Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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昨日の休日はバイクいじり・・・でした(笑)

2013-02-28 18:39:55 | その他
フレームを交換する事になった我が家のARですが、交換作業の中で一番面倒だったのがフロントフォークを支える部分です。
この中には上下にボールベアリングが入っていましてこれを分解すると必ずと言っていい程スチールボールを落としてしまいます。
無くしたら予備が有りませんので慎重な作業を要求されますので休日の仕事には少々荷が重いのです、上側のロックナットを静かにそっと緩めてからボールベアリングのボールが落ちてもいい様にウェスでカバーしながらホルダーフォークアンダーを下側に抜きます。
そして横に置いた途端にボールがバラバラッと落ちてしまいました。

上側はベアリングレースで押さえられて(地球の重力だけですが・・・)いますのですぐにバラッと落ちる事は無いのですが

このレースを外してしまうと・・・すぐに・・・

落ちたボールをすぐに確保して数を数えてみると各23個のボールが入っている事がわかりました。
そしてホルダーフォークアンダーを比較して見ると部品が少し違っている事が判明致しました、ライトを留めるステーが付く様に穴が空けてありネジを切ってあるのですが左側のマグナムの物はカウルにライトが付いているのでここの穴が無いんですね~。
ARのフロントフォークも持っているのですがインナーチューブに錆が有りますのでマグナムのフロントフォークを使わざるを得ない状況なのでこのホルダーフォークもホルダーフォークアッパーもセットでマグナムの物を使わないといけないみたいですね。
穴は隣町の鉄工所に加工に出す事になりそうです。

寸法的には同じなので取り敢えずARの物を使って仮組を進めてみます。
落としたボールはグリスに砂が付いてしまいましたからガソリンで良く洗っておきます。

ベアリングレースにしっかりとシャーシグリスを盛っておきます。
この部分に使うグリスはシャーシグリスです、一般的にグリスには種類が有りまして大きく分けるとベアリンググリスとシャーシグリスにわかれます。ベアリンググリスは高回転で回る部分に使います温度が上がっても十分な粘度が保てる様に出来ています例えばホイールベアリングなどはこれを使いますね。シャーシグリスは比較的ゆっくり動く部分に使う物で最初から有る程度の柔らかさを持っていて温度が低くても潤滑が十分に行なえる様になっています、サスペンションやボールジョイントなどにはこれが使われます。
他にもモリブデン入りとかブレーキまわりに使うカップグリスとかも有りますがそれはまた別の機会に・・・

ベアリングにボールを並べます。
数は最初数えた様に23個ですね。この後アッパーレースで押さえておきますとよっぽどミスをしなければもう落ちる事は無いですね。

下側にもグリスを盛ってボールを配置します・・・ここも23個ですね。

合体した所は残念ながら手の数が足らなくて写真を写す事は出来ませんでしたが・・・フロントフォークを取り付けてみました。
これでやっとバイクらしくなりましたか?キャンディーさん如何でしょう??
いつの間にかエンジンも積んであります・・・(笑)
休日にはどれだけ遊んでいるのかわかりますね・・・(暴)

理想の一台に少しずつ近くなって来ましたね

気を取り直して本来の仕事を進めます

2013-02-28 18:12:02 | Bluebird 1933
BAMのキットを見て喜んだのも束の間先程書いた様にミネルバのキットは私の予想をかなり下回った出来にがっかりして凹みましたが、制作は気を取り直して進める事に致します。

先日からずっとステアリング系のロッドの制作をしていますがなかなか思った大きさのバランスになりません、形状は同じですが大きさを違えた部品を何個作った事か・・・ぼやいても仕方ないですね(笑)

本日は作り直した小形のボールジョイントを更に加工します。
ボールジョイントのジョイント部のピンを取り付ける為にこの小さな部品の先を僅かに削って平坦な部分を作っておきます。
文章に書けば1行ですが実際には削る量や向きなどの手加減をしなければならないので全て同じにとはなりません。

平面を作った部分に0.5mmの穴を開けますがここにピンを刺してハンダ付けをしますので貫通しない様に十分気をつけて穴を開けなければなりません。貫通してしまっても使えない事は有りませんがピンも貫通してからハンダ付けをしなければなりませんので削りの作業で真滝を使わなければならなくなりますね。
奇麗に削るのしてもピンを植えてからではもうリューターでと言う訳にはいかなくなってしまうのです。

ピンを植えました!
小さな部品を保持する時にはピンバイスで行ないます。
ハンダ付けをした後はピンバイスに飛んだフラックスを良く洗っておきましょう、翌日にはもう錆びてしまいますからその日のうちにやっておきましょう。

いよいよロッドを組み立てます。
下の画像の様に水滴型のボールジョイントに六角ボルトを寄せて、少し離れた所にロッド本体となる真鍮パイプをハンダ付けします。
この離れた部分が長さ調整用のネジ部分になる訳です。
六角ボルトは実際にはナットでしてネジが振動で勝手に緩まない様にロックナットがかけてあるのです。

反対側のボールジョイントはこの様にギアボックスから出ているアームに差し込んでおいて長さを調節致します。
この状態でも下からのピンでボールジョイントが落ちてしまう事は有りません、実際には浅い穴なのですが・・・。

先ほど作ったロッドの方を差し込んでハンダ付けしました前側に有る中継のアームはどうやら少し前側に倒れている様なのでこんな感じにしました、真っすぐ立っていた方が言い方はロッドをもう少し短くして直立させて頂ければいいと思います。
これでやっと1本出来ました。

今度は同じ様にその前側のロッドを作ります。
このロッドは前側のボールジョイントがタイヤの陰になりますので前側を先に固定して後ろ側で調整を取ります。

やっと片側のステアリングロッドが完成致しました・・・やっと思った通りの大きさのバランスになりました・・・ボールジョイントは8つ有りますが同じ部品を作る場合には1度に連続して加工しなければ大きさが狂ってしまいます。
よって作り直しも1個だけ作ってみると言うのが出来ないので厳しい所ですね。

BAM 1/43 Ferrari250P

2013-02-28 10:02:55 | 最近手に入れたキットのご紹介
先日、ミネルバ43からフェラーリ250Pのキットが発売されて話題をさらっていましたが、ヤフオクにひっそりと出ていたのがBAMの250Pでした。
値段は過去に出品されていた物と比べるとかなり安価、少し前にはボディだけで12000円もしていたのです。
今回は8000円とお手頃価格だったので入札してみました。
届いたのがこれでです!

デカールが違う事、ライトカバーのバキュームが欠品だった事を考えてもまだ安い良い買い物でした。

入手して気になったのがミネルバとの違いですね。
早々比較してみましょう・・・
ボディは!?

左がBAM、右がミネルバです
ミネルバは原型師をベルギーの方に変更したと聞いていますが、ミネルバのボディはBAMのコピーの様ですね。
サイドウインドガラスのサッシがボディ一体になっているかいないか、リアの整流板兼ロールバーの取り付けの長さが違うくらいですね。
ボディの裏を見るともっとコピーである証拠を発見出来ます。
ボディの留め穴の位置、ノーズ下やボディ後端のボディ分割(私が褒めていた)など全てBAMのコピーなんです。
違いは文字が有るか無いかの違いですね。

しかもボディサイドから見るともっと良くわかりますね。
ホイールを支えるシャフトの支えの構造などBAMのままですね。
それでもまだBAMはボディの上下寸法が大きく見えるのはドアウインドのサッシがボディ一体だからなんですね。

ダッシュボードの方もメーターなどのモールドは削られてエッチングのなるのかもしれませんが本体の形状は足元のバルクヘッドの左右の形状の違いまで含めて全部一緒です。

シートはBAMは左右一体に作られていますがミネルバは左右別々のセパレートになっています。
BAMの原型はルフの様ですが(ネームは無いですね)ルフはシートを組み易さの観点から左右一体で作るのを基本としていましたので250Pも左右一体で作ったのは不自然な事では無かったはず・・・。
その上ミネルバには工具袋もスコップも付属していて感心していましたが元々のBAMのキットに入っていた物をコピーしただけだったと言う事がわかりました。

つまりベルギー人の原型師の仕事はボディのドアのサッシを削りコクピット内をエッチングの置き換えてダッシュボードとシートを作り替えただけで、基本的なボディの上下寸法が足らないとかリアホイールから後ろ側のボディ形状には何も手をつけずであったと言う事ですね。肝心のボディは変更せず・・・メタルキットのボディの形状変更はかなりリスクが大きく普通の人じゃなかなか出来ないのに、コクピット内を板に置き換えるのは日本のアマチュアの方でも普通に出来る事、このキットを作るには原型師は必要ないですね。
・・・しかしこの程度の変更で新キットとして出す神経がわからないな~値段だって円安を考慮してもかなり高額なキットなのに・・・

厳しい意見を敢えて書きましたが、この所新キットと言ってもこの様に主な部分を過去に販売されていた物をコピーした物が多いように感じます。
大変残念な事ですね。

BAMを買って満足してミネルバにがっかりした日でした・・・

なかなか難しいですね~

2013-02-26 18:44:26 | Bluebird 1933
本日の山陰は朝は寒かったですが日中はまずまずの気温で過ごしやすい一日でしたね。
天気がマアマアだったので隣町の松江市の模型屋さんまで材料を調達しに行って来ました、購入したのは使い捨ての安価な筆でしてこの筆は持ち手がビニール、刷毛の部分もビニールで本当に安物なのですが旋盤加工する時に切削油を塗ったりハンダ付けをする場合にはフラックスをつけたりとかなり役に立ちます。
例えば切削油を綿棒で付けると切削中の真鍮やアルミの素材に巻き込んで大変危険です、フラックスは使えない事は有りませんがこれもまた早々にほつれてしまい1日で交換しなければなりません。
この使い捨ての筆なら1ヶ月以上使えます、熱に少々弱いので溶けてしまったら交換となります。
しかし普通に使えば耐久性もあるしなかなか重宝しております。

さて気が付かれた方もいらっしゃるかもしれませんが新入荷の商品のお知らせではフィーリング43のフェラーリ250GTドロゴのご紹介をしております、時間の有る方はご覧になってみて下さい。

本日はガレージにも行きましたがバイクには目もくれず制作を致します。
本日もステアリング系の制作を致します。
なかなかサイズと雰囲気をつかみ難く悪戦苦闘をしておりますね。
アップライトの部分にはステアリングロッドを受ける部分がまだ作ってありませんでしたので真鍮の1mm線をリューターで削ってテーパー状にしてみます太い部分はアップライト側に先の丸い部分はロッドを連結する為に穴を開けます。

穴を開けるとこんな感じです、先日買ったルーペ付きのスタンドはなかなか役に立ちますね中心にすぱっと穴を開ける事が出来ます。

このアームですがそのまま取り付ける訳では有りません、大きめのRを付けて90°曲げて取り付ける事になります。
左右で同じRになる様に少しずつ調整をして曲げています。
上から丸見えになりますのでこの部分は神経を使いますね。

車体に取り付けますと・・・
どこに付いているのかわかりますか?
タイヤの内側の部分に見えていますよね。

いよいよ他の準備が整いましたのでステアリングロッドの製作を始めます。
このステアリングロッドは左右両方に付いていましてそれぞれがそれぞれの側のフロントタイヤを動かしていますが左右の長さは微調整が出来る様にボールジョイントの脇にアジャスト用のナットが付いていますのでそれを再現する為にいつものアドラーズネスト製の連続する六角ボルトを使います。
切っただけではバリが付いていますのでリューターで回しながらペーパーを当てて切り口を削っておきます。

ボールジョイントは水滴型の形状ですので2mm真鍮線を旋盤で加工して水滴型の片側を作って中心に0.5mmの穴をあけておきます。
ここに先程のボルトを差し込む訳です。

大きさはまだ確実に決めた訳では有りませんのでとりあえず3.5mmでカットしておきます。

ボルトを差し込んでハンダ付けして更に端面を丸く仕上げます。
仕上げるのはヤスリとペーパーです。

ピンセットでボディの脇にかざしてみて大きさを判断すると水滴側の部分だけで3.5mmでは大き過ぎてロッドの部分が短く見えてしまいます。
なので大きさを2.5mmに再度カットします整形したのが上側の部品です、下側は3.5mmです、大きさの違いは一目瞭然ですね。

この大きさですとロッドの部分が長く見えますから感じが自然になると思われます。場合によっては呂お角ナットの脇がもう少し細いとメリハリがついて感じが良いかも・・・
明日はロッドが完成してエクステリアが見れる物になるのかな??

ARはどうなったのか・・・!

2013-02-26 13:21:02 | その他
kawasaki AR復活計画ですが、寒い間はどうしてもガレージで作業をする事がおっくうになって来ますね。
まあガレージ内は混合ガソリンやガソリン/シンナーなどを置いていますので火気厳禁なので暖房は有りませんから仕方ないのです。

アイドリングの不安定は結局自分では解消出来なかったので近くのバイク屋さんにお願いして診て頂きました、最初は私と同じくキャブ/点火コイルではないかと言う診断でしたのでオークションで形式の似ているkawasaki KSR2のキャブを何個か購入して持参しましたがどうも調子が出ないのです。
そして最終的にバイク屋さんで出た診断はクランクシャフトのオイルシールが密着不良でエアーを吸っているのではないかと言う診断でした。
そうなればエンジンを完全に分解してオイルシールを交換しないと調子が出ないので選択肢はエンジンオーバーホールしか無い訳です。
時間はかかりましたがエンジンを分解して考えられるオイルシールやウォーターポンプのシールなど全て交換してエンジンが完成すると今までの不調が嘘の様に直りました。
部品代と工賃で一番大きな札が5枚ちょっと無くなりましたが・・・さすがにプレスが無いとエンジンはオーバーホール出来ないのでここは仕方の無い出費かもしれませんね。

帰って来たエンジンはたまに回してみますがいい調子になっています、そうそうオーバーホールのついでにピストンとピストンリングも交換しています。
これは何か問題が有った訳じゃなくこのAR系のエンジンは通称サクラピストンと言う裏側にサクラのマークの入った物を使っていましてこれが高回転時のストレスで割れてしまうトラブルが結構有る様なのです。
幸いにしてまだ問題は有りませんが高回転時にピストンが割れてしまうとシリンダーやヘッドは勿論クランクまで使えなくなってしまう事も有りますのでせっかく分解するのですから現在手に入る対策品に交換しておきました。

修理が終了したバイクを分解致しました。
これは購入したバイクの登録書類をバイク屋さんが無くしてしまったのでフレームを書類の有る物と交換する為に一度分解しなければならないのです。
分解途中の画像が下の画像です。

リアサスペンションは一体で外して書類付きの新しいフレームに組み付けております。

ここで注意をしなければならないのは書類無しでは気の毒と言う事でバイク屋さんがくれたフレームは同じ型式では有りますが年式が違い形状が少し異なった部分が有るのです。
一度全ての部品を組み立てて(つまり仮組をする訳ですね)問題が無いのを確認してからもう一度分解して再メッキや塗装をして組み立てる予定です。
まあいつもの仕事と同じ感じですね。
エンジンも降ろしました・・・。
2ストは軽いので手で持ってさっと降ろす事が出来ます。
その点はかなり楽が出来ますね・・・