Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

大晦日の本日はアベンタドールです

2017-12-31 16:19:55 | その他
The person who hopes for the English version click this, please.

本日はいよいよ12月31日大晦日ですね〜
本当に一年間は早いものです。

山陰地方は曇り時々雨の天気でして冷たい雨が時々降っています
本日も半日だけはアトリエに行きまして仕事をしておりました・・・


仕事の方はすべての修理を完了させ年明けからデイトナの製作に戻る予定でしたが・・・修理を全て完了することが出来ませんでした。
まさか修理がこんなに来るなんて想像がつきませんでしたよ(笑)
でも意外にお困りの方は沢山いらっしゃるという事なんでしょう・・・

どなたかやってみられませんか?
どなたかがやって下されば私は大変楽になりますが・・・(笑)
よろしく〜!!(爆)

さて本日は大晦日でして今年の最後の更新になります、普通なら今年を振り返って・・・などと言う事で締めるのでありますがどうも今年はそんな余裕など無さそうですね〜。
今日も修理の仕事を進めています。
本日はアベンタドールです・・・巧くいけば今日完成すると思いますが・・・
昨日ウレタンクリアーを塗ったテール部分ですが本日はペーパーで研ぐ所からスタートです
ほんの少しですが埃が付いてしまったので研いでいます。
1500番から2000番3000番ラプロス8000番まで使います
画像は3000番ですね。

次はコンパウンドです
イサムの2Kを使っています・・・
少し艶が戻ってきましたね〜何となく嬉しくなってきます。

3Mのハード1で磨きますともうどこを塗ったのかよくわからないくらいになってきます・・・
傷も見えなくなりました・・・まあ当然です直しているのですから。

つや出しも兼ねて3Mのウルトラフィニッシュで磨きます
これは全体に手あかがついていたりしますしどうも掃除屋さんが濡れた手で触られたらしく水の痕が付いていますからそれもきれいにいたします。

ついでにナンバープレートを作る事になりましたのでリアのナンバーを外します
と言ってもなかなか単体では外れなかったのでメッシュごと外しました(笑)

ドアの部分も磨きましょう
ここはクリアーを筆塗りしています
磨くのを忘れていましたが・・・ご覧の通り見えなくなってしまいました・・・

ドアミラーを付けようとして安心した訳では有りませんが・・・
マスキングテープノ細切りで仮留めしようと思いましたら・・・マスキングテープにドアミラーの塗料を持って行かれました・・・(汗)
よっぽどいい加減な脱脂をしているのでしょう・・・ラッカーサフでもこんなに簡単に剥げる訳は無いのですが・・・。
デカールはマスキングテープで持って行かれる事が有りますが塗料は珍しいですね〜。

こんな事では一向にめげませんよ!!
エナメルシンナーを流してミラーを取り外します・・・

せっかくなのでリアの写らないミラーを磨いて鏡にしておきましょう!
これがサービスと言うものです、しかも少しでも良くなる訳ですから嫌がる人はいませんよね(笑)

バフをかけますとステンレスがピカピカになります〜!
簡単な事なのになぜ最初からしてないのか・・・な!?
それは最初に組み立てた人が作りたくて作っている訳では無いからでしょう(笑)
僕はやりたくてやっているので・・・(笑)

ウレタンサフを塗ってラッカーのセミグロスブラックで塗装しました。
塗装を剥がすのにシンナーに浸けていますから脱脂は完璧ですそしてウレタンサフの強力な密着ですから例えラッカーの塗料でもマスキングテープごときには持って行かれる様な事は有りません。

ミラーの塗料が乾くまで触れませんのでリアのメッシュのみ戻して接着しておきました。

そして補修塗装時に外していたハイマウントランプも元に位置に接着しました・・・
後はミラーの塗装が硬化するのを待つだけです(笑)

ミラーの塗装が硬化しましたので磨いてピカピカにしておいたミラーを接着しておきました

右側のドアミラーはなぜか所定の位置に収まりません
鏡の部分は左右共通のエッチングなのですがミラーの本体が少し小さいようですのでほんの僅かに削って接着しました。
そういえばミラーを外す時もきちんと密着していなくてポロっと取れた感じでしたね。
接着が甘くて浮いていたのでしょう・・・

ドアミラーをボディの方に接着して細く切ったマスキングテープで仮止めして接着剤が硬化するのを待ちます。
ミラーが塗り直しになったのはこのマスキングテープで塗料が持っていかれたからですからやっと元に戻った感じですね。

次はナンバープレートの板をカットしています
素材はいつものように実車同様にアルミ板です

そしてデータを自分で作ってナンバープレートのデカールを作ったところで時間がなくなってしまい今年の製作は完了となってしまいました。

新年はナンバープレートの塗装からですね〜

さて皆さん今年一年ブログをご覧いただき有難うございました。
来年もよろしくお願いいたします。
2018年が皆さんにとって素晴らしい年になりますようにお祈り申し上げます。

2017年12月31日  

Studio_Rosso 代表 

渡部 洋士

GMP Ferrari330P4 1/18 修理です

2017-12-30 17:13:43 | その他
The person who hopes for the English version click this, please.

本日の山陰は今年最後の好天かな〜
午前中は久しぶりの青空が出ていました、午後からは少し雲が出ましたが大きく崩れる事は無くて良かったですね。
朝出勤して仕事をして夜に帰宅・・・の生活をしていますとなかなか年末を感じる事が少ないのですが・・・昨日は次男が帰省してきました。
明日には長男が帰省してきます・・・
いよいよ年末を感じる様になりましたね〜。
今年のブロ更新も後2回と言う所になりました・・・今年も毎日ブログを更新出来ました。
いついから毎日更新をしているのかよく覚えていませんが・・・

本日はK子さんは年末でお休みなので厨房係は私でした、この時期ですから超忙しい・・・なんて事は無くて帰省して来られた方が多いですかね〜。
また本日はこの所毎年恒例の親戚&関係者の忘年会です。
午後からはそちらの方の準備などでアタフタしていました・・・。

予定では今年中に修理をすませてデイトナの制作に戻るつもりだったのですが予定が大幅に遅れています。
後1/18のミニカーが・・・4個くらいメイクアップアイドロンが・・・10個くらい、そしてその他が2〜3個有りますのでとても今年中には終わりませんね。

その一つがこのGMPの1/18のFerrari330P4ですね
ヤフオクとかでチラチラ見る事は有りましたが実物を見たのはこれが初めてです。
330P4に付いては1/43ならアネシーのキットをいくつか持っていますし1/12ならやっぱりMFHでしょう
クーペもスパイダー(お手付きになっていますが・・・)も持っていますから今更1/18でなくても・・・と思っていました。

今回は関西の方がお買いになられましたがフロントの車高が異常に高いので何とかして欲しいという事でお預かりを致しました。
同じ様な事で困っておられる方も多いかもしれませんね〜。

このミニカーはカウルを外した状態で梱包してありますので開封してからでないとフィッティングが確認出来ません・・・
取り出してフロントカウルを合わせてみますと・・・案の定このままではカウルが取付けられません所定の場所に載せてもずり落ちてきます・・・。
これを何とかしないと車高調整どころではないんですよね〜
完成品に傷が付くと困りますのでフィッティングは組立て時にしておいて欲しいですね〜

カウルを載せるステーを少し削って・・・穴も少し削って・・・やっと何とかカウルが載る状態までこぎ着けました。
完成品のボディ調整は塗装に気を使いますからね・・・車高調整よりも気を使いますよ(笑)
数十分かかってやっとカウルが載りました・・・
確かにこの車高は酷いですね〜
子供のペダルカーじゃないんですから〜(笑)

真横から見ますと・・・
ホイールアーチとタイヤの間が開き過ぎですよね〜。

上から見た感じではカウルの合は悪く無いですね
この後フロントのサスペンションを分解しました
幸いにもアップライトとアームは極小のタッピングビスで止まっていますから簡単に分解出来ました
やっぱり問題が有ったのはお客様の想像通りダンパーユニットですね
ダンパーは瞬間接着剤でゴテゴテに付けてありまして・・・これではサスペンションが動いても追従しないし無理矢理組立てられた様で右側のダンパーは上下が折れている始末です。
折れたヤツを強引に付けた感じがアリアリです。
右側は折れたダンパーごとスプリングが外れて来たのでスプリングを1.5巻くらいカットしておきました。
左側はダンパーが付いたままスプリングを外してこちらもスプリングをカットしました。
手が4本くらい欲しい余裕の無い作業なので写真を撮る余裕は無かったですね・・・(笑)

上記の状態で組立ててフロントカウルを載せてみますとこんな感じです
本来なら後も少し下げた方が今の目で見ますと良いかもしれません・・・しかしお客様のご注文はフロントの車高を調整して欲しいという事なのでリアをベースにフロントを調整すると言う事にしました。
私が後からこのミニカーを見ますと車高はそんなに高く無い様にも感じます、今時の車ならあと2mm程全体に下げたいな〜と思いますが・・・この時代の車はそう車高が低く無い事も知っていますからこれはこれで良いのかもしれません。

もう少しフロントを落としても良いかな〜と思ったので再び分解して0.4巻程スプリングをカットしましたのがこの画像・・・
まあこれくらいでしょうかね〜これ以上下げたらタイヤにフロントのフェンダーがかぶさってしまうのでハンドルが切れなくなってしまうでしょう・・・(笑)

最後に真横から確認です・・・
リアよりも少しフロントが下がって精悍なスタイルになりました
まあ量産のダイキャストミニカーなので問題は有ります
例えばリアのホイールが少し後に下がっているとかね・・・でもこの価格でこの出来ならまずまずじゃないかと思いますね。


このミニカーはお客様のご依頼で本日発送する事になりまして今夜は車中泊!?で明日は午前中に自宅に戻るはずです。
でも年末なので少しずれてしまうかもしれませんがお許し頂ければと思います。

明日はアベンタドールを完成させてしまいたいです・・・その後アトリエの片付けをして年越しとなります。
明日はいよいよ今年最後の更新となります。


アベンタドール&312P修理

2017-12-29 22:02:31 | その他
The person who hopes for the English version click this, please.

今日の山陰は比較的過ごしやすかった様な気がします
午前中は曇り、午後からは雨が降って来ました、まあ中で仕事にいそしむにはうってつけのコンディションですね(笑)
最近頑張って修理をしています、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ・・・していますがなかなか終わらないんだな〜(爆笑)
こんなに仕事を貯めちゃあいけませんね・・・。

さて本日はアベンタドールからですね
昨日自作カーボンデカールを貼りました
これについて「なぜ市販のカーボンデカールを使わなかったのでしょうか!?」とご質問を頂いております
実はそれがカーボン模様が透けなくて楽なんです、このカーボンデカールでは透明と黒いラインだけなので重ねると透けるのは昨日書きましたよね。
しかしこのアベンタドールにはリアウインドウのスリット部分とかに同じ模様のカーボンデカールが貼られていましてそれとウイングの質感が変わってしまうと困るからなのです。
ですからリアウイングの塗装を剥がす前にスキャナーで取り込んでデータを残しておきましてそれに合わせてデカールを作っています。
しかしプリンターにも再現性の限界がありますから巧くいくかどうかはわかりませんでした、しかし修理というのは作品を作るのとは違う難しさが有るのです、それが元に戻すという作業になります。ここが難しいけど楽しい所ですね。
昨日自宅に帰る前にウレタンクリアーを塗っておきました。

今朝は1000番のペーパーをかけて塗料のユズ肌を取り除きました
リアのスリットの部分のカーボンデカールと色味を比較しています
少し白っぽい様ですがこれは想定内ですね・・・
この上からフラットのスモークブラックを塗って色調を合わせてゆきます。

スモークブラックはクリアーにブラックそしてつや消しにするならフラットベースですね
混ぜたらただのブラックにしか見えませんね〜(笑)

フラットベース入りのスモークブラックをリアウイングに塗って艶を整えてみました
リアのスリットの部分の色と艶に合わせてみました。
まあ実際、分解前のリアウイングはこんな感じなのでいい感じになりましたね。

次はドアミラーの部分ですね
おそらく落ちた時にドアミラーが外れて塗装を持って行ったんだと思います
反対側は大丈夫だったのに・・・
こちらから落ちたのかもしれませんね〜。
レジンの樹脂が見えてしまっています・・・。

少し赤みが強いですね〜
この赤みは消しにくいですね〜
この後少し白の混入していないブルーを混ぜてみました・・・

ボディカラーをタッチアップしました
この部分は小筆に塗料をつけてタッチアップですね〜
ミラーの陰なのでそう目立たないんじゃないかな!?

そしてクリアーを盛り上げておきます
だいたい元の塗料の高さより少し高めが理想ですね
最後は削って磨きます

なんと・・・こんな部分もチップしていましたよ。
まあリアウイングが折れていましたから後ろ側が無傷とは思えませんよね。
上の塗料が乗っていただけだったのでしょう・・・それが取れちゃったんですね。
ここはレジンが掘れていますね・・・
塗料がチップしただけじゃないのです・・・

補修の前にまずはマスキングですここで注意したのは中央にあるランボルギーニのエンブレムです
エッチングではなくメタルシールのようなものでこれはマスキングテープで簡単に持っていかれてしまいますからね〜
この部分には粘着がかからないようにしておきます。

さすがにレジンが割れていますと塗料で盛り上げただけではすみません。
ポリパテを盛っておきましょう

ポリパテを削りました
研磨が周りのクリアー層で収まるように研磨してボディ表面を均します

調色した塗料をパテの部分にエアブラシで塗っています
周りの部分とぼかして整えます。

クリアーは筋彫りで囲まれた部分をマスキングして塗っています
少し埃がついてしまいましたが硬化後に研磨して磨きましょう。


312Pのフロントゼッケンの貼り直しです
貼り直しは簡単なのですが・・・
困ったことがあるのです。
ゼッケンのベースになるホワイトデカールが無いのです。
この車のゼッケンに使ったのは昔のモデラーズのホワイトを使ったのですがそれが丁度無くなってしまったのです。
他のを使えばいいじゃ無いかと思われるでしょうが、それがそうはいかないのです。
ホワイトの色が違うのです。
何種類か持っているのですが全て色が違うのです、少しアイボリーっぽいものや白なのだけど貼ると透けてしまったりと仕上がりの色が違うのです。
一番近かったのはファインモールドのものなのですが艶が違うし上の文字を貼ると密着がよく無いのです。
仕方がないから貼ったデカールの上にクリアーをかけて密着させないと耐久性がないのです・・・本当に簡単に剥げてしまうのです。

クリアーを塗ってデカールを定着させてから他のゼッケンと同じような凹凸をつけなければなりません
フロントだけツルツルにしておくのも変ですしね〜

こんな感じで他のデカールと質感を合わせてみましたがいかがでしょうか??

そして312Pのも一つのお願いがこれでした
3本の角があるものがフロントのホイールロックナットで右側の六角なのがリアのホイールロックナットなのですが
実車にはこの六角形のものがフロントリア共に使われているようなのです
リア用のものをよくみますと3本の短な角が見えますが実車にはこれも無いのかもしれません
お客様はこのフロント用の角が気になるらしくて作り直して欲しいということなのです。
フロント用の中央の丸いカバーの部分は簡単に外れますのでとりあえず外しました。

フライスと割り出し円テーブルで六角ナットのベースになるものを作りました

3.0mmのエンドミルを使って中央に穴を掘っています
底の部分を平らにしたかったのでエンドミルを使っています、ドリルを使ったのでは底の部分が平面にならないのです
切り取りましたが下の部分に少しバリがついていますがこれは後で削ってしまいますのでご心配なく(笑)

削って加工した後のロックナットがこれです

角を削ったロックナットに先ほど作った六角形のナットを接着しました・・・

左側の1個が元々のリア用、右の2つが今回作ったものですね

実車には3本の角は無いかもしれませんがこれを削ってしまうわけにはいかない訳がここにあります。
実車では六角のナットがあれば脱着は出来るので角はなくてもいいのですが・・・
模型ではレンチがついていましてこんな風になっていますので3本の角がなければロックナットが回せないのです・・・

作ったロックナットを取り付けてみますとこんな感じです・・・
写真の上下が逆になっていまして見えにくいかもしれませんが・・・なんとか完成です。


明日はこの修理と同時に依頼された330P4の1/18モデルの車高調整をおこないます。
そしてアベンタドールを完成させたいですね〜。

500F2のカウルと512BBLMのリアフェンダーそしてアベンタドールのリアウイングと盛り沢山です

2017-12-28 20:47:21 | その他
The person who hopes for the English version click this, please.

今日の山陰は気温は少し上がりましたが摂氏10度には届かなかったみたいですね〜
そして途中から雨もパラつきました。

相変わらず忙しくてなかなか修理が終わりません(笑)
ポルシェの方の制作や部品の塗装などをしていたのでそのツケが回って来た感じですね。
そんな中ですがまたもや変わった依頼が来そうで・・・ちょっとナーバス!?
今度は50個らしい・・・ウ〜ンやっぱりバブルかな!?(笑)
まあ来る物は基本的に拒まないからね〜仕事の選り好みをするのは自分自身どうかと思うので・・・
それに困ってご依頼を頂くお客様の事を考えればね〜断る事はなかなか出来ないんですよね。

こんな事もやっています。
今、すぐに必要では無いのですが少し前にいつものN君に木製の展示ベースを作ってもらっていましたが忙しくてクリアーを塗るのを忘れていました。
クリアーを塗らずに時間が経過しますと反りが出たりして使い物にならなくなってしまう事もありますがガラス板の上に置いてみてもカタカタしないので大丈夫そうですね。
もっとも彼の所は確か・・・木材の乾燥機を持っていますので最適な水分量まで調整して置いて加工していますから反りは出にくいのですが・・・
少し明るめの色の展示ベースが少なくなっていますのでオイルステインで色を調整しましてクリアーを塗っておきました。


さてそんな中ですが少しずつでも仕事を進めなければね〜昨日まで直していたムルシエラゴは本日自宅に戻ってゆきました、喜んで頂ければ嬉しいですね。

入れ替わりに今度はエクゾトのフェラーリ500F2のフロントカウルが入院ですね。
お客様が買われてから仕舞い込んであった物を久しぶりに出したらカウルの一部にブリスターが出ていたらしいのです。
腐食らしいので塗り替えて欲しいという事なのですが・・・
私はこんな場合には爪楊枝で押してみます腐食の場合は大概の場合塗料が膨らんでブヨブヨしています。
爪楊枝でそれを押せば剥がれてしまいますね、そんな場合は塗り替え決定です。
しかし今回の場合はブヨブヨしていないのです。

ダメ元で600番程度のペーパーで削ってみました
出来るだけ回りにダメージが出ない様に木片にペーパーを付けて注意深く慎重にですね〜。
下地が出る事も無くブリスターが消えました・・・

このまま研磨で解決するかもしれませんのでペーパーをより目の細かな3000番のバフレックスに替えて・・・再研磨
それでも大丈夫なのでラプロスの8000番までおとしてみました・・・

この状態でも下地が出たり塗料が剥げてしまう事が無かったので今回は勝手ながら研磨の方向でやってみましょう。
今回はカウルだけ送って頂きましたのでカウルだけを塗り替えて周囲と色が違ってしまうと元も子もなくなってしまいますからね〜。
塗るならやはりボディが無いと不安な事も有ります・・・塗るのと研磨では研磨の方がお客様の懐にも優しいはずなのです。

研磨用のネルにコンパウンドを付けて磨きます。
エクゾトやBBRなどのダイキャストミニカーではボディカラーの上にクリアーは塗ってないのでコンパウンドをかけますとこの様にボディカラーが剥げてきます。
これは仕方が無いですよね〜。

最後のコンパウンドをかけました・・・
カウルのバルジの上側にブリスターが有ったのですが・・・もう見えなくなってしまいました。
下塗りに少しゴミが有ったのかほんの僅かに白い丸い物が見えますがよく見ないとわからない程度なので今回はこれで良いでしょう。
もしも再びブリスターが出るようなら再塗装が必要になってきます、その時はボディごと送って頂く様にお願い致します(笑)


続いて512BBLMです
この車は先日デカール加工をした物なのですがお客様の元に戻ってから傷が付いてしまった様でさぞかしお客様もガッカリされた事と思います。
いつも言いますが型が有る物はいつか壊れますし、誰でも不注意で・・・と言う事も有ります。
私も同じです。
でも大丈夫ですよ最小限の修理で治りますから〜!!直してみせますよ(笑)
フェンダーアーチの一番上の部分が何か硬い角の有る物と当たったのでしょうか?
塗装がチップしています・・・

これくらいですとウレタンのボディカラーを調色してゆきます
赤をベースに少し黄色を混ぜています・・・この色合わせが難しいですね。

小筆に付けてタッチアップです
塗装が割れて凹んでいますので少し盛り上げる様に塗料を置いてゆきます・・・
ウレタンはヒケが少ないですからこんな場合は楽ですね。

乾燥機で硬化促進しまして数時間です
ボディカラーが硬化しましたのでペーパーで研磨してコンパウンドで仕上げます・・・
もう傷は残っていませんね・・・これで良いかな!?


修理の場合タッチアップが良いのか全部塗る方が良いのか考えなければなりません
全部塗れば確かに良いのですが部品を全て外して塗り直し外した部品も接着剤等を落としたりクリーニングする必要が出てきます
また塗った色が100%他の部分と同じと言う事は事実上無理なのです、そのリスクを考えながらどの方法が一番良いのか検討して作業に当たる必要が有ります。
ただいたずらにお客様の懐を痛める訳にもゆきませんしね〜但しお客様の期待は裏切れませんからね〜この辺りの判断が大変難しい・・・。
この辺が他の方が修理をされない理由なのかもしれませんね〜。

ここからはアベンタドールですね
リアウイングが壊れてしまった物を修復しています
リアウイングを修理する前にウイングのカーボン柄をスキャンしてカーボン柄のデカールを作って置きました
それを貼ってゆきます・・・

一番目立つ上面から貼っています
このデカールは基本透明なデカールに線を入れただけなので重ねて貼ると問題が出てきます・・・重ねるとその部分だけ黒くなってしまうのです。
やっぱり下にグレーを入れて不透明にしておく方が良かったかもしれませんね〜

それでも何とか上面を完了しました・・・

そして裏側も貼りました・・・後はステーにも貼らなければなりません。
ステーは左右でカーボンの目を揃えないといけませんのでなかなか難しい・・・(笑)
下の写真は途中なので右下の部分にまだカットすべきデカールがはみ出していますね・・・
先ほども書きましたが裏側に折り返して貼るとデカールが重なってしまうので黒くなってしまいます
重ねずにカットする事になるのです・・・


明日はアベンタドールの補修と312Pの修理をしておきます



1/43ムルシエラゴ組み立て完了

2017-12-27 21:39:55 | その他
The person who hopes for the English version click this, please.

本日の山陰は雪のチラつく寒い1日でしたね〜
平野部では決して積もる事は無いのですが・・・とにかく寒いです。

さて制作の方ですがムルシエラゴのリアウイングの塗装をシンナーに浸けて剥がして掃除しましてメタル地を出してから少し研磨しました。
そして塗装の為に持ち手をつけました
このウイングの場合裏側に接着用の細長い凹みがありますのでその部分に両面テープで木片を取り付けています。

リアウイングに続いてホイールです
塗装に備えて脱脂をしまして中心の穴の部分に爪楊枝で持ち手をつけています
この持ち手をつける作業次第で塗装の工程が難しくもなるし簡単にもなります・・・とても大切な作業ですね。


細かな部品ですが面倒がらずにウレタンサフを塗ります
ただしこのような細かな部品にウレタンサフを塗る場合サフの粘度を下げてやらないとホイールのモールドが潰れてしまいますからね
少しシンナーを多めに入れてサフを塗っています。

ホイールに続いてリアウイングにもサフを塗っています
このウイングもエッジは結構きついのでサフを厚く塗ってしまうと感じが悪いのでなるべく薄く塗り上塗りに備えることが大切ですね。

ホイールのサフが乾燥しましたら次はゴールドを塗ります
このゴールドですがお客様から送っていただいた参考画像では少し赤みがかったゴールドなので
ガイヤノーツのゴールドにしました、どう考えても青金では無いので少し赤みのあるこのカラーが一番イメージに近いのでは無いかと思います。
このゴールドもできるだけ薄く塗りましょう
そしてゴールドが乾いたらラッカーのクリアーを薄く塗ります
ここがウレタンのクリアーで無いのは薄く仕上げたいからですね、これでホイールの塗装は完了ですが3層の塗装をできるだけ薄く繊細に仕上げることが大切なんですね。
このホワイトメタルのホイールはそれくらい繊細なモールドなんですよね。

次はリアウイングですね・・・
事前情報でボディカラーの下にはグロスブラックを塗っていると聞いていますのでベースになるグロスブラックを塗っておきました。
まあメタリック系の塗装のベースにはグロスブラックを使うことが多いので覚えておいた方がいいかもしれませんね。

リアウイングの方はこの塗料を使います
この完成品はもともと広島のホビータウンの塗料を使って塗られています、リアウイングをボディカラーに塗るに当たってご依頼者の方から塗料を送っていただきました。

そしてボディカラーを塗ってみました
意外と隠蔽力がいい塗料ですね。
ただしクリアーを塗ってみないと本当の色がわかりにくい色でもあります
クリアーがかかってない時には色が少し薄く感じますがクリアーを塗りますと少し濃く見えますね。
ちなみに下の写真はクリアーを塗る前なので少し白っぽく見えますね。

リアウイングにウレタンクリアーを塗っています
濃いのか薄いのか・・・ボディと比べないとよくわからないですね。

ホイールとタイヤを組み立ててシャフトとディスクブレーキを組み立てます左右のタイヤが平行になるように両サイドをスチールブロックでサンドイッチして接着中です。

ホイールとタイヤをボディに組み込んでみました
なかなか格好がいいですね〜

そしてリアウイングを取り付けまして・・・元通りになりましたね

フロントもこの通りです・・・
ホイールのセンターキャップはまだつけていませんが・・・

ボディにワックスをかけましていよいよ完成かな

最後にホイールのセンターにランボルギーニのキャップを取り付けて本当に完成です

明日には関西方面のお客様のところに送らせていただきます。