Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ドアの製作Ver.3

2015-06-30 19:22:28 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は昼前から雨が降りました。
明日は雨という事なので本日中に畑の周りの草を刈っておかないとまたまた伸び放題になってしまいそうなので大急ぎで草刈りを致しました。
幸いな事に雨が降るまでに畑の周りとお店の前側の部分は刈れたので珈琲タイムをしていたらポツポツと雨が落ちてきましたので本日の草刈りはこれにて終了となりました。
隣りのギャラリーで開催されていたアクトさんのペン画展も本日が最終日でして夕方には片付けが始まっていました。
最後にアクトさんからこのペン画を頂きました。

7月半ばから隣町の「お菓子の寿城」で作品展のお話も有る様なのでまだご覧になった事が無い方はぜひ一度ご覧になって頂きたいですね。
夕方にはこの20年位ご無沙汰していた方がいらっしゃいました。
余りにも当然の事でしたので一瞬良く似ているけど・・・間違いないかな~?と
自分の目を疑ってしまいました。
余り詳しく書くと誰か特定されてしまいますから・・・書きませんが・・・(笑)
どの業界も厳しいんですね~
私?
う~ん結構ゆる~くやっていますかね~。
まあ何も背負っている物が無いから気楽と言えばそうなんですよね~
やりたい時には一生懸命に集中して作りますし休みたい時には休みます(いやいやお休みでも330P4やっています・・・笑)

明日は水曜日なので定休日ですからお休み前にまた一生懸命に集中しましょう!
今日の目標は3号車と4号車のドアパネルを完成させる事ですね。
それにはまず4号車のドアを開口しなければなりません。
昨日の続きでして反対側の穴を開けます。
その前に昨日ちょっとミスをしたのはドアの穴を開ける前に筋彫りを消しておかないといけませんでした。
穴を開けてからですと穴の部分と筋彫りの距離が無いからどうしても余分な部分まで溶かしてしまう事になりやすいのです。
右側は穴を開けないうちに筋彫りを消しておきます。
もちろんパテでは無くメタルを盛っておきます。

ガイドは2号車の為に作ったドアパネルを合わせて使います昨日作ったアルミ板のパネルでも良いのですが実際に使うドアパネルはボディ形状に沿った物なので誤差が出難いのです。
まずはアルミ板で作ったガイドでおおまかに穴を開けておきまして最終の調整は実際のドアで行なうというのが楽ですね。

4号車のドアの穴が開きました。
他のボディと違ってこの4号車のボディはちょっと薄い様な気がします・・・ゴム型が違うんでしょうか??

こちらも4号車です
ドアの開口部の筋彫りもついでにメタルを盛って消しておきました。
ここは開口部の縁が近いので溶かしてしまう可能性が大きいので注意が必要ですね。
しかし温度を下げてしまうと奇麗にボディが溶け込まないからね~注意をしてやるしか無いですね。

4号車の穴開けは完了しました
次は3号車のドアを作ります
既に真鍮板を叩いてボディに合わせケガキ線を入れてあります、そして鋏で余分な部分を切っています。

3号車左側のドアパネル完成です。

次は右側のドアパネルを作ります
このドアは結構すんなりと形状が合ってしまいました・・・

ちょっとクリアランスが無いけど合う事は合っていますね~

いよいよラストの4号車・・・まずは、右から・・・!

そして左側・・・早い!!
同じ画像なので省略しているだけで時間はやっぱりかかっているんですけどね・・・(笑)


明日はお休みなのですが夕方から「やすぎアサヒほろにが会」の役員会の準備が有りますしお隣のギャラリーの展示物の変更にいらっしゃいますので忙しい一日になりそうですね~。
ロッソの休日は進める事が出来るのでしょうか??
今日は早めに就寝して明日も頑張りましょう~!







ミニカーベースの製作予定

2015-06-29 19:34:19 | 只今制作の御相談中のキットたち
良い作品を作ろうと思いますとやっぱり時間がかかりますね。
今回制作したFerrari 308GT Rainbowはエーダイグリップのミニカーがベースでしたがそれなりの時間がかかってしまいましたね。
キットベースとどちらがお求めやすい完成品になるか難しい所ですね。
僕としては何がベースになっても良いのですがダイキャストミニカーをベースに製作すると少しは安価になるかも・・・と思っていましたがウインドウの処理やボディをレジンに置き換える手間を考えますと手数は結構かかってしまう様ですね。
塗り直しくらいでうまくゆけば良いのですが、筋彫りはダイキャストミニカーの場合浅くて広いのは金型の耐久性を考えれば当たり前の事ですしね~。

現在ミニカーベースでの製作ではこんな物を見積もり中です。
いずれもご依頼を頂いたのはず~っと前でして、大変お待たせしてます。
マツダサバンナRX-7(FD3S中期モデル)
ご自分の乗っていらっしゃった車に作り替えます、ベースが初期型のRX-7ですので変更されたホイールやシートはもちろんですが中期型のリアウイングを作る事になります。
レジンキットはほぼ存在しないのでミニカーがベースになりました。

ウインドウはどうしようかな~


そしてマツダつながりで(笑)
キャロル360です
これも実車をお持ちの山口県のSさんのご依頼です。
古いキャロルを購入されて程度はよかったけどご自分でレストアされて今もお乗りになっています。
ベースはエブロのミニカーですが入手が難しかったですね・・・

現在はバラバラになっていましてどう作ろうか検討中です。




ドアの製作Ver.2

2015-06-29 19:13:26 | Bugatti Type57SC Atlantic
本日は天気が回復しまして一日中晴れていましたね~。
では暑かったかと言いますと実はそうでもなく、どちらかと言いますと涼しかったですよ。
雨の後で湿気が少なくカラッとした感じでして大変過ごしやすかったです。
夕方(と言っても4時頃ですが)歯医者に行く為にバイクに乗りましたが寒く感じました。

空気も澄み渡って遠くの山並みもくっきり見えて空も高く見えましたからひょっとしたら梅雨明けか?なんて思ったり致しましたがただ一つ足らない物が有りました。
畑で草を取っていると背中に感じるジリジリした日光が足らなかったのです・・・だから梅雨明けにはもう少し時間がかかりそうですね。
多分寒気が上空には入っていましてそれで涼しいのでしょう・・・梅雨明けなら太平洋高気圧が張り出して南から暖かい空気を運んできますからこの澄み切った空気で暑くなったら僕的には梅雨明けを宣言しても良いと思います・・・何か気象予報士みたい(笑)



さて仕事でも始めましょうか・・・

本日まず最初の仕事はFerrari308GT Rainbowの発送ですね。
予約は随分前(2~3年前だったかな!?)に頂いておりましたが見積もりをやり直したのが確か昨年の5月・・・
ミニカーをベースにする事を本格的に決めてボディのキャストをしたのは今年になって3月でしたね~
ホイールも何度かやり直しをしたし・・・
アレコレ考えていますと手元に残しておきたい衝動に駆られますが・・・
お客様も随分長い間お待ち頂いているのだから・・・そこはグッと飲み込んで発送致しました。
明日はお客様の手元にお届け出来ると思います、K様大変お待たせ致しました・・・そして有り難うございました。
本来ならお会いしてお礼を申し上げるのが当然なのですが・・・またのご相談をお待ちしております。


さて未来の為に製作を再開致しましょう。
今日もアトランティックのドアを作ります
本日はNo.2の車体です。
昨日と同じく曲げて叩いて・・・

ザックリとボディに合わせました・・・
最終的にはボディを塗ってからチリ合わせをしてドアを塗る事になると思います・・・どちらかを基準にしないとなかなか合わないんですね(笑)


反対側も同様に・・・

ボディのラインが大体合ったらボディに当てておきまして内側から油性マジックでラインを入れておきます。
切ったり削ったりした場合にこのラインを削ってしまいますと小さくなり過ぎになりますからラインの付近は十分注意ですね。

削ってゆきますとこんな感じに収まりますよ
ただこれでは塗装した後では入らなくなってしまいますからね・・・先ほども書きましたがボディを塗ってから再調整を致します。

次はNo.3の車体ですがこれ以降の車体はドアの開口部の処理が途中になっていましたね
100%合わせるのは不可能ですが出来るだけ他の車体と開口部を合わせたいのでアルミ板で治具を作ります。
ここでアルミ板を使うのは曲げてボディに沿わせやすいからですね~。

どうもドアの開口部の形状が違っている様でしてもう一度メタルを盛ってゆきます。
何で間違ったのかよくわからないのですが・・・変ですね。

盛ったメタルをリューターでおおまかに落とします。
特に考えなくても良いですね・・・盛っておいて削るだけです。
ただリューターの削りだけで仕上げようなんて思ってはいけませんよ(笑)

120番とかのかなり荒いペーパーを使って残っている余分なメタルを削って240番程度でラインを整えます。
そして320番で削ります。
そしてNo.2の車体から作ったドアパネルを持って来まして再びケガキ線を入れます。

No.3の車体の開口部を仕上げていますがNo.2のドアを合わせてみますとばっちりと決まりました。

まだドアの開口部の穴を開けていなかったNo.4の車体にも同様に穴を開けました。
明日は反対側も穴を開けなければ・・・(汗)

ドアの製作Ver.1

2015-06-28 21:16:15 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は出勤時には雨が降っていなかったので予定通りに畑に耕耘機を入れて耕していましたら、雨がポツポツ降ってきました。
とても濡れてしまう様な雨ではなかったのですがどうも止まない様子・・・山の方面を見ると黒い雲が立ちこめていましてその下側は白く霞んでいますのでこれは降っているな~と言う事で草取りは明日に回して中に入りました。

その後大きく天気が変わる事は無かったのですがたまに雨がポツポツ落ちてくる様な変な天気でしたね~
今日の新聞の占いでは
「誰かにおごってもらえるかも・・・」と書いてありましたが夕方になっても何も無かったです(笑)

そうそうRainbowの納品は発送になりましたが運送便の問題で日曜は人手が少なく荷扱いに問題が出る時も有る・・・と聞いた事が有りましたので明日の発送にしたいと思います。
これは当地の事情なんですが月曜日は地元の日立金属安来工場がお休みなので運送便の集荷も比較的暇な様ですし・・・これなら荷物が事故に遭う危険性は少なくなると思われますのでね・・・。
Kさま今しばらくお待ちください。

さて本日からは当分の間Bugatti Type57C Atlanticの製作に戻ります。
今日からはドアの製作にかかろうと思っています。
まずは型取りですね。
真鍮板でドアを作る予定ですので型紙を作る為にマスキングテープで型取りをします。
鉛筆の芯の腹の部分を使って角をなぞって型取り致しました。
まあ大きめに切り抜きますので大体で良いんですよ。

先ほどのマスキングテープを古ハガキに貼ってから切り抜きますそれを型紙にして素材となる0.5mmの真鍮板を切り抜きます
最初の作業はおおまかに曲げる事ですね
まあ挟んで曲げたくらいではボディに奇麗に沿う事は有りませんからこれもまた大体で良いんですよ。

厚手のゴムシートの上で金槌で叩いてRを付けますがいきなり力一杯叩かない事ですね。
中央部分をゴムシート側に膨らませる様に中央部分やその周りを少しづつ叩いてゆきます。
叩いての整形は実際に叩いてみないとわからないのです、これをまた文章におこすのは真鍮板を叩いて整形するよりもず~っと難しいですね(笑)

おおまかにボディに沿う様になりましたら余分な部分を削ってボディに合わせてゆきます。
どこから合わせてゆくのが効率が良いか分らないですが・・・どこか一辺を決めて合わせてゆくのが通常の方法ですから今回は上側からと言う事にしています。

金槌の跡は生々しいですが大体削り合わせが完了しました・・・
まだクリアランスは詰っていますがこんな感じです。
接着剤は使っていませんがソ~っと手を離してもドアパネルは落ちません。

反対側も叩いて削り合わせます。

もう少し合わせないと生けませんがコチラ側も一応手を離しても落ちません。

本日は休日!?

2015-06-27 20:00:15 | Rossoの休日
本日は午前中雨が降りました。
正確には降ったり止んだりでしたのでそんなに良い天気と言う訳ではなかったですね・・・
でも僕は本日虹を見ました(そうRainbowが完成したのです)
今まで自宅で作っている時にはこんな日は半日お休みにして近くの温泉に行ってお風呂には入りました。
お風呂に入る事で気分転換を図り次の製作に向けて頭を切り替えて・・・また発想を変えてみるのです。
しかし、今はアトリエに居ますからそんな勝手は出来ません、何時誰がいらっしゃるかわかりませんのでなるべく営業時間中はアトリエを空ける訳にはゆかないのです。
では、どんな方法で・・・発想を転換させるのか・・・(笑)
アレが有るじゃないですか〜!!!!


・・・330P4!
それです!!

と言う事でそれを進めますよ(笑)
偉そうに言うけどこれって仕事じゃない〜!!(爆)

大体の仮組は終わっていますのでここからは公約通りにフレームを真鍮で作り直してゆく事になります1/12の鋼管スペースフレームを作るのは初めてですがはたしてうまくゆくのでしょうか?
まず素材からですが
キットのメタルのフレームを計測してみますと一番細い物が2.0mm中間の物が3.0mm一番太い物が5.0mm程ですね・・・このフレームで使われている主な物はこの3種類ですね。
ただメタルで鋳造してあるのでどの様な配置になっているかわかりますがキットの構成上辻褄が合わない部分やキットに都合の良い解釈をしている部分も見うけられますね〜。
そこは調査をした上に想像も含めて作ってゆくしか無いでしょう。
実車を見に行くにしても今国内には無いはずですし・・・
素材を揃えます
皆さんなら何を使われますか?
5mm/3mm/2mmの真鍮線ですか?
甘い!甘い!!
実車は鋼線では無いですよね・・・・
鉄のパイプなんですよ!だから線じゃなくてパイプを使うのです。
と言う事でこれです。
パイプを使うのは他にも理由がありますよ、3mmや2mmはまだ良いのですが5mmの真鍮線って加工し難いでしょ?
切っても曲げても接続するのも難しいのです・・・第一にハンダ付けする時に暖まり難いから時間もかかりますハンダゴテも容量が不足しますしね〜その点パイプなら肉が薄いからすぐに付きます。

この太い真鍮パイプはコクピットの下側を左右に結んでいる物なのですね、そこに細い2.0mmのパイプが直角に通ります。
しかしここに少し問題が有りまして普通貫通するのは中央だと思われるかもしれませんがMFHのキットでは細いパイプは太いパイプの下側を貫通しているのです。
まずこの貫通位置が正しいのか考えなければなりません・・・
このフレームの下側にはアルミ板が貼られていますが裏側から見た場合にこの細いフレームの位置に添ってリベットが打ってい有る様な表現になっている訳ですね。
だとすれば太いパイプの中央を細いパイプが貫通していればアルミ板はこの太いパイプの所で段が付いてしまいますね。
実車の裏にその段が無いという事は細いパイプは太いパイプの下側に寄って貫通している事になります。
そこまで考えが付けば後はする事は簡単でしょう?
5.0mmの真鍮パイプの下側に寄せて穴を開けます
と言ってもドリルでは斜めの部分に穴は空きませんよこのときドリルを使えば斜めの面にドリルを押し当てる事になりますからほぼ確実に刃を折ってしまいます。
フライス盤を使って2.0mmのエンドミルを使って穴を開けるのです。

同様に細いパイプがT型に接続される場合は接続部分の方側を半円型に削る必要が有りますがこれも同じくフライスを使って削ります。
切った真っすぐな面をパイプの曲面に押し付けてハンダ付けするよりもハンダの量を最低限にして確実に奇麗に仕上げる事が出来ますし金属の当り面を大きくする事で強度アップも見込めます。

先ほどの太いパイプの下側に細いパイプを通す部分はこんな感じになります・・・
(下の画像ではシャーシの裏面が上側になっています)

ちょっと離れて上から見ますとこんな感じに見えます。
まだハンダ付けはしていませんがフライスできちんと穴を開けたのでガタは無くこのまま持ち上げられます・・・(笑)

ハンダを流しました・・・
よく観察して下さいね、パイプだから熱が良くまわりますね必要最小限のハンダで接合が出来ていますよ。
ハンダが団子状になる様ではきちんと付いていませんいずれボロっと剥げてしまいます。


本日の成果はここまでですね〜。


ここまではまずまず順調な滑り出しでしょうか・・・