Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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MFH1/12ロータス97T修理Ver.2

2017-05-31 21:05:00 | その他
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本日は定休日の二日目です
午前中は蒸し暑かったのですが畑でレタスやバジルの苗を植えました
と言うのも夕方から少し雨が降るらしいのでこのタイミングで植えておきますと潅水が楽ができると言うことなのです。
午後3時半頃から雨が降ってきまして雷も鳴るし一時は結構な勢いで降っていましたよ、久しぶりの雨なのでなかなか気持ちよかったですね。

さて午後からは制作です
本日修理が完了しますと良いですが・・・少し残りますかね〜。
昨日修理をした左フロントサスペンションのアッパーアームの取り付け部分のカバーを取り付けました
接着はエポキシ系の接着剤で・・・マスキングテープで仮止めはいつものことですね。

右のサスペンションですが・・・こちらは何か強い衝撃で壊れたのかな・・・?
ロアアームのビスを取り付ける部分が折れてしまっています
ステアリングロッドの先端部分が折れています
アッパーアームの方は大丈夫そうですね・・・こちらのアップライトのネジ山も壊れているといけないので左右が同じくらいネジが沈むように穴をさらっておきました。

なぜだかわからないですが、カーボンブレーキのディスク面にも瞬間接着剤の白化が見られますね・・・どこに接着剤をつけたのでしょうか?
ひょとしたらホイールとハブの接続部分につけちゃったのかな?
よく見ますとホイールを止めるためのピンが全部折れています・・・というかホイールの穴の中にありますからやっぱりそういうことでしょうか??

一番の問題点はここです
ロアアームのアップライトの取り付け部分が折れています、幸いにも部品はありますので壊れた時にアップライトの方にビス留めされていてこの部品が残っているのではないかと・・・想像します。どうやって直そうか・・・・

色々考えましたがこの取り付け部分の大きさが1/12なので結構大きいのです
この大きさなら真鍮の0.8mm戦でピンが打てるかな・・・
早速穴を開けて真鍮線を差し込みました
問題はここからです
接着ではどんな接着剤を使っても強度不足でしょう
なのでここはハンダ付けしたいところですが部品が一緒に溶けてしまいそうですよね〜
でもしっかり溶かさないとこれもまた強度不足ですよね・・・

そこでこんな方法を取って見ました
ホワイトメタルの取り付け部分の上に金属の板を置いて押さえます
なんでも良いのですがアルミ板ですと放熱が良いので楽かな・・・銅板も熱の伝導率がいいから良いですね。
この金属で押さえることで熱が逃げてハンダ付けは出来るけどホワイトメタル全体を溶かさないと言う事が可能になるのです。
もちろんハンダは少し低温のものを使う方がいいですね。
ハンダゴテは真鍮線に当てると真鍮線の温度が上がりハンダが流れてゆきます、熱は真鍮線からホワイトメタルの部品に伝わりましてホワイトメタルは解けないけどハンダが溶ける温度まで上がりますとホワイトメタルの部品にハンダが流れる・・・と言うシュミレーション通りにハンダ付け完了です。
ホワイトメタルの部分でハンダが綺麗に流れていますがホワイトメタルは溶けていません・・・強度は十分でしょう。

ロアアームの折れた部分に0.8mmの穴を開けます
ここも貫通しなくてもいいので3〜4mmほどの深さで穴を開けました。

何度か部品を刺して見て深さが十分か確認します
決して多めには開けません、変なところに貫通してしまったら困りますからね(笑)

ネジ部分を接着しておきました。
少し前側に寄っていますがフロントウイングからの距離を測りますと左側が少し前側に寄っていましたのでこちらも少しずらして見ましたが、この効果が有るのか無いのか・・・?

右のステアリングロッドエンドが折れていましたからここにも0.5mmの真鍮線のピンを打ちます
最初は穴を開けます・・・細いから結構大変かな・・・

ステアリングロッドの先に真鍮のピンがあるのが見えますかね〜?
ここは差し込む部分に余裕がないので短いピンですね。
この後右側のアップライトを全て組み付けておきました。

次は左側のバージボードを取り付けておきます
ここもエポキシ系の接着剤で取り付けますのでマスキングテープで仮組みしておきます。
バージボードの下側の部分がボディと平行と思いますが反対側は今更外せないので右側と角度を揃えておきました

車体を展示ベースに取り付ける時に中で何かカラカラと音がするのですがなかなか出てこないのです・・・
なんどもチャレンジして出てきたのがクラッチペダルでした
フロントの足元に開けられた穴から取り付けておきました・・・・結構大変だったですね。

4つのタイヤがつきますともうすぐ完成という感じですね〜。

接着が緩んでいたフロントウイングの取り付けをしました
左右の高さが揃うようにスチールブロックを使って固定いたしました。

最後の仕上げに少しコンパウンドで磨きましてワックスをかけて仕上げています。
さすがにこれくらいでははみ出した瞬間接着剤は見えなくなることはないのですが・・・もしも完璧に仕上げるならほぼ全ての外装パーツをもう一度剥がしてから塗り直さないといけません。
さすがにそこまではご依頼者の方も望んでおられないのではないかとお思います。


さてこれで修理も完了ですね、明日からは制作に戻ります。
久しぶりの制作は何か新鮮な気がしますね・・・・(笑)

MFH1/12ロータス97T修理

2017-05-30 22:12:13 | その他
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本日は大変暑かったです。
湿度も高くて梅雨が近いことを感じますね〜こんな中ですが雨が降らないので畑の作物には潅水が必須でしてマルチの下側に毎日しっかりと潅水しておきます。
本日は定休日なのでゆっくりと出勤・・・したいところなのですが本日はギャラリーの片付けをしなければならないので早めの出勤です。
この一ヶ月の間「模型で見る速度記録車」としてお客様のコレクションを展示しておりました、ご来場になられた方はいつもの方とはまた違うお客様が沢山いらしてくださいましてありがとうございました。
山陰ではなかなか見ることができない変わった形のモデルカーをご覧いただく良い機会になったのではないかと思います。


片付けは午前中で終わりましたのでお昼ご飯を食べてからはアトリエで制作ならぬ修理開始ですね。
本日からの患者さんはMFHの1/12ロータス97Tです
全体的に観察してゆきますとフロント側のサスペンションが壊れていますがアップライトなど壊れた部品もすでに取り外されておりまして輸送中に壊れたのではなく何かのアクシデントにあった物を購入されたようですね。
でないとビスが丁寧に取り外されていてしかもジップのビニール袋に入れられているという説明がつかないのです(笑)
細かく見てゆきますと左フロントウイング外れ、フロントサスペンションは左右とも大破、左バージボードも脱落、リアウイングの左翼端板は外れはありませんが外れかけています・・・というところかな〜。
この完成品も瞬間接着剤多用のようで右側のバージボードの取り付け部分には白化した部分が見えます・・・

左アッパーアームは何かグラグラしていまして・・・
アッパーアームの取り付け部分のカバーが外れかけていましたので取り外して見ました
そしたらアッパーアームの取り付けピンがない・・・というか綺麗にないので折れたのではなく何らかの事情で削られた感じでしょうか・・・
これでは重いタイヤを支えきれないのです。
この断面を見てそう思いませんか?
アッパーアームのことはちょっと考えます・・・

まず先にしなければならないことがあります
このロータス97Tにはキットの中にスペーサーが付いているようなんですがこのスペーサーを使いますとタイヤが4輪とも2mm程浮いてしまうのです。

またこのスペーサーではボディ下部に当たる面積が小さすぎますので前後はガタつかないのですが左右にはガタつきが出てしまうのです。
なので2mmのプラ板を2枚重ねて大きめのスペーサーを作っておきました。
基本的に126C2の物と同じです。

先ほどのスペーサーを使って展示ベースに取り付けました
このときに注意しなければならないのは取付ネジの位置ですね、この位置は先ほどのスペーサーを取り付ける位置が決まっていますのでその穴を3.5mmまで拡大しネジを切っています。
また取付ネジの間にアンダーパネルを取り付けるための小ネジの頭が出っ張っていますのでそれを避けるようにスペーサーに逃げを作っておきました。
これで展示ベースにがっちりと固定ができるようになりました・・・。

次は接着が緩んでいた左フロントウイングを取り外して見ました
ここにもしっかりと瞬間接着剤の跡があります
後ろ側の穴はフロントウイングのフラップを留めるためのものですが接着剤をいい加減に流したらしく余計な部分に付いてしまいましたね・・・。
エポキシ系の接着剤を使っていたらこんなことは無かったのに・・・取り付ける場所によって接着剤を考えて使うのも十分プロの技なんですよね。
何でもかんでも瞬間接着剤を使うのは仕上げを悪くしますからね・・・ここは重要なところです(アンダーラインね!・・・笑)

ここの修理から始めましょうか・・・問題はアッパーアームの固定ですね・・・

アッパーアームの取り付けピンがステーの中に入ったまま接着剤でガビガビに取り付けられているらしいのでそこに穴を開けました。
必ず前からあけまして前の穴にキリを通したまま後ろの穴を開けます、こうすることで前からまっすぐに穴を開けることができます。
0穴の径は0.8mmで開けています・・・理由は0.7mm以下ではキリの長さが短くて後ろまで届かない事と細すぎますとナヨナヨして穴が開けにくいからですね。

次はアッパーアームの部分にピンが通る穴を開けます
この穴は特に貫通で開ける必要はありませんピンを前からと後ろからの2分割にすれば大丈夫ですよね。

アッパーアームの取り付けピンはアドラーズネストの六角ボルトを使っています
サイズがLLのものは軸の直径が0.8mmなので丁度良いのです。
カバーをつければ見えなくなりますがアッパーアームが六角のボルトとナットで止められているように見えますね。
破損してしまったのは仕方がないかもしれませんが直す場合は元よりも良くしておきたいものです。

この断面はステアリングロッドのシャーシ側ですが・・・ここも何やらスッパリと切り取ったように(削った様に?)見えますね。
フロントの左側のサスペンションは仮組み不足から寸法が決まらなかったのをミリやり合わせた感じがしますね。
接着剤でゴチャゴチャにつけて固めた節があります・・・
ここもつなげておきたいので中心に0.5mmの穴を開けてピンを作ってステアリングギアボックスにつなげておきます。

アップライトの上側に穴が二つあいています。
これを見ますと寸法的なトラブルがあったことがわかりますね。

こちらがステアリングロッドの先に0.5mmの真鍮線を使ってピンを作った画像です
もちろんステアリングギアボックス側にも穴を開けてありますのでその穴に差し込んで接着します。

ステアリングロッドやアップライトなどを組み付けました
この時点で気がつきましたアッパーアームとアップライトを取り付けるビス穴がバカになってしまっていたんですね・・・
なのでそこに接着剤を流し込んだ形跡もあります。
だから内側に別の穴を開けて固定しようとしていたのかな〜??
それではサスペンションのジオメトリーが狂ってしまいますので得策ではありません
こんな場合アッパーアームの厚みが結構ありますからビスの頭が少し沈むように2.0mmのキリで彫り込んでやりますと今までビスが届かなかった部分までビスが届きますので締めることができます。



Ferrari 126C2修理完了です・・・次は

2017-05-29 21:34:43 | その他
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本日の山陰は暑かったですね〜
それでも風が吹けば少しは涼しく感じられますが風の通らない建物の中では暑かったです(笑)
それでも午前中は外で潅水作業をしたり先日収穫したニンニクの葉っぱと根を切って処理しておきました、午前中の時間を使って全てのニンニクの処理が完了しました。
あとは倉庫の中で乾燥させます。
本日の一発目の写真は製作中の私です・・・珍しいショットですが・・・家内が悪戯して撮ってくれました(爆笑)
顔が赤いのは暑くてビールを飲んでいるからではなく日焼けして赤くなっているだけですよ・・・
そういえばこの画像を見ますと痩せたのがわかりますね・・・顔の下側がスッキリしたような気がします。

昨日に続きテール部分の修理をしてゆきます
テールランプの配線が外れていましたので取り付けします
そしてその下側に2本のコードの付いた小さなボックスが付いていましたので元どおり取り付けておきました。
エポキシ系の接着剤なので硬化まで時間がかかりますのでマスキングテープで仮固定しておきましょう

サイドパネルの下側にエッチング板が付いているのですがこの半分くらいが剥がれていますのでこれを接着します
一旦全て取り外してから接着するのが理想ですが剥がすときに板が曲がってしまいますとまっすぐに伸ばすのは至難の技なので外れた部分のみ接着しておきました。

リアウイングの取り付けプレートも脱落していますので接着しておきます、ここの固定は塗装用の洗濯バサミです
この部品はそのままで接着しますと若干斜めになってしまいますので残っている瞬間接着剤を丁寧に剥がしましてから接着しました

気温が高いとエポキシ系の接着剤は硬化が早いのです
先ほど取り付けたリアウイングのパネルも十分に強度が出ていますのでリアウイングを接着しました
このリアウイングはメタル製なのでかなりの重量がありますからこれをこのまま発送しようとは思いませんよね。
この作品をお返しするときは多分車で取りにいらっしゃると思いますが自家用車の振動でも壊れそうなのでそのときは何かステーを作っておかなければなりませんね。

シャーシ関係はほぼ修理完了ですね
やっとひと山越えたのかな〜という感じです。

曲がっていたフロントウイングも内側にある三角形のパネルも外れていましてそのままではどうにもならないのです
仕方がないから接着しましたがウイングを支えているノーズコーンの中央部分のジョイントを接着しただけでは強度を保てないようなので部分的にハンダ付けをしておきました
部分的にというのは元々ここは瞬間接着剤が流されていましたのでこのままでは綺麗にハンダが流れないのです
いくら綺麗に掃除をしても完全には取り除けないので半分ほどリューターを使って削り取ってからそこにハンダを盛っています。
こうすれば半分ほどはハンダでつながっていますから強度はアップします。
ここの作り方ですがキットから私が作る場合はここの部分にパイプを使って接着し強度を十分に保つようにすると思います。
ウイングがメタルなので重量がかなりあるのですからそれくらいしておかなければ耐えられないと思います。

ほぼ90%の作業が終わりましたのでこの辺りで展示ベースの養生を剥がして車体を取り付けなおししましょう
車体を取り外してからタイヤを外して水洗いしました、これはタイヤに輸送中のゴミやホコリがついていたから綺麗にしたかったのです。

これでほぼ95%完成ですね・・・やっぱり1/12は大きいですね。

後の5%は何かと言いますと
リアのスタビライザーのリンクが一つ行方不明でしてどこを探してみ見えないので作りました
反対側の部品を採寸してありましたのでパイプと真鍮線を使って作りました

全体を削って薄く整えたらハンダを全体にまとわせてハンダメッキをかけました
これで元の部品とほぼ同じ感じになっています

作った部品を取り付けて見ました・・・どこについているのかわかりますでしょうか?(笑)
ボルト・ナットはアドラーズネストのものを使っています

全体を確認していますとタコメーターの上側にあるシフトインジケーターの赤いランプがないのを発見・・・!
私のところに来てから無くなったのか輸送途中で無くなったのか記憶がありませんが取りあえず作って取り付けておきます。
ここはよく見えるところですからね〜。

そしてシフトインジケーターを取りつけているときに見つけたのが・・・
わかりますか?
シフトレバーがシフトゲートごと取れています
これが瞬間接着剤のダメなところですね・・・
いつ落ちたのかわからないうちに落ちています・・・この部分もエポキシ系の接着剤を使って接着しておきます・・・もう壊れた部分は無いかな???



次の患者さんはこの方です
展示ベースにはすでに養生シートを貼っておきました


この方が終わりますとOMに戻れます(笑)

建機の仕上げとMFH1/12Ferrari126C2の修理

2017-05-28 22:24:08 | その他
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今日も大変良い天気でしたね〜
本日あたりから気温が高くなると予報が出ていましたが風は結構涼しく屋外でも過ごしやすかったですね
畑でニンニクの後を多肥を入れて耕しました。
そろそろ夏野菜を植えたいので準備が忙しくなってきました・・・。

本当はもっと畑の作業を進めたかったのですが、11時ごろからCafeの方が忙しくなってきまして手伝いをしなかればならなくなりました。
終わったのはこんな時間・・・今日はなんて忙しかったのだろう・・・

隣町の米子市にある航空自衛隊の美保基地では航空祭でしてこの日は毎年暇なんですが・・・
昨日の朝から戦闘機が飛んでいまして練習をしていました。
遅くなりましたが今日も制作開始です

机の上に大きな超重量級の建機が鎮座していますので他のものをするわけにもいかないでしょう・・・
これから始めます
一見綺麗に出来ているようなんですが、吹き漏れやラインが歪んでいるところがありますのでその補修から始めました。
気になるところにマスキングテープを貼って補修します。
まるで看板屋さんみたいですね〜
看板屋さんって知っていますか?
昔は自坊車のボディとかに塗料を使って文字を書く看板屋さんという商売がありまして字の間配りとかを微妙に調整しながら書いてゆく名人がいたものです。
その仕事を見ていますと時間のすぎるのがわからないくらいです。
今ならカッティングシートを貼るのですけどね、昔はペンキで書いていましたね。
字画が少ないものは少しだけ大きく、字画が多いものは少し小さくと・・・調整していました
このCATの文字ですがよく見るとCの上の部分がATよりも少し上に出ているのです・・・わかりますか?
まさに看板屋さんの仕事なんですよね・・・これを見て看板屋さんを思い出してしまいました。

文字が直ったら次は外形を直します
マスキングテープを使いますが幅の広いテープを使うと曲がりにくく、曲げたい時には幅の細いテープを使います。

最後に再びマスキングをしてラッカークリアーを塗って仕上げておきます
最後にラッカークリアーを塗ることで艶具合を揃える訳です

ポルシェのボンネットエンブレムはマスキングして補修しましたのでこのままでも問題がないのですが、お客様の希望で表面にクリアーを盛ったようなエンブレムを売っているのでそれを取り付けて欲しいと言われていましたので数日前に注文しておきました・・・が忘れていました。
昨日夕方にメール便で届きました。

中身はこんなものです・・・
1/18のフェラーリF355を作った時に同じものを他のお客様から送っていただきまして使ったことがありましたのでこれだろうと・・・(笑)

傷がつくと嫌なのですでに発泡スチロールの箱に入れて保管していましたので取り出して貼っておきました。
こんな感じで良いのかな?

これでNさんの修理のご依頼品は全て完了ですね
何日かかったんでしょうか・・・思ったよりも時間がかかりましたね。
結構な金額になるかもしれません・・・(笑)
次はいよいよ大物です
MFHの1/12 Ferrari 126C2の修理をいたします
まずは車体の下側にスペーサーを取り付けますこのスペーサーは2mmのプラ板を3枚重ねたものです
この作品には制作された方が作られた8.0mmのスペーサーが同梱されていますがこのスペーサーですとタイヤが浮いてしまうのです。
タイヤが浮いてしまいますとタイヤの自重がサスペンションにかかり続けますからやはり具合が良くないですし見た感じも不自然な気がします
なので6.0mmのスペーサーを作って車体の下に入れてボディを展示ベースに固定しておこうという感じですね
サスペンションの修理の場合車高が決まらないと修理を開始することができないのです。
車体をひっくり返して固定用のビスの位置を決めます
内側の様子はわからないですが何も無さそうな部分にちょと小さめの穴を開けて様子を見ます

取り付け用のビスは今回M4を使いますがM4にはネジのピッチが0.7mmの物と0.75mmの物があります
私のネジの在庫は0.75mmだったので今回はそれを使います
写真のものはボディの下側にネジを切るためのタップです。

展示ベースに穴を開けました
貫通穴のために5.0mmの穴を開けましたネジの間隔は50mmで少し狭いですがこれ以上間隔が広いとシートの下側にネジが出そうですので避けておきました
下の写真は表側ですが裏側はネジの頭を避けるために大きめに掘り込んでおきました

この展示ベースに車体を止めておいて修理をしますがそのままで作業をしますと万が一接着剤が付いたり傷がついたりする可能性がありますから表面に傷防止のシートを貼っておきます
ボニール製の粘着シートですがマスキングテープとしても使えるくらい粘着が弱いので今回はこれを使用しましたが広い面積でこれを貼りますと気泡が入ったりヨレたりして平面が出ない可能性もあります
そんな時のために中性洗剤をほんのわずか入れた水を霧吹きで撒いておいてから水貼りをします
ゴムのヘラで気泡を押し出すように貼ってゆきますと綺麗に貼れますよ

止めネジの穴の部分をカットしておいて作品を止めてみました

この作品をよく観察しますとどうやら問題点が見えてきました
使われている接着剤が瞬間接着剤のようなんです・・・
一般的に瞬間接着剤は衝撃に弱くピンを刺して接着するような場合は比較的強度が出ますし瞬間的に硬化しますから作業は早いですが面同士で接着する場合は強度が弱いことがあります
ですからこんなエッチング板をパネルに貼り付けるという場合は後々問題が出ることがあります。

フロントサスペンの元の部分のカバーもピンを使って瞬間接着剤で取り付けられているようなのですが取り付けるシャーシ側の厚みが薄いので瞬間接着剤ではちょっと強度がなかったのでしょう。
エポキシ系の接着剤で取り付けてマスキングテープで固定しておきました

サイドパネルの材質はレジンです取り付けは太くて浅いピンで位置を決めていますがここも瞬間接着剤なんですね・・・
ここもエポキシ系の接着剤で止めておきます。
硬化までマスキングテープで仮止めしておきます。

バラバラになっていた左サスペンションのアッパーアームとダンパーを取り付けておきました
右側は大丈夫かな?と思って触ってみましたら接着していなかったのか接着剤が外れたのかわかりませんが遊んでいましたので接着し直ししておきました。
外れた部分を接着するだけでなく確認しながら外れていなかった部品も確認しておくのが修理なんです。

リアウイングの下側の部品はサスペンションを固定するための部品でもありますから後ろからスチールブロックで押さえながらハタガネだったかな?木工用の仮止めをする道具なんですが・・・仮固定しておきました。
明日朝までこのままにしておいて完全に接着剤が硬化するまで待ちましょう・・・。


この修理も机の上が一杯になってしまいますから完成するまでこれを進めてゆくことになりますね。

重機の補修塗装

2017-05-27 21:24:51 | その他
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今日も天気は良いけどかなり涼しい一日でした
日が当たるところでは少し暖かいけど風が吹くと少し冷たく感じます
すっきりとした天気でしたね〜。
明日からは少し暑くなるらしいですが・・・どうなんでしょうかね〜??
そんな中、午前中は畑でニンニクの収穫を昨日に続いて再開いたしました。
今回収穫しているニンニクはジャンボニンニクではなく普通のニンニクなのですが、こんなに大きな物もあります。
まあしかし小さなものもありますが大体この大きさがあります
手の大きさで想像してください(笑)


午後からは制作です
さて本日はいよいよ重機の補修塗装を行います
大きなものなので制作用の机に乗せますとこんなに大きいのです

リアの部分のボディ色の部分に傷がありましてその中央のCATの文字が入る部分はガサガサになっています
梱包用の箱が当たったのでしょうかね・・・ちょっと残念な状態ですね。
CATの部分は塗り替えが必要なことはよく理解できます
ボディ色の部分は塗装に傷はありますが金属の下地までは出ていないので磨いてなんとかします。
ボディ色を補修塗装すると言うのは避けたいですよね〜このカラーは色が合わないですからね〜
最初にコンパウンドで磨いてみますが傷が思ったよりも深くてコンパウンドだけでは消えそうにないので2000番のペーパーを当てて塗装を削ってみました
下地が出てしまいますとそれで終了になってしまいますので気をつけなければなりません。

再びペーパーで傷が見えなくなる程度まで削っています
それにしても下地が出るのが怖いですね〜

先ほど磨いたのは左側なのですが右側も傷がありまして左よりも右側の方が広範囲に傷があります・・・
こちらも磨きます

ペーパーで傷が見えなくなったら今度はコンパウンドですが
2000番のペーパーの傷を消せるのはイサムのミラノ2Kですね
この辺りはいつもの制作と同じになります
違いがあるとするといつもの制作ではクリアーを磨いてツヤを出しますが今日は色の付いている塗料を磨いていることくらいですね・・・
考え方は同じと言うことですね
いかがでしょうか?もう白っぽく見えていた傷はありません

文字の部分をマスキングします
まずは黄色い三角形の部分ですが幸いにしてここは傷がないのでこのまま塗装を生かします

次は簡単なTの部分から・・・
縦と横の文字の幅は違いますから実際に計測してマスキングテープをカットしています

この文字をマスキングしているのは3Mのものを使っていますがモノタロウのマスキングテープに比べますと少し粘着が弱くてちょうど良い感じなんですね。
マスキングが全て完了しましたら上からモノタロウのマスキングテープを貼って剥がします
注意深く剥がしますと下にある3Mのマスキングテープが一緒に剥がれてきます
剥がれないときはピンセットなどで少しきっかけを作ってやりますと上側から貼ったマスキングテープに写し取ることができます
このようにするのは文字の配置が狂わないようにするためです

こちらがモノタロウのオリジナルマスキングテープですね

見えにくいですが
こんな感じにマスキングテープが剥げてきます

マークの周りの部分をマスキングしておきました
そして文字の上側の部分に合わせてテープを貼りまして
文字の高さが後でもわかるようにしておきます

そしてホワイトの塗装をしました
周りを大きくマスキングしておかなければなりませんよ・・・まあいちいち書かなくてもわかるとは思いますが・・・。

CATのマスキングテープを貼りました
もちろん位置関係はきちんと調整しておきましょう・・・

上からブラックを塗って硬化したら剥がします

そしてブラックが乾燥して硬化したらクリアーを軽くかけておきましょう・・・

この塗装ですが実は机の上でそのまま行っています
本来なら塗装ブースの中で行いたいのですが何せ大きく重たくてとても塗装ブースの中には入れられないのです・・・
しかも重いから片手で持つこともできません・・・
コンプレッサーに出張してもらって作業をしていますので机の周りの散らかり方はひどいものです・・・(笑)


明日は塗料が硬化するでしょうから少し手直しをして再び軽くクリアーを塗って完成としたいですね。