Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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デカールの製作と貼付け

2016-12-31 22:14:00 |  Stratos JeansChicago

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いよいよ今年もあと数時間になりました、今日は娘が東京にカウントダウンコンサートで出掛けました。
そして息子が東京から帰省して来ました。
出入りの多い一日になりましたね。
息子が二人帰って来ますと夜飲むビールが多くなりますね(笑)
息子と飲む晩酌の味は最高ですね。

さてYさんも楽しみにしていらっしゃると思いますのでストラトスの方も製作状況をお知らせ致しましょう。
デカールは実車画像を確認しながらデカールを貼っています。
ドアの部分はこんな感じですね。
そしてボディ側にパンダにデカールを貼る為にドアをボディに取り付けました。
このパンダのデカールはドアを付けなければ貼る事が出来ないのです。

これは反対側ですがパンダの下側に文字が入っていましてその一部がドアにもかかっているのです。
ですからドアが無いと位置が決まらないのです。

そしてインストを見ますとフロントウインドウの助手席側に何かステッカーが貼られている様です。
多分競技前に受ける車検のステッカーでは無いかと思いますが・・・この位置に貼りますとコドライバーが前方を見難くなってしまいますから多分貼らないと思うのですが・・・

実車の画像を見ますと・・・
やっぱり貼って無い様ですね。
それでどこに貼られているかと言うと下の画像にも少し写っていますがFフェンダーの右側ホイールの後ろ側に少し剥がれかけたステッカーが貼られていますが多分これが車検のステッカーで無いかと思っています。

インストを見直していたらフロントの補助灯のカバーはボディカラーの黄色では無くホワイトの様です。
早速塗り直しておかなければなりませんね。

アッと言う間に塗り直しておきました。
行動が早いでしょ!?

次は不足しているシカゴのデカールを作ります。
このデカールですね・・・水色と言うのが少し厄介です。
ホワイトの上にシアンを印刷するのですが双方のカラーとも1回だけの重ねで印刷した物が一番薄い物になります。
これ以上薄い水色は出来ないのです。

実際に印刷したデカールはこんな感じです。
これ以上薄い水色は出来ません。
付け加えておきますが下にホワイトを印刷するのはシアンだけ印刷した物を黄色なボディカラーの上に貼りますと発色が変わってしまって紺色に近い色になってしまいます。
昔、タメオのロータス99Tのキャメルのデカールが下に白を印刷してなかったのでデカールの状態では良い色なんですが貼ると黒っぽくなってしまうのです。

作ったデカールを貼ってみました。
なかなか良い色になったと思いますね。

リアフェンダーの両サイドも貼りました、コチラもなかなか良い感じです。

実は一番大きなシカゴデカールに合わせて新しいデカールを作っておいたのですがその95%/90%/85%の大きさの違うデカールを作っておきました、一見同じ大きさのデカールを貼っている様に見えますが微妙に大きさを変えて貼っております。

内装の変更Ver.2及びエポキシプライマー塗装

2016-12-31 21:05:48 | Benz 280SE

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今日は山陰には珍しく大変良い天気でしたね。
特に年末、しかも大晦日にこの天気はすごく得をした気がします。

しかし、本日から年末年始のお休みという事で気が緩んでしまったのか起床が遅くて、しかも墓参りを済ませてから出勤したのでアトリエに到着したのはお昼前と言う不甲斐なさです。
まあたまには良いですよね、少し気持ちを緩めても良いかもしれません。
ず〜っと張りっぱなしでしたからね〜。

昨日の続きでリアシートですがヘッドレストを取り外していますのでピン穴をパテで埋めておきました。
そしてヘッドレストの下側で省略されていたステッチを掘っておいたのはフロントシートと同じ事ですね。
そして再組立ての為に両サイドの組み立て用のピンを真鍮線で作っておきました。
ここまで出来たらサフを塗って塗装を開始しましょう。

実車画像を見ますと内装は基本的にはホワイトなのですが場所によって素材が違うせいか色が違います。
シートは比較的白が強いホワイト・・・何だか日本語が変なのですがご勘弁下さい。
ドアの内装は少し黄色みが強いホワイトで質感が違います。
基本色を塗ってみましたがこんな感じになりました。
塗料は全て調色したラッカーを使っています。

こちらがダイキャストのボディの下塗りに使うエポキシ系のプライマーですね。
前にも登場していますのでご記憶の方も多いかと思います。
塗っても塗らなくても違いは無い・・・かもしれませんが、長く楽しんで頂きたいと思いますので一応今考えられるだけの手は打っておきます。
市販のミニカーは結構高価な物でもダイキャストの場合数年で塗装面に小さな膨らみが出てきますね、昔フ◯ミのF40の1/12のキットを持っていまして久しぶりに箱を開けたらダイキャストのボディ塗装がブツブツになっていたのです。
京◯のミニカーなども数年経過すると同じ様になってしまいます。
せっかく大枚をはたいて購入したのに凄く残念な気持ちになりました、若かった時の残念だった事を今でも思い出すのです。

ダイキャストのパーツにプライマーを塗りました。
このシッケンズのエポキシプライマーはこの様に黄緑色をしています。
ちょっと塗り難い様な気がしますが硬化するとかなり硬くなります。

リアフェンダーの修正部分もこの様に奇麗になりました、やはり形状はこれでなければなりませんね。
修正して良かったと思います。

リアのトレイ部分も塗っておきました。
この部分は白い内装ですが床はダークグレーのカーペットが敷かれています。
足下マットはブルーだったかな・・・!?

デカールの制作

2016-12-30 23:48:00 |  Stratos JeansChicago

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今夜は親戚や知人を集めての忘年会でした。
毎年12月30日の夜はこの忘年会で盛り上がります。
そう言えばこのお店を開店してから7年になりますが今年は7回目ですね、毎年ビンゴゲームをするのですが1等は現金です(笑)
今年は家内の実家の姪のNちゃんに大当たりです、来年が良い年になると良いですね。

さてストラトスの制作も進めております。
年末年始で他の人が仕事をしていない時に頑張らなければいけませんよね・・・仕事ですからね(笑)
本日はデカールを作る部分からです。
本来ならイラストレーターを使ってデータを書き直した方が良いのですが余りにも特殊な字体でして書き直しをしていると本日の仕事が全くできない事態に陥りそうだったのでフォトショップを使ってデータを作りました。

それでもそのままデカールが完成すると言う事は有りません。
いくつか試し刷りをしてどの感じが良いのか確認しながら印刷回数を決めてゆきます。
アルプスプリンターはインクリボンを使って印刷しますが色の濃さは何度重ねて印刷すると目標の色になるのかはある程度試して見ないとわかりません。
色見本である程度の推測は出来ますが、線の幅とか長さとかデカールの位置とかで違いが出てくる事も有ります。
ちなみに上側の横1列は薄いグレーをベースにして上側にシアンを印刷しています。
下の3段はホワイトをベースに上側に1〜3回のシアンを印刷しています。

上記の結果を受けて作ったのが下のデカールです。
上側の横1列は濃いグレーの上にシアンを印刷したもの、下の3列はホワイトをベースにシアンを4回印刷した物です。
このデカールのどちらかにしたいと思っています。

資料画像を見ますとこの部分の紺色はかなり濃い色相なので上の物を使う結論を出しました。
しかし一番上の横1列は印刷ヘッドが移動する時に出来る擦り傷が出ていますのでもう一度濃いグレーをベースにシアンを4回印刷でデカールを作り直しました。
これでやっと完成です。

一つのデカールを作り直すだけでもデータを作ってから大きさを確認してから何度も色を確認し使える様になるまでにはかなりの手間暇が必要になります。
良い事も有りますが、デメリットも存在するのです。

次は不足していたドアのゼッケンですね。
本来は不足していた物だけを作れば良いと考えがちですが、左右のデカールの印刷品質が違っていると困りますのでこんな場合は左右とも作らなければなりません。
作ったデータで印刷してみました・・・。

データはホワイトの上に文字を並べる事になります、印刷した物を検討しますと数字の「4」の文字の線が幅が狭い事やベースになったホワイトも2回程重ねて印刷していますがどことなく透けている様に見えますので3回重ねて印刷した方が良い様な気がします。
そして作り直したデカールが一番右側の物です。

作ったデカールを貼ってみました。
まずはフロントフードの部分です。
大きさや色は大体思った通りに表現出来ました。

この勢いに乗ってデカールを貼ろうと思ったのですが・・・ここで気が付きました。
CHICAGOの水色の文字のデカールが3枚付属しますがリアカウルの左右に1枚ずつリアスポイラーの後ろ側に面した部分に1枚、フロントの補助灯のカバーに1つと全部で4枚必要なんですが3枚しか付属していません・・・
1枚作らなければならないのですがこんな場合は水色の色調が揃いませんから4枚とも全て作り直した方が良いと思います。
文字デカールのデータを作ってからホワイト1回/シアンを重ねて1回で作れそうですね。

本日制作したドアのゼッケンのデカールを貼ってみました。
これで作り直したデカールには見えないのではないでしょうか・・・(笑)
左右とも同じ品質であれば自作デカールとは思えないと思います。

ナンバープレートはアルミ板に貼っておきました。
後でこれを切り取ってクリアーコートをしてナンバープレートを作ります。

ボディの整形及び内装の変更

2016-12-30 19:29:34 | Benz 280SE

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本日は朝は少し雨が残っていましたがその後は夕方まで曇りでした。
気温はかなり低めで寒いです。
いよいよ冬と言う感じですね。
今年も残す所、今日を入れても2日になりました。
巡回先のブログを拝見しても年末のご挨拶をされている所が多くなりましたね。
私の所は超急ぎの仕事が入っていますから多分年末年始も更新をすると思います、ずっ〜と仕事ですね。
それが終わったら少しお休みを頂くかもしれません・・・。

本日は朝一番で町内会の仕事に出掛けてきました、町内会の歳神神社の掃除と新年の飾り付けをしてきました。
私が住んでいるのは街中なので町内会で軽トラックを持っているのは私と材木屋さんが1件有るだけなので今年は私の軽トラックに出動のお願いが有りました。軽トラックはこんな時にはなかなか重宝しますね。
町内会の組長さんが仕事の手順がうまく決められていたので思ったよりも時間がかからず早めにアトリエに戻れました。

と言う事で制作に入りましょう。
本日は昨日メルセデスベンツのルーフに盛ったファイバーパテを研ぎます。
このファイバーパテはかなり硬くなりますので削るのにも時間と力が必要になります。
かなり荒い(120番くらいか・・・)のペーパーを木片に取付けてザクザク削っています。
といっても結構硬いので削るのには時間が必要ですね。
この時点で一番大切なのは面を出す事ですね、凸凹が残ったり歪んでしまいますと後での修正が大変なのです。
ザクザク削りますが面出しと回りの面へのつながり方には注意を必要とします。

ボディカラーを剥がしますとこんな部分に金型の継ぎ目が有るのを発見します。
ミニカーは塗料を厚く塗っている物が多いのでこの程度の凸部分は塗料の中に沈んでしまうのです。
しかし塗り直しではそこまで厚くならない様に塗りますからこんな部分は修正をしておかなければなりません。

修正をする理由ですが後で塗料を研いだ時にここの部分が出っ張っていますと下地を出してしまう恐れが大きくなるのです。
出来るだけ下地を出したく無いですからね今の時点で出来る事はしておかなければなりません。

このミニカーは良く出来ていますが資料写真と比較して一番気になるのがこの部分なのです。
フェンダーの出っ張りが途中で消えています、何だか取って付けた様な形状になっているのがわかりますね。
同じベンツでもガルウイングの300SLなどでもこの様なデザイン処理は有りますが280SEにはこの形状は有りません。
よって直します。
マスキングテープを使ってガイドを作りました。

ルーフに使ったファイバーパテを使ってフェンダーを盛り上げます。
使い易いのはポリパテなんですが、ポリパテをこの様な厚みで盛りますと比較的強度が無くて弱いのです。
ですから強度を考えてファイバーパテを使います。

ファイバーパテを加熱して硬化促進してやりますと比較的早く硬化してくれますから削ってフェンダーの形状を直してゆきます。
こちら側は最低限の加工で理想の形状になりました。

反対側も直しました。
こちら側は削るのに少し時間がかかりましたが・・・形状は十分納得のゆく物です。

次は目の細かなポリパテを使って荒いペーパーの傷を埋めておきます。
このパテは強度が無いので厚く盛る訳にはゆきません、ヘラを使ってしごく様に盛って最低限の厚みで仕上げます。

フェンダーの修正した部分にも盛っておきましょう。
細かなペーパー傷はこの時点で消します。

そしてまた硬化促進の為の加熱をします。
数時間おいて硬化したら今度は中目のペーパー(400〜600番程度)を使って余分なパテを削っています。

ルーフの部分もパテを削っています。
出っ張った部分は下地が出ていますね。
サンルーフの左側の端が少し持ち上がっているのでしょう、その部分が下地が出ています。
これは中央部分をピンで潰してサンルーフを取付けた為にサンルーフの部品が曲がってしまったのです。
でもサンルーフの部品を手で曲げて元に戻してはいけません。
ダイキャストは非常に脆いので曲げ直しますと折れてしまう危険性があるのです。
ですからこの様な場合は削るしか無いのです。

ルーフの部分を拡大しますとファイバーパテを研ぐ時に付いた荒いペーパー傷に粒子の細かなポリパテが入り込んでいるのがわかりますね。
これが普通のポリパテと目の細かなパテの違いですね。
通常目の細かなパテはラッカーパテ(タミヤ製のグレーの物とかがこれにあたります)で代用される事が多いのですがラッカーパテはヒケが出るし硬化も時間がかかりますそして上に塗装をしますとシンナーを吸って一旦溶けてしまいますそれがまたヒケの原因になってしまいますので私は使いません。


さてボディは塗装の準備が完了しましたので次は内装を加工します。
いくつか実車と違う部分が有りますのでせっかく内装を塗り替えるなら気になる部分も直しておきましょう。
まずはヘッドレストの取り外しです。
ミニカーは年式の新しい物かUS仕様を参考にして作られたのかシートにヘッドレストが取り付けらています。
目標とする実車にはこれが無いので取り外します・・・と言っても簡単には取れません。
鋸を出して来て切り飛ばしました。
ラッキーだったのはこの部分が無垢だった事ですね、もしも空洞ならパテを詰めたりして穴を塞ぐ事から始めなければなりませんでした。

切った部分をペーパーで削ります。
ここは何となく柔らかいラインでまとめる様にします。
プラスチックの色が左右で違うのはこのミニカーの生まれがわかる部分かな(笑)

シートバックと座面は別部品になっています。
瞬間接着剤で接着されていますので一旦分解し差し込み用のピンを1.2mmの真鍮線で作り直します。
今回のシートはシートバックの方は無垢なので結構な重量が有るのです、接着剤だけで保たせるのはお客様の事を考えればやってはならない事でしょう。

ヘッドレストを切り飛ばした部分のステッチを掘っておきます。
切って削っただけでは途中まで有るステッチが不自然ですからね、当然これも直しておかなければなりません。
この様な場合は彫刻刀で掘ってから溝の周りを丸く柔らかな面に仕上げる事が必要になりますね。

室内の床とリアシートです
この部分はどの様に料理しようか・・・検討中です。
取り敢えずリアもヘッドレストを取り外しました。
ここは2本のピンで差し込んで接着してあるだけだったので簡単に取れました。

分解開始及びボディ加工

2016-12-29 22:53:12 | Benz 280SE

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お客様のゴーサインが出ましたので大急ぎでメルセデスベンツ280SEの制作を始めなければなりません、急ぎはしますが絶対に手抜きはしないと言うのが私の信条です。
と言っても私は「神様」ではないので出来る範囲が限定されますけどね(笑)

見積もりの為に途中まで分解してありましたが見積もりも発送し、お電話で金額を申し上げまして了解を頂けましたので本日からは本格的に作業に着手します。
ミニカーのボディカラーを塗り替えるのに一番問題なのは実はウインドガラスの取り外しなんですね。
割れてしまったらそれで今までの苦労は全く報われません。
他の部品ならまだ修理も可能かもしれませんがウインドウガラスだけはね、どうしようも無いのです。
ですからここから先の分解の作業は本当に神経をすり減らしますね。

ウインドウは色々な取付け方が有ります。
一番厄介なのは接着剤で取付けられている場合ですかね。
特に表面からBBR方式で瞬間接着剤などを併用して取付けられている場合は本当にガラスの作り直しを前提とした取り外しになる事も有ります。
今回は幸いにしてボディ側にダイキャストのピンが出ていましてそれを潰して止めてありますから取り外す場合はそのピンをドリルでもみ取ってやりますと比較的楽に取り外す事が出来ます。
リューターで削られる方もいらっしゃいますが熱が回ってガラスを溶かしてしまう場合が有りますからピンの位置によってはこの方法を避けた方が良い場合も有ります。

ウインドウやメッキのモールを全て取り外したボディはこんな感じです。
スッキリしましたね。
ここで一つ問題が出てきました。
実車にはサンルーフは付いていないのでこれを潰さなければなりません。
このサンルーフ部分は実はボディ側には穴が開いていましてサンルーフの部品をウインドウの様に2ヶ所のピンを潰す事でルーフに止めてあるのです。
しかしこのピンというのがちょっと困り者でしてピンで留まっている部分はガッチリと止まっていますが左右の両端の部分が少しガタが有るのです。
ピンを潰す時にサンルーフの部品が曲がってしまったのかもしれません・・・

そのままパテ埋めをすればサンルーフの部品のガタツキが残ってペーパーでパテを削っても面が出て来ない恐れが有ります。
また将来的にヒケが出たり亀裂が入ったりする恐れが残ります。
よって一度サンルーフを取り外します。
取付け方法はちょっと考える事に致します。

ボディにはこんなマーキングが入っています。
これはメーカーのプレートなのですがタンポ印刷の様な物ですので取り外す事が出来ません、ボディカラーを剥がしてしまうと無くなってしまいますから写真で画像を残しておきましょう。
実車は貼る位置が違っていますので正しい位置に直しておく予定です。

外したウインド関係は傷が付くと困りますのでこんな風にティッシュペーパーに包んで保管しておきます。
時間がない時に余分な仕事をしなければならないのはプロとしては落第ですからね。

ボンネットのヒンジも少し凝った物が使われています。
後で組立て方がわからなくなりますと困りますからこれも写真を残しておきましょう。
キットならインストが有りますが、完成品のミニカーはインストが有りませんから後で困る事が無い様に手を打っておかなければなりません。今まで何げなく分解してしまって困った事も多々有りますからね、これも経験をしないとわからないのです。

裏側からも写真を撮っておきます。
最悪組立て方がわからないと同じ物をもう一つ買わなければならなくなってしまいますからねお客様のミニカーをお預かりするという事は責任重大なのです。

リアのトランクフードにはメタルインレットのエンブレムとベンツのエンブレムが取付けられています。
これを奇麗に剥がして使えれば良いですよね。
これに挑戦してみました・・・。
まずはマスキングテープを貼りまして・・・・

デザインナイフをメタルインレットとボディの間に差し込んで少しづつ起してゆきます。
全部剥がしてしまうと文字がバラバラになってしまいますから、少し浮き上がらせる感じですかね。
そしてマスキングテープの方に表側を貼付けながらマスキングテープを剥がしますと・・・

この通り奇麗に剥がれます。
綺麗に外れはしましたが塗装後に上手く使えるかどうかは定かでは有りません、使えなかったらエッチングを作るしか無いですね。

携帯電話のカメラで写した物ですのでわかり難い画像ですがボディのパーツに剥離剤をつけてボディ塗装を剥離しています。
何度か同じ事を繰り返せば綺麗に剥離する事が出来ます。

剥離剤でボディカラーを剥離して水洗いをしてから、さらにボディ表面を綺麗にする為にサンドブラストをかけました。
ボディの表面がグレーになっているのはその為です。

表面をさらに拡大して見ますとこんな感じに砂が当たった部分が凹んでいます。
残った塗料もサンドブラストでかなり綺麗に剥離出来ます。

表側だけでなく裏側も綺麗に剥離しています。
ボディだけでは無くボンネットやトランク/ドアなども同様にサンドブラストをかけます。

さて、いよいよサンルーフの取り付けをしなければなりません。
サンルーフは出来るだけ厳重に接着したいのでエポキシ接着剤を・・・とも思ったのですがそれよりも強固に接着出来るファイバーパテを使う事にいたしました。
このファイバーパテはROCKの物で厚付け出来るタイプの物です。
普通のパテでは無くグラスファイバーの細かな繊維がパテに混ぜ込まれている物で強度が高くヒケも少ないはずです、何よりも嬉しいのがアルミにも対応している事ですね。

硬化剤はポリパテと同じ物を使いますので混ぜるとこんな色になります。
サンルーフとボディの間に接着剤の様に塗ってからボディにサンルーフの部品を押し付けますと隙間からファイバーパテが出て来ます。
サンルーフの継ぎ目だけでなく全体を覆う様にファイバーパテを盛りつけます。
理由はサンルーフの部分の高さとボディのルーフの高さが若干違いましてその段を消す為に周りにファイバーパテを盛りつける事になります。


明日はこのパテを削りまして面を整えます。
そしてキメの細かなポリパテを盛ってから研磨して巧くいけばボディ表面にエポキシ系の下塗りをしたいですね。