Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

展示ベースに取り付け

2015-01-19 20:33:39 | Benz Tropfenwagen
今日モ天気が良くないと聞いておりましたが、実際の所そんな事も無く曇りから晴れと言った感じでしたね。
雨はパラついた程度で道路が濡れる事も無かったですよ。
明日も曇りらしいので天気の心配は無いかな~

昨日はメイクアップさんから展示ベースを送って頂いたので早速先日完成したトロップフェンワーゲンをとり付けてみましょう。
こんな感じでしょうか・・・

今回少し迷うのは以前の担当さんからは前側にメイクアップのエッチングプレートを付けるので少し後ろ気味に取り付けて欲しいと言われていたのですがお客様に聞いた所では最近プレートが変わっているとの事、今まで通りで良いのかな~?
ショップさんからは何も言われていないので今まで通りの位置に固定してみましょうかね。
少し後ろよりに穴を開けまして固定致しましたこれで前側にプレートを貼付ければ良い感じになると思います。


次は発送の準備です。
作品をマスキングテール等を使って万が一ネジがゆるんでも箱の中で遊んでしまわない様に留めておきます。
まあ固定ネジは2本なのでゆるむ事は無いと思いますがそれでもね・・・。
壊れてしまってはとても残念ですからね。
しかも梱包してゆくとどこが上だったのかわからなくなりますので上側には上と書いておきます・・・(笑)
開封時に困られる場合も有りますからね・・・

そしてブログの印刷!
多分ご依頼者の方はブログをご覧になっているはず・・・とは思いますが、他の方に付けて差し上げておいてこの作品には無しという訳にもいきませんし、先日社長さんに「私の作品には無くてはならない物だ」とメールを頂いておりますので・・・(笑)
やはり無しという訳にはゆきますまい(笑)
全部印刷したらA4の用紙210枚ほどにもなりました~(驚)

これで発送の準備が出来ましたね、明日はクリアーファイルに収納して明後日には発送をしようと思います。

フリクションダンパーを作る

2015-01-16 21:14:03 | Benz Tropfenwagen
トロップフェンワーゲンは最後の部品の製作になりましたよ。
長かった様で短かったですね~。
さて最後の部品はフロントサスペンションのフリクションダンパーなんですがダンパーの部品はエッチングで以前作っていたもの・・・正確に言えばお客様から頂いていたものと同じ物を作っておいたものですね。
有ると助かります・・・無いと・・・大変です(笑)
さてそのカラーリングですがボディカラーかメッキなんですが・・・メッキを試してみる事にしました。
銅線に通しておきます。

ダンパーの部品が隣の部品と引っ付いてしまいますとメッキがのらない可能性が有りますので途中の銅線を丸めて動かない様に固定します。

こちらがマッハ模型のニッケルメッキセットです。
比較的簡単にメッキが出来るらしいですよ・・・

カップにメッキ液を入れましてニッケル板を(+)側にしてセットします。
右斜め下に見える銅線の先には部品がぶら下がっています・・・。

途中で少し引き上げてみましてメッキの状態を確認しながら完了のタイミングを決めます・・・もうちょっとかな~!?

あれから2分くらいですがもう大丈夫そうですね~。
この辺りで完了としておきます。

銅線を切って部品をバラバラに致します・・・
案外奇麗に出来ていますね~。
この色を見ていて・・・ちょっと考えました。
この車のフリクションダンパーは中央部の丸い減衰力を調整する部分の縁が金属色(恐らくメッキか?)で仕上げられていますのでアーダンパーのアームの部分等はメッキでない方がメリハリが効く訳です。
ここはボディカラーの方が自然な感じに見えるのではないかと・・・と言う事でこのメッキの上に塗装をする事に致しました。
やっぱりボディカラーですね!!

中央部の減衰力を調整するプレートを旋盤で削り出しました、中央部は1.5mmのエンドミルで0.1mmほどさらっておきまして凹みの部分には塗装を施しておきます。

フリクションダンパーの組み立てを行なっております、0.5mmの洋白線を立てておいて部品を重ねてゆきます。

接着剤で組み立てて木の台から外しますとこんな感じでダンパーの完成です。
なかなか良い感じになりましたよ。

2つのダンパーが完成致しましたのでボディに取り付けて・・・これで完成かな??
忘れ物は無いでしょうか??

完成が見えてきました!

2015-01-16 17:46:13 | Benz Tropfenwagen
今日は曇りの予報でしたが意外や意外!穏やかな天気でしたね~。
気温は結構低かった様ですが外での作業はそう辛くはないですね~。

昨日は私のアトリエで午前中TV番組の取材が有りまして10時位から2時近くまで撮影をしておりました、放送は山陰中央テレビで明日AM9:55からの30分番組の中の3分程度らしいのですが・・・ネタバレをするといけないので余分な事は何も書きませんが山陰地方にお住まいの方々はご覧頂ければと思います。
よくわかりませんが職人さんを紹介する番組の様ですよ・・・(笑)

次は少し残念なお知らせです。
Zmodelさんと言えば1/43を趣味とされている方ならだいたいご存知かと思いますが、オンラインショップが1月31日をもって閉店される様です。
エッチング板やデカール、挽き物、ディティールアップパーツなどその商品は多岐にわたっていましてシートベルトなどは多分一度はお使いになった事が有るのではないかと思います。
もしも必要なパーツが有りましたら今の内に注文をしておいた方が良いですね。



さてトロップフェンワーゲンはいよいよ完成が近くなりましたね。
今日も制作を開始致しましょう。
今日はライトの制作から・・・
ライト本体は凹みを掘っただけになっていますのでここにお椀の様な反射板を作りました、方法はいつもの様にアルミ板を矢坊主でプレスする方法ですね。
ライトのバルブはスチールボールですね。
製作中の画像を撮り忘れていましたのでいきなり取り付け後の画像です(笑)

そしてライトのレンズを作ります。
ライトのリムは仮組時に作ってありましたのでレンズです、素材はアニメセルをつかいます。

ライトレンズは4.0mmのポンチを使って切り出します。
ここでレンズカットはどうするのか大変興味の有る部分なのですが、トロップフェンワーゲンの実車画像を見てみますとどうもレンズカットが無い様子なんですね。
つまりレンズでは無く丸いガラスという事なのですね~。
まだこの時代はレンズカットで配光を考えるのでは無くバルブの後ろの反射板で取り敢えず前方を明るく照らす事だけを考えていたんですね。

このライトリムにはレンズを4.0mmの直径にした場合にきちんと嵌る様にリムの内側を旋盤で削ってあります。
この部分が接着代になる訳ですね。

ポンチで抜いたアニメセルが奇麗にリムに収まりますね。
良い感じになってきました・・・ここは予定通りの展開に大変満足ですね~。

先ほど作ったライトリムを車体に取付けてみます。
このライトリムは左右に止めネジが付いていますので独特の雰囲気が有りますね。
このリムを単純な丸にしてしまいますと雰囲気が全く違ってくるのでは無いでしょうか?

左右共にライトリムを取付けましたが、このビス止めのステーが付いている事で雰囲気がかなり良くなりますね・・・独特の顔つきと言いましょうか・・・!
良い雰囲気を醸し出しています。

次はウインドスクリーンですね。
まずはウインドスクリーンのフレームを接着しますが、仮組がしてありますので何の問題も無く取付けられます。
ただバフがけをしましたので若干歪みを修整する必要が有りました。

ウインドスクリーン自体はまだこの時代には曲面に成形する技術が無かったのか平板を2枚組み合わせた単純な物ですね、しかしながら空気抵抗が少なくなる様に最低限の高さにしてV型に組み合わせています。

こうなりますとライトの間に有るエンブレムも取付けてみたくなりますね~これが付くとほぼ顔つきが決まってきますからね~。
エンブレムはステンレスのエッチングですがバフをかけて磨いておきゴム板の上で矢坊主でプレスして3次曲面にしておきますと接着した時に収まりがいいですね。


いよいよ完成は目前になりました・・・
後残っているのはフロントのフリクションダンパーの組立てと取り付けくらいでしょうかね~。
これを明日作れば完成になります。
完成画像を撮影して展示ベースに取付ければメイクアップさんに向けて発送となります。
そうそう展示ベースは木製台を使用するのかお客様に確認して頂く事になっていますからその返事が来てからの作業になりますね。

一体式のスピナーは作れるのかな~?

2015-01-15 20:56:13 | Benz Tropfenwagen
昨日は水曜日で定休日ですが、雨が降らなかったので中庭のバラの手入れをしていました。
昨年の春先に古い木製電柱を使って作ったガーランドにはまだロープを渡していなかったので本日取り付けました。
昨年の春先に植えたつる薔薇はすでに電柱の上の付近まで到達していますので今年はいよいよロープに巻き付けられる所まできましたね。
他にもワイヤーメッシュを使ったバラの棚を数カ所作ったりそれに伴ってつる薔薇の位置を変える為に上替え等なかなかハードな一日でしたね。
御陰さまで後は春先の寒肥と消毒を残すだけになりました。
取合えず再来週の水曜日のバラ教室の生徒さんがいらっしゃる下準備は完了ですね。

さて今日は午前中に山陰中央テレビさんが取材にいらっしゃいました。
土曜日の午前中に放送されている職人さんの番組らしいのですが・・・土曜日には自宅に居た事が無いのでどんな番組が有るのか全くわからない生活をしていますので・・・大変申し訳ない事に?です。
午後からは安来市文化協会のギャラリー展示のお手伝いが15時からでしたね、その後新年会と続きました。
いったいいつ仕事をしているんでしょうか??(笑)

さてそんな限られた時間の中でも仕事は進めなければなりません(!)
実車の画像をもう一度よくよく観察します。
普通は昨日も書いた様にエッチングでスピナーの本体を作って中央の膨らみは別部品で作って接着するホイール側からは1.0~1.3mmほどの凸を作っておいてそこに接着というのが今の主流の作り方ですね。
ところがボシカはそれらの部品を一体で作っているのです、私もどうにかそれを作ってみたいと思うのです。
しかも1個ならまぐれでも出来るかもしれません、このトロップフェンワーゲンをご依頼頂いたお客様の為に4個揃った物を作りたいですね。

丸い円盤状に削っていますので後は爪の部分以外の部分を削り取れば良いのですが・・・そしてフライス盤でエンドミルを使って削るのですがその刃物の当て方も色々考えますがなかなか上手くいきそうでないのです。
まあ取合えずやってみましょうかね~。
使うエンドミルは1.5mmの物で円盤に向かって直角に当ててみます。
私の割り出し円テーブルは40回転で1周回ります、何回転分削れば良いのか取合えず10回転分削ってみます。
つまり10回転削ってからエンドミルを上に逃がして10回転回しエンドミルを下に下げて10回転回して削ります。
そしてエンドミルを上げて10回転回せば最初の位置に戻ります。

上記の方法で作ってみましたが少し爪が太すぎます。
次は12回転分削ってエンドミルを上げて8回転、そしてエンドミルを下げて12回転分削るそしてまた上げて8回転回して作ってみました。
これでどうだ~!
ウ~ン割り出し円テーブルについているとわかり難いですね~。

と言う事で外してみました・・・
1.5mmのエンドミルで削りますと爪の付け根は良い感じで丸く仕上がりますが爪の先の両端には少しバリが残ってしまいますね~。
大きめのエンドミル・・・2.0mmとかで削れば爪の先は奇麗に仕上がりますが付け根は少し甘い仕上がりになってしまいます、どちらを優先して作るかで違いますが今回は根元優先で良いのではないかと・・・。

最後は手作業で修正が必要ですね。
根元を優先したのはこんな場合先の方が根元よりも削りやすいからです。
爪の先を実車通りに丸めています、寸法が奇麗に出ていますから修正は比較的簡単に出来ます。

最後にバフ掛けをして磨きます。
旋盤で削って作った場合中央にわずかな突起が残ります、こんな部分も1000番程度のペーパーで削っておきますとバフ掛けも楽に出来ます。まるで新品部品みたいです・・・(笑)

早速ですがホイールに付けてみましょう・・・自分で作っておいて予定通りに出来たのが余りにも嬉しくてね接着してしまいました。
自分が思った通りに部品が出来ると嬉しいものですね、この嬉しさが連続すれば良いのですがまあ何時も結果オーライとはいかないのも人生でしょう(笑)


最終組立ては難しい部分だけが残っています・・・(笑)

2015-01-13 18:42:31 | Benz Tropfenwagen
今日は降水確率も低くて助かりますね。
まあ晴れでは無いですが・・・どんよりとした山陰らしい天気と言うと良いのかな。
道路にはまだ凍結防止剤が撒いてありますのでアバルトでドライブという訳にはゆきませんね、お正月からずーっと仕事をしていますので何か気晴らしがしたくなっていますが・・・。
好きな事を仕事にしていますので何の苦労も苦痛も無いのですが・・・それにしても限度が有ります(笑)
2月には誕生日が来ますのでその辺りで少し羽を伸ばさせてもらおうかと画策しています・・・。

さて制作はかなり完成が近くなっています・・・と言う事は組立て上難しい事ばかりが残っているという事。
まだ部品が作ってない所や微妙な穴開けが残っていたり・・・位置関係が微妙なので先に開口をしておくのは危険だと判断しているのです。
穴無しで接着という事も出来ない大きさではないのですが将来的な事や発送時の事を考え合わせますとやはり穴を開けてピンを接着しておく方が良い。
その部品とはナンバー灯なんですね~。
ナンバー灯とその脇にドアノブの様な物が付いていましてそのサイズや位置関係はデカールを貼ってみないとバランスが取り難いのです。
まずはナンバー灯を付けてみました・・・当然ですが穴を開けてピンを差し込んで接着しています。

続いてそのドアノブの様な物・・・ひょっとしたら電源用のバッテリーとかを入れてあるのかもしれません。
肝心のナンバーが見えなくなっても困りますしね~この時点でのバランス取りという事に致しました・・・こちらも穴を開けて差し込んで接着です。

次はフロントフェンダーを取付けました。
フェンダーは左右で高さが狂わない様にマスキングテープで支えてやります。
昔の車はフェンダーとボディの間に干渉を防止する為にゴム製のパッキンを入れていた物が多かったですね、特にフェンダーとかは走行中にボディとは別々の振動が出ますから音やフェンダー内側からの泥水が上がってこない様な配慮だったかもしれません。
フォルクスワーゲンのフェンダーとボディの間やナローのポルシェ911のボディパネルの間にはまだその名残が見えたり致します。
もちろんトロップフェンワーゲンにも付けておきました。

次はフェンダーの斜め後ろ下側に付いたステップ兼マッドガードを取付けましょう。
このマッドガードはタイヤからの跳ね石を効果的に防止したりコクピットに乗車する時にはステップ代わりにもなったのかもしれませんね。
ただ、前からの走行風では空気抵抗にならない様にこの形状になった様です。
元々トロップフェンというのは水滴型という意味らしいので空気抵抗をかなり気にして設計された車だという事だと思います。

左側も取付けますとぱっと見るだけでは完成した様に見えてしまいますが、まだまだ細かな部分や難しい部分が残っていますのでそう簡単には完成しないんです。


残っている中で一番難しい作業をしておこうと思います。
皆さんはホイールのスピナーってどうして作りますか?
普通はキットにエッチングの部品が同梱されていましてそれを接着するだけですよね!?
しかしキットの物は形状に不満が有ったりしても金属板から削り出して4つを同じ形状に仕上げるのは至難の業でしょう。
今回はキットにスピナーの部品は確か無かったので完全自作を考えております、と言っても今回の制作ではほとんどの部品を自作せざるを得ない状況なのですからそれ自体は珍しい事では無いですね。
まずは実車画像の観察から・・・

大きさは外径で4.0mm程でしょうか?
センターが少し膨らんでいますがここは1.5mmくらいか??
スピナーの爪の先は丸く削ってありますね・・・。
素材は洋白の丸棒を使います。
外径が4.0mm程になる様に削っておきまして中央の膨らみの部分を削っておきました後は外側の丸い部分を削らなければならないのですが・・・同じ形状に削るにはどうすれば良いのか・・・今夜中に考えましょう。