルの文字が白文字で入っていまして、その下側は着色ガラスになっているんですね。
・・・昨日修理をしていたミニカーには着色ガラスにもなっていませんし文字も無かったのです。
で、この文字を再現してほしいというご希望なのです。
もう修理の域を逸脱していますが・・・(笑)
まあやってみましょう。

まずはデカールのデータを作ります。
アイドロンは透明な板に白文字を印刷してから覆う様に着色ガラスの印刷そして有るみたいなんですが・・・
当方にはそんな機械の持ち合せは有りません。
有るのはデカールを作る為のプリンターと腕だけです(笑)

上のデカールですが・・・良く見ますと文字が反転しているのがわかりますかね??
よくご覧下さいよ・・・・!!
理由は後ほど書きますので楽しみにお待ち下さい。


ウインドウの方ですが・・・
この通りに日除けの着色ガラスにもなっていません
モールの部分に2ヶ所塗料の剥げた部分が有ります、ここはワイパーが付いていた所で接着剤と一緒に剥げてしまったのでしょう。
タッチアップしておきます。
上に再びワイパーのアームが来ますと見えなくなるかもしれませんが・・・出来るだけの事はしておきます。

で・・・デカールを貼りました。
デカールの文字が逆文字になってないですよね・・・
PCのデータの時には逆文字になっていましたが・・・
これは別に何か細工をして文字が戻った訳では有りませんよ。
裏から貼っているのです。
ですから表から見ますと正しい文字に見えますね。
裏から貼る為に逆文字にしてあったのです。
でもこの時点ではまだデカールのクリアーのニスの部分が見えますね〜。
軟化剤を付けてきちんと密着させますとほんの少し見える程度になります。

表から貼ればニスはあからさまに見えてしまいますが裏から貼りますとガラスの表面はピカピカに光っていますからニスの部分は見え難くなります。
ただその為には逆文字でデカールを作る技術は必要になります。
次に日除けの着色ガラスを塗装します。
何色でも塗れるのですがその前にマスキングをします
下の部分に少しだけボカシを入れたいのでこの様にマスキングテープと真鍮線の2.0mmを貼付けます。
この丸棒の陰になった部分だけボカシが入ると言う・・・予定です(この時点ではまだ塗っていないので・・・上手くいくという確証はありません)
大変心細かったですけどね・・・お客様の大事なミニカーのパーツをダメにしてしまう可能性も有りますからね。
それなりに責任を取れ無ければなりません・・・机の上にBBRのキットが用意されていたのは内緒です(滝汗!)

塗ってマスキングを剥がしました・・・
如何でしょうか?
デカールの二スも全く見えなくなりました。
メイクアップさんのミニカーとくらべて遜色は無いと思いますが・・・

ウインドウの周囲のタッチアップを行ないました。
まだ塗料が乾いていませんので艶がありますが・・・
乾きますと艶は他の部分と揃います

そしてフロントウインドウを取付けました。
この時にデカールを裏から貼る事のメリットを見つけました。
接着時にマスキングテープを貼りますが裏からデカールを貼っていますので仮押さえのマスキングテープを剥がす時にデカールが剥げてしまう事が無いのです。
安心して貼ることが出来ますよね

そしてマスキングテープを剥がしてみました・・・ウインドウはこれで完成ですね。
如何でしょう?
これってアイドロンのミニカーを直す時にも使えそうなテクニックですよね〜!?
気に入った方はアンダーラインを引いておいてね(笑)


そして実は同じミニカーがもう一台来てるのです
次は同じ車なのですがご依頼者のご友人の物だそうでして・・・
ライトのカバーが外れてしまったとの事・・・
でもその後が良く無かったらしい・・・何げなくピンセットで拾われたら変なつかみ方になったらしく・・・ヘッドライトカバーにシワが付いてしまった様でした。
まあそうなったらもう使えませんのでヘッドライトカバーは作り直しになります。
見え難いですが向かって左側の部分に折れ目が付いてしまっています。

作り直す前にボディに当てて大きさや形状を確認します

そしてもう一点リアのエンジンフードが変形しています。
実はこのエンジンフードは曲者でした
まあボディが収縮したのでフードが曲がってしまったのですが・・・普通ならボディが収縮しますと外れてしまうのですが、外れていないという事は・・・
そう、瞬間接着剤が使われていたのでしょう・・・と言う事は簡単に想像出来ます。
ウインドウは変形しているので再使用は諦めてボディ塗装を優先で外しました。
お陰さまで何とかなりました・・・それにしても心臓によくない作業が続きます。

瞬間接着剤の点付けの痕が見えますかね〜
6ヶ所で留められていました。

明日はこのリアウインドウを作り直す所から始めます・・・
明日も胃が痛くなる様な細かな作業が続きそうですね〜。


Davis&Giovanniのケーニッヒコンペティションの修理

2021-04-29 20:45:15 | ミニカー修理
本日の山陰は雨のち曇の天気でした
朝起床した時には既に雨が降っていまして・・・そのまま午前中はず〜っと降っていましたね。
午後からはポツポツ降る位になりまして・・・夕方には雨が上がりまして曇です。
その後所々に青い空が見える程回復しました
この雨で中庭の芝生が緑になってきましたよ。
先日まで緑が薄くて・・・なかなか芝生が延びないな〜と心配していましたが・・・これでひと安心ですね。


本日は午後からこんな方がいらっしゃいました松江市からT中さんです
今度S15シルビアを作りますので雨の中最終確認です・・・
やっぱり実車が見れるというのは大きなアドバンテージですね〜
写真ではやはり感じられない物が有ります・・・難しい所ですね。
早くコロナが無くなってくれると自由に取材に行って作れるんですけどね。


さて本日は雨なので外での作業は無し・・・
いきなり本業開始です。
今日は・・・Davis&Giovanniというメーカーのミニカーの修理です
車はケーニッヒコンペティション1988ですね
フロントウインドウが外れています。
そしてサイドウインドウも浮いています・・・ガラスの部分の変形もちょっと酷いかな〜。

もう一つ酷いのは左サイドウインドウの上側の補修痕ですね
幸いにして瞬間接着剤ではなかったのでボディの塗装が剥げてしまう事は無かったですがウインドウのサッシにこんな感じでベタッと付いています
剥がしたらサッシの再塗装は必須ですね。

ウインドウのパーツを外した後はこんな感じです
フラットブラックのタッチアップは必要ですがボディカラーの剥がれが無かったのが幸いですね。
ほんの少し剥がれた部分も有りますが・・・タッチアップ程度で全く見えなくなりますから・・・これは取り外し成功と言っても良いですね。
この後剥がれたフラットブラックをタッチアップしておきます。

外したウインドウからエッチング製のサッシの枠を外しましょう
取り外したエッチングの枠は接着剤の付いている部分をサンディングして補修塗装を待ちます
外したウインドウのフィルムがヨレヨレになっているのに御注目ください。
剥がれたウインドウをそのままにしておきますとこんな感じで変形してしまうのです。

エッチングのサッシの裏側の接着剤を掃除しましょう
この掃除をしないと修理が進みません
接着剤を残したままウインドウの取り替えをしますと綺麗にウインドウが接着出来ないのですよね〜。

右側のサイドウインドウは比較的良い状態なのですが・・・左側はウインドウガラスを新品にしていますからこちらもやり直しにしておかないと微妙にこちら側の窓が黄ばんでいるのですよね。
こちらもやり直ししておいた方が良いですね。

サッシをタッチアップしておきました
あの接着剤が付いていたサッシですが・・・もう全くわからなくなってしまいました。
まるで最初からこうだったとしか見えません

ガラスを入れ直してピカピカのサイドウインドウです。
勿論スライドウインドウの部品も取付けています。

そしてボディに取り付けます。
マスキングテープでしっかり押さえて・・・少し待ちましょう。

反対側も接着です
・・・ここはじっくり待ちますというのもゴム系接着剤ですから硬化には時間がかかるのです。

待っている間に・・・
最初から気になっているのですが、お客様からはここの修理は聞いていません・・・
さてどこだと思いますか?
リアのエンジンフードの前側です・・・
少し隙間が有るのがわかりますか?
このウインドウですが左右でしか接着されていないのです。
実車の場合ですがリアウインドウの前側がきちんと留められていないと走行風を受けて外れてしまうんですよね。
だからここが留めてないのは論外です。
多分中国のお姉さんがウインドウの位置を少し後に貼ったので前側が接着されてない状態になったのでしょうね。
どうも隙間が気になるので外して付け直します
お客様には頼まれていませんのでこちらが気になるので勝手にやっています・・・もちろん修理代の請求は有りません(笑)

真上から見ても隙間が有りますからね〜やっぱりこれはいけないですよね。

という事で一旦リアウインドウを外しました

少し前に移動して再接着しました
こちらもテーピングしておきましょう。

あとフロントウインドウを付ければ終わりになると思うのはまだ早いです(笑)
お客様からもう一点難しい難題を依頼されています・・・
完成は明日に延期ですね〜

という事で明日も続きをします・・・
世間はGWなんですけどね〜
私は全くお休みが有りません・・・(笑)
そう言えば今年になってから一日も休んでないな〜
と言うかこの何年か休んで無い様な気がします・・・??
過労死しないか心配ですね〜(爆笑!)

京都のお客さまの修理です・・・まだ終わりません

2021-04-28 22:35:18 | ミニカー修理
本日の山陰は雨の予報だったのですが・・・
しかも午前中の降水確率は低くて、午後からは高かった・・・
今日の仕事の段取りをどうしようかな〜と思ったときに
まずは私がミスした1/18のモデルカー用のナンバープレートをお届けしなければなりません。
S木さんの事務所のある米子市までドライブです
と言ってもF車を出すこともなく農道のポルシェで・・・(笑)
農道のポルシェ!?ってわかりますよね!?
スバルのサンバートラックですよ・・・
僕はポルシェは持っていませんから
結局家内の買い物や昼食まで買い物を言いつけられまして・・・しかも家内は同行する訳でもなくリモートです
最近リモートが流行りですが・・・業務スーパーなどの現場に到着しますと当方から家内に電話をして買い物を探します(笑)
目指す物品がありますとまた電話をして確認の上お買い上げです。
最近リモートが流行りですけど・・・なんだか使われっぱなし・・・か!?(笑)
アトリエまで戻りますとすでに11時でした〜
そうそう!
帰りに道路をポルシェで走っていましたらスズメが道路の上にいましてね
脇を通ったのですが飛ばないのえす・・・
何か変だな〜と思ってUターンして戻って止まって確認しますが・・・動かない
車に接触したのかも・・・と思って
シートベルトを外した途端に飛んでゆきました!!なんだとべるじゃん!!
と少し安心
何故かって?
この時期のスズメはほぼ100%子育てをしています
親が餌を運べなくなれば子スズメは50%生存出来ないのです(両親とも交通事故に遭うことは確率的に少ないですからね)とりあえず片親ということで50%なんです。
夫婦2羽のうち1羽が餌を運べないので・・・栄養不足になってしまうのです。
なんとか元気に飛んで欲しいのですよね。
もしも飛べないのであれば保護しておこうかと思ったんですよね。
飛んでったので少し安心しました。

で・・・今度は自分の仕事です
午後からは雨の予報だったので午前中の1時間は薪を割りました
1時間でどれくらい出来るのだろうかと懐疑的ではありましたが・・・
結構薪割りが出来ましたよ
でも3列ある薪の列ですが1列も完了させることはできませんでした。
残念ですがこれが事実です
少しは進んだんですけどね〜。


お昼ご飯を食べて・・・
次は本業・・・・と思うでしょ!?
実はそうじゃ無いのです
明日から新しい展示が始まりますのでお客様にご案内をしなければなりません
なので葉書を印刷しなければなりません


そしてようやく本業に辿り着きました
と言っても葉書を印刷しながらの不安定な作業です
今日は京都のお客さまのご依頼でメイクアップのLBのスカイライン35GTRをベースの板から外しています
何のために外したのかは書けませんが・・・(笑)
ここは内緒ですよ。

次はムルシエラゴですよ
これもまたベースの板からはずしました・・・
何をしたのか・・・こちらも秘密です(笑)
たいしたことはしていませんので・・・ここは期待しないようにお願いいたします

フロントウインドウを外しました
上側の部分が浮いていたんですよね
お客様も気が付かれたたらしく修理のご依頼もいただいています。

外した部分のタッチアップを行います
ウインドウを外しますとどうしてもボディ側の塗装がはげてしまうのです
タッチアップは必須ですね

ウインドウを接着してテーピングします
やはり押さえておかないとせっかく接着しても浮いてしまうことが多いのですからね・・・

テーピングを外しましてワイパーを接着しましたら修理完了ですね
これだけみますと簡単そうに見えますが・・・
本当は難しいですよ(笑)


明日はケーニッヒのミニカーの修理ですかね
なかなか楽しませてくれますね〜




288GTOの修理です

2021-04-27 20:47:40 | ミニカー修理
本日の山陰は雲が多いながらも晴れて暑くなりましたね。
休日の一日目ですが、今日は朝から草刈りモードです。
家内の実家の水田の畦の草刈りに行きました

義理の父ももうかなり歳になっていますし・・・義弟もいますが一人ではあの水田の管理はなかなか大変なんですよね。
家内と結婚した時からいつかはこんな事になるのではないかな〜と思っていました。
私の父が母の実家の水田に手伝いをしたのは見た事が有りませんが・・・(笑)
今頃、墓石の下で冷や汗をかいているかも・・・
私はこんな所でお店をしていますので草刈りは得意なんですよね。
米を育てる事は全くわかりません・・・けど。
自分の得意とする事で人の為になるのであればこれ以上の事は有りませんからね。
それに当Cafeで使っているお米はこの水田で作ってもらっています、草刈り位は普通に手伝いますよね。


朝9時から途中2回の休憩とお昼ご飯を挟んで夕方5時半までず〜っと草刈りをしましたよ、草刈りって意外と面白いのですよね。
何よりも綺麗になって行くのが楽しいかな〜。
運動代わりにもなりますし・・・(笑)

アトリエまで帰って来たのは午後6時です・・・
ここから本業を始めます。
何故かって?
先日、作ったS木さんのナンバープレートにミスが有りました湘南ナンバーにしないといけない所を鈴鹿になっていました・・・データのコピーを間違っちゃったんですよね。
取り付けは明日なので明日の午前中に届ける為に本日ウレタンクリアーを塗っておかないといけないのです。
自分のミスなのでどうしようも無いですが・・・「フ〜ッ」とため息が出ますよ(笑)
自分のミスが悔しいので写真は無しです。

デカールを貼ったり軟化剤を塗って乾くまでの間他の仕事を進めます。
今日はメイクアップアイドロンの288GTOの2台ですね。
この288GTOですがF40の次に修理が多いモデルですね。
F40はわかるのです・・・色々なバリエーションが沢山でていますからね・・・
でも288GTOはそうでもないはずなのですよね〜
今回、最初の患者さんは・・・
サイドウインドウの修理に挑戦されたみたいですが失敗してしまわれた物です
まあこう言う事も有ります、でもね自分のミニカーを自分で修理するというのは立派だと思います。
わからない事は私に聞いて頂きたいですね。
何とかなる事も有ります。

このウインドウは透明なウインドウパーツにピンセットが当たった!?傷が有りまして使い物になりません
のでサッシとウインドウを外して作り直しになります
エナメルシンナーに浸けて分解します
力技で外しても良いのですが無理をしますと繊細なエッチングが曲がってしまいますからね。

内装の方まで接着剤が付いていまして・・・光っていますのでクリーニングします。
タミヤの接着剤を使われたみたいですが・・・これってゴム系なんでしょうか?
樹脂系??
エナメルシンナーで拭きとっても溶けません??
まあいいや。
ドアノブのエッチングに塗られているフラットブラックが一部分剥がれていますのでタッチアップでしておきましょう
下側にマスキングテープを貼っておきまして要らない部分に塗料が付かない様に注意してタッチアップです。

ウインドウとガラスの部品が分離しました。
エッチングは結構変形していますね〜
使えるかどうかギリギリの所ですね
今回はこれを使いますが次に剥がれたら新しい物を使った方が良いかな〜
多分スッキリと収まりますよね。
僕の所にには修理用に作った新品のエッチングパーツが有りますから窓枠が恐壊れた288GTOでも修理出来ます。

ウインドガラスを新しく作りましてボディに接着しました
しばらくの間テーピングです。

そして接着剤が乾けばテーピングを外しまして修理完了ですね
これで元通りの美しい姿に戻りました
Y下さん如何でしょうか?

さて次は・・・また288GTOです
が・・・ちょっと違うタイプですね
なにやらシリアルが入った限定品の様ですね。
これは嫌だな〜失敗出来ません(笑)

中身はこちらです・・・
今まで見た事が無い物ですね。
あちらこちらが違います・・・

でもね〜
ちょっと劣化が進んでいます
ウインドウはフロント/Rサイドウインドウ/Lサイドウインドウ・・・全部ダメですね
オマケに・・・エンジンフードがケンカしている猫の様に曲がっていますね〜
これは初めて見ましたよ(笑)
笑っちゃあいけないんだけど

ウインドウの周囲はこんな感じです
ほとんど全てのウインドウがケンカしている猫のウインドウの様に曲がっています
このまま癖がついてしまうと
貼りなおしても元に戻らなくなってしまうんですよね。

右のサイドウインドウはいちばんマシなんだけど・・・下側が浮いているんだよね

心配だったエンジンフードですが
綺麗に外れました
すごく曲がっているかと思ったのですが・・・少し修正したら使えました。
曲がりを直すときに塗料がパキッと剥がれてしまうこともありますのでね
・・・仕事的に言えばそれだけで全部塗り直しになってしまいます
しかも同じ塗料は無いですからね〜
色合わせなどなど・・・難しいのです
しかもボディが収縮していたらエンジンフードも短縮せざるを得ないのですよね
それなら絶対塗り直しになってしまいます

いつもの様に古い接着剤を剥がしてクリーニングします
そしてタッチアップしておきますよ
見えないから・・・やらないと言う事にはならないのです

フロントウインドウから元通りに接着しますよ
硬化するまでテーピングはもう当たり前ですね

次はサイドウインドウですよ
修理は難しいと思われるかも知れませんが。。。
実はそうでも無いのです

接着剤が硬化したら修理が完了ですね
綺麗な姿に戻りました・・・
またお客様を楽しませてね〜。


本日はここで力が尽きました(笑)
明日は・・・何をしましょうか?
天気が雨らしいので本業かな・・・(笑)
本当に仕事が好きなんだよね〜〜




イグニッションモデルスカイラインGT-R/他 修理です

2021-04-26 21:09:01 | ミニカー修理
本日の山陰は晴れていてい天気は良かったんだけど、風が強くて結構寒かったですね。
今日一日頑張れば、明日から二日間はお休みなので・・・楽しみです。
が・・・明日は家内の実家に水田の草刈りに行く予定なので・・・終日留守になるかもしれません。
多分クタクタになって帰るんでしょう(笑)
まあ運動だと思って草刈りをしてきます。

さて本日も本業を始めます
最初の患者さんはイグニッションモデルの1/43スカイラインGT-Rですね
症状は前後の窓の浮きですが・・・
このミニカーですがレザー台座を使っていますがプラスチックのカバーと反応して引っ付いてしまっているのです・・・
長い間、レザー台座にカバーをしている方は要注意ですね。
プラスチックの当たっていた所のレザーが溶けている・・・と言うか多分レザーの樹脂の成分でプラスチックのカバーが溶けちゃったんでしょうね。
レザーというのは本来は獣の皮を使った物なのですが最近は合成樹脂で作ります。
なのでこの合成樹脂が硬くならない様に軟化剤が混入されているのですがその部分にプラスチックが長期間当たっていますとプラスチックが溶かされてくるのはミニカー界ではもう常識の話なんですよね。
でもまさか台座やカバーにまで影響が有るとは・・・

カバーの方にもレザーが付いています・・・
相当酷いです。

何とか外したミニカーは意外としっかりしている印象ですね。

でも良く見ますと窓が浮いています。
良く見ますと後もダメですね。

前後とも一旦外して付け直します
やはりボディが収縮しているんだと思いますが・・・幸いにもウインドウを小さくしなければならない程では無かったので再接着で大丈夫そうです。

次はMRコレクションの365GTCです
前に一度修理した事が有るかもしれませんね〜
またウインドウが浮いています
今回はフロントだけです

次は・・・車では無く・・・(笑)
この子の小指を直します・・・などと書きますと医者になったのか?と・・・
いやいや、昔歌謡曲に有りましたが「貴方が噛んだ小指が痛い・・・」とアレです。
年がバレますね。
小指が折れちゃっています。
しかも部品が無い・・・しかも素材が陶器なんですよね。
こんなの直るんかな〜と思いながらも。
一生懸命作業をして・・・途中写真を写すのを忘れていました。
樹脂で指を作って接着して塗装で仕上げました

まあお客様にとっては大事な人魚だと思いますので最善はつくしました・・・
フィギア作家ではないのでこれで良いのか?ですね。
最初の写真と比べますとこの人魚が指が直って喜んでくれたのか微笑んでいる様に見えるのは私だけだろうか??

次も・・・コレ何ですか?って言う感じの物です。
モデルガンの木製のグリップ部分ですね
どうやらお客様はモデルガンもコレクションされているのかな?
グリップ部分を交換する為に木製の物をお買いになったらしい・・・
そのままでは使えないので塗ってくれと・・・
オイルステンで着色してから一応耐久性を考えてウレタンクリアーを塗っておきました
このままではギラギラ艶がありますので中研ぎを入れておいて艶消し仕上げにします

次はミニチャンプスのメルセデスベンツです・・・
今まで何台か修理をしましたが・・・お客様はまだお持ちの様でして・・・(汗!)
今回は内装のカラーが気に入らないので自分で塗ろうと分解されたみたいですが途中で放置状態になったらしい。
確かそんな話しだったと思う
外した部品は揃っていますのでそんなに難しいお話では無いですね。
お客様からはどんな雰囲気にしてほしいのか実車の画像をお送り頂いていますのでそれに合わせて進めてゆきましょう。

ダッシュボードの中央に木目のパネルを入れます・・・まずはブラウンです
メーターやエアの吹き出し口にはマスキングをしておきました。

コクピットの床にはブラウンを少し足したクリーム色を塗っています
この部分は起毛なので少し色が濃く見えるんですよね。
でマスキングしてからシートのレザーのカラーを塗ります
少し黄色みが強いクリーム色と言った感じですね

ダッシュボードはグレーの一色からツートンの物に変更し中央部分は送って頂いた写真通りに木目を入れています
ちなみに木目の入れ方は先日の1/18と同じ方法です。
但し小さいのでなかなか難しいですね。

フロントシートの背面とダッシュボードを組立てて雰囲気を確認します
本当はダッシュボードの上側は艶消しの黒の方がウインドウにダッシュボードが写り込まなくて良いのですけど、送って頂いた写真がこれだったので・・・一応写真通りという事です。

ステアリングを取付けます
ステアリングはブラックのままです
と言うのも昔の硬いエボナイト製のステアリングなら汚れが付く事は無いのです、付いても掃除は簡単なのですが・・・
この時代のソフトな樹脂製の物は手垢がつきますと黄ばんだり汚れたりしますのでステアリングは内装色と必ずしも一致しないのですね。
何故かステアリングの中心のシャフトが曲がっていましたので少し修正して取付けました。

後はドアの内装の細かな部分をシルバーで塗り直して取付ければ完成ですね

そして組み立て完了です
市販のダイキャストミニカーなので全く難しい事はありません・・・積み木細工の様な物です。

コクピット内はこんな感じに見えます・・・


明日は家内の実家に行って水田の草刈りをしますので制作は帰ってからになりますが・・・
どの程度できるのかは神のみぞ知るですね。
草刈りは大変ですが義弟にばかり任せておくわけにはいかないのです、三十数年前に大事な娘さんを頂いたのでね。
一生かけて恩返しです。