Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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本日2回目の更新です

2015-01-06 18:05:52 | Ferrari F2008
先日ボディの大部分が完成したフェラーリF2008ですがまだまだ大切な作業が残っています。
何かと申しますと
ご指定の展示ベースに止める作業なのです。
普通ならこの作業は制作サイドに任せられる作業なのですが今回は並べるべき部品が沢山有りますので一応配置をメイクアップさんの方に相談してから取付ける事になります、まあ当たり前の事なんですが・・・。
打ち合わせの結果こんな感じになりました。
いくつか配置のプランを考えたのですがこれが一番と言う事になりました・・・
このままの配置を保つ為にマスキングテープを1.0mm幅に切った物を準備しておきまして貼って位置を確定致します。

次の作業は・・・?と思われるのも無理は無いです。
全く違った作業をしている様に見えますね。
ところがそうじゃないんだな~。
内径0.6mm外径1.0mmの真鍮管を磨いております・・・長さ4.0mmにカットして先を少し丸める様に磨いています。

同じ物を8個作りまして両面テープで爪楊枝に貼付けまして塗装の準備ですね。

そしてフラットブラックにグレーを入れた物を塗りまして・・・

まだ想像がつかないでしょうか?
この真鍮パイプはカウルスタンドの足の一番下の部分ですね。
つまり普通のカウルスタンドは地面に付く部分にゴムのキャップが取付けてある事が多いでしょ!?アレですよ~!
キットのカウルスタンドを展示ベースに開けた穴に接着すると短くなってしまいまして少し不自然に感じるのです、ですから展示ベースに開けた穴に真鍮パイプを差し込んで少し上に持ち上げておいてその中央の穴にスタンドを差し込もうという作戦です。
展示ベースに穴を開けます1.05mmが良いのですがキリが無かったので1.1mmの穴をあけます。
穴の深さは3.0mm程ですが同じ深さの穴を開けるのは結構難しい・・・
なので穴を明けたい寸法+0.5mmだけキリをピンバイスから出しておきまして・・・

実際に穴を開ける場合には0.5mmのプラ板に穴を開けてキリを通し展示ベースの下穴に入れて穴をあけます。
なぜ0.5mmのプラ板を挟むかと言うとピンバイスが展示ベースまで当たる程穴をあけますとチャックの部分がアクリルの部分に当たって傷を付けてしまうのです。
なので挟んで穴を開ける事によって傷付きを防止するのです、まあプラ板じゃなくても厚紙でも何でも良いのです。
直接当たらなければ何でもOKですね。
下の展示ベースには既に穴が開いています・・・ちょっと見え難いですが・・・。
マスキングテープは位置を決める為の物・・・です。

展示ベースの穴に先ほど作ったカウルスタンドのゴムの足を先に取付けます。
1.4mm程出っ張っていますかね~(笑)

ノーズのスタンドは接着するべきか否か迷いましたがアクリルの大は結構滑り易いので無用な傷を付けない様に接着する事に致しました。
その為にはスタンドの後側に0.8mmの洋白線をハンダ付けしました。
このスタンドですがメタル製のノーズを2個のぶら下げなければなりませんから0.8mmの太さは必要ですね。

ついにカウルスタンドを取付けるときが来ました・・・
接着剤は余計なはみ出しが無い様に真鍮パイプの中に接着剤を適量付けておいてからスタンドの足を差し込みます。

このカウルスタンドの上にカウルを載せてみますとスタンド自体は固定してありますからツルツル滑る事は無いのですがカウルとスタンドの間がちょっと滑りますね。
こんな場合は自己融着型のビニールテープを細切りにしてスタンドの角の部分に貼付けてやりますとグッと安定致します。

こんな感じでカウルが載りますと・・・大変安定しています。
カウルとスタンドが直接当たらないので傷も付き難いですよ!(笑)

さてスタンドが展示ベースに付きましたが次は車体を展示ベースに固定したいと思います。
仮組台では0.5mm厚の削り出しワッシャーを使ってクリアランスをとっていました、それは一度作っておくと作品の固定に使えますので無駄が無いですね。

たまにミニカーの修理とかが入る事が有りますが展示ベースとミニカーの間のクリアランスを調整するのにプレスのステンレスワッシャーが入れてある事が有ります。
まあ便利なんでついつい使ってしまうんでしょうけれど、僕はこれが嫌いです。
プレスで作ったワッシャーは製造工程で少しずつですが歪みが出てきます、その歪みの兼ね合いで斜めになったりするからなのです。
当たり前ですが枚数が多い程その精度は低くなってきます。
同じ理由でビニールチューブを切って挟めてある物も嫌ですね、柔らかい物では車体と展示ベースのクリアランスが適正に保てないのです。
ただ止めるのにガタが出なければ良いという理由でそれを使うのでしょうけれど意味が無い。
せっかく時間を掛けて丁寧に作った仕事を否定する様で嫌なんですね~。

では旋盤が無い時にはどうしていたのか・・・
必要な厚みの金属板(アルミとかですと柔らかくて削り易い)をカットしてリューターで回しながら削っていました・・・
もっと厚い物は金属パイプを切って削っていましたね・・・もちろん斜めにならない様に治具を作りましたね。
無いなら無いなりに工夫で何とでもなるはず・・・と思っていました。

まあそれは完成した作品を発送しないといけない地方での仕事だからという事情も有ります、発送で壊れたら何もならないという事なんです。
関東圏域に住んでいて持参出来れば何も問題が無いかもしれませんが・・・でも私はそんな不便きわまりない島根県に住み続けたいですね。

これは私の個人的な考えです。
他の方に押し付けるつもりは毛頭有りませんので誤解の無き様にお願い致します。


つまらない事をクドクド書きましたが・・・車体とスタンドが全て固定出来ました。

最終組立てです!
まず車のスピードを計る為のピトー管です、少し前ならジェット戦闘機のスピードを測る為の物でしたね~。

その後に付いているアンテナ・・・
アンテナは黒く塗られる事が多いけどF2008の画像を探しますと金属色の様に見えますが・・・違ってたら塗ります(笑)
素材は外径0.6mmのアルミパイプと0.1mmの洋白線ですね。

車体はこれで何とか完成ですね~!
完成写真は明日写しましょうかね。





Ferrari F2008はもうそろそろ完成ですね

2015-01-03 17:07:44 | Ferrari F2008
今日は今年になってから3日目ですね。
1月になってからず~っと雪が降っていましたが今日は少し緩んできまして晴れ間が見えております。
午前中通勤の時には道路にまだ雪が有りまして圧雪状態でして車の運転には少々苦労致しました。
お正月は息子のサンプル制作の手伝いをしたりCafeがお休みの間にテーブルやカウンターの手入れをしていましたのでず~っとお仕事モードですね。
夜は比較的ゆっくりとテレビを見たりしていましたが・・・普通の時と余り違いは有りません。
これが良いのか、悪いのかわかりませんが・・・。

そんな中でも少しずつでは有りますがFerrari F2008の制作を続けておりましたので新年早々完成が近くなりました~!
ほんの少しずつでは有りますが・・・まあ毎日の積み重ねなので・・・たまたま完成がお正月に重なったという事です(笑)
でもお正月に完成に至るのは何だか少し御目出度い気持ちになれますね~。

では今日の制作のご紹介です。
車体の方はタイヤも付いて完成の域に達しております。
エンジンカウルの組立てや磨きなどが最後の仕上げになりますね。
まずは磨きです。
なぜボディと一緒に磨いてしまわなかったのか・・・ですがこれは本体を組立てる場合に部品一つを接着する時には必ずエンジンカウルを取付けて当りを確認しながら組立てますのでエンジンカウルに傷が付く恐れが有るからなのです。
なので磨きの作業はこの時点で行ないましょう。
本来ならカウルの塗装もこの時点で行なう方が良いかもしれませんがメタリックカラーですと色の違いが出ると良くないので出来れば本体と一緒に塗りたいですよね~。
カウルの合わせを優先するならこの時点でのカウル合わせをして塗装という事になると思いますが今回は塗装を優先して制作を行なう事に致しました。
まあその都度どこを優先して作るのか・・・と言うのは違ってきますから手順がいつも同じと言う事は有りません。
この時点で磨きをするというのは制作全体のバランスを取って考えた工程なのです。

磨きが完了しましたらエキゾーストのまわりをセミグロスブラックで塗ります。
マスキングは大変な事になりますがカウルの内側も一緒に塗っておきます・・。
ボディ表面はウレタンクリアーなのではみ出したセミグロスブラックはクレオスのシンナーで拭き取る事が出来ますので少しは楽ですね~。

エンジンカウルには小さなウイングが付いていますからこの時点で接着します。
傾かない様に接着剤が硬化するまでは細切りしたマスキングテープで押さえておきます・・・この辺りの作業は指が太いとちょっと辛いかな~(笑)
人間も1/43になれば作業は簡単なんだけど・・・。


制作がここまで来ると展示ベースの配置も考えなければなりません、今回はメイクアップさんの方からアクリル製の特注ケースを使う様に指示が有りましたので配置を考えています。


余り違いがわからないかもしれませんね~

この作品の場合車本体は向かって右側に斜め45°に配置というのは定番ですね。
しかもノーズも取付けたまま透明なカバーをかぶせられる配置(少し後側に寄せておかないとノーズを取付けた場合にカバーに当たってしまっては問題ですね。
予備のノーズやカウルスタンドをどこに置くかメイクアップさんに相談してみるのが良いでしょう。



新年2日目~

2015-01-02 18:47:27 | Ferrari F2008
本日も時々雪でしたね~。
寒いのは寒いのですが・・・朝起きた時には凍結・・・なんて事は無かったので寒さは少しゆるんで来たのではないでしょうか・・・。
下の画像は本日家内の実家に年始に行ったのですが庭の雪が余りにも凄くてね、ついつい撮ってしまいました


さてお正月2日目という事になるとお別れの時期になりますね。
お正月前から2人の息子が帰省して来ていたのですが今日は朝の飛行機便で長男が東京に・・・午後からのJRで次男が九州に帰ってゆきまして当家はまた何時もの通り3人の生活になりました。
まあ普通の生活になっただけなんですが・・・何か少しスカスカするのは今まで2人の息子が帰省して来ていたので少し窮屈ながらも賑やかだったという事でしょうね。
まあ息子を送り出す親の気持ちはちょっと寂しい様な空虚感が満点ですね・・・でもこれで良いのだこれで何時もの生活なのだと言う気持ちが交互にやって来ます・・・歳のせいかな?
家内も力が抜けてしまったのか少し疲れが出て来たみたいですね~。

私の親もこんな感じだったのか?

本日午後からは少し昼寝をしてしまいました、目が覚めた時に薄暗くなっていましたので「今は朝か!?」とうかつにも寝ぼけてしまいました(笑)

さて製作ですが本日は時間が無かったのでほんの少しだけ製作を進めております。
まずミラーですね。
ミラーは仮組の段階で鏡を埋め込む為に掘り込んでおりましたのでその部分にステンレスの板を磨いた鏡を接着しています。
この工作も今では定盤の工作になっていますのでことさら書くのもどうかな~と思いますがこの作品をご依頼頂いた方にわかる様にと思いまして書いておきました。

展示用のフロントノーズはすでに完成していましたがスタンドに取り付けるピンがまだ付いていませんでしたのでピンを取り付けました。このピンが少し厄介なのは奥まで差し込んでしまうとスタンドに取り付けられないので少し出っ張らせておかないといけない事でしょうか・・・その調整がちょっと難しいですね。
後で脱着しないのなら接着してしまっても良いのですが・・・。

先日タイヤを取り付けましたがホイールのカバーを取り付けなければなりません。
フロントはフィンが付いておりますのでタイヤが回ってもカバーは回りません、つまりフィンは常に水平になる位置に付いているのです。
まあそのまま接着すれば良いのですが水平には気をつけなければなりませんね。

部分的な画像ですとどんな感じになっているのかわかり難いので・・・接着剤が硬化するまで真横に倒しております。こうしておかないとカバーが少しずつズレてくるのです。

次はリアも・・・
リアはホイールと一緒に回ってしまう構造ですので取り付け位置は決まっていない様ですね。
つまりどこでも良い訳です・・・
これもまた真横にして置かないとズレてしまいますので・・・横になって休んで頂きましょう(笑)

明日は何をしようかな~
ちょと温泉にも行きたいし・・・仕事も少しだけ進めたいし・・・欲張りな私!

今年もいよいよ最終日になってしまいました

2014-12-31 18:11:59 | Ferrari F2008
つい先日今年が始まった様な感じがしますが今日はもう今年の最終日ですね。
本当に時間が過ぎるのは早いものですね~。
皆さんは如何お感じでしょうか?僕は楽しい事ばかりやっているせいか時間の過ぎるのが大変早いですね~。
本当は昨日で今年の仕事を完了としようかと思っていましたが、昨日は思わぬ手伝いが入って来まして自分の仕事はほとんどできずでしたので本日最終日も制作をしました・・・が。
また午後3時くらいまでは手伝いをしなければならない羽目になりまして・・・なかなか自分の考える通りにはならないものだと・・・と言うか今年を反映した様な出来事ですね~。
全く最後まで自分の思った通りにはいかないという事でしょう・・・。

まあ来年の1月初めのオートサロンでそいつはお目見えすると思います、その時をお楽しみに~(笑)

さてF2008の制作を続行致しましょう!
本日はタイヤを取付けましょう、まずはフロントから・・・
接着の為の仮固定は真鍮のブロックで行ないますが、もうこれは皆さんにとってもレギュラーな方法でしょう。
私はずっと前にショップ担当者に揃えなくても良いと言われていましたのでタイヤレターの位置を揃える事は余りしないのですが今回は揃えておきました。
と言うのも展示中の車両の様なイメージだったので例外的に揃えました。
揃えた位置はブリジストンの文字が真上から少し前に回った辺りですね、この位置が一番自然に見えるのは私だけでしょうか??
タイヤメーカーが主宰する展示ではタイヤのメーカーロゴが一番上に来る様にされる事が多いみたいですね~。

フロントノーズもダミーカメラ以外はだいたい組めましたね。
心配していたウイングも何とかOKですね。
まあこれは今時のウイングに比べればまだ楽なのかもしれませんね、今時のは頑張って作ってもなんだか格好が悪いしね~
この後ダミーカメラを取付けて完成という事になりました。

もう一つ組立てに心配だったのがエンジンカウルの後側の黒いウイング部分ですが前側のカウルとの接続部は板の長さは有りますが幅は板厚だけしか接着代が無いです。
また両端も最低限しか接着代が無いのでかなり繊細な感じですね・・・

次はリアタイヤ・・・
この部分は全く問題なかったですね。
サスペンションで支えられているブレーキのセンターの高さも注意して組立てたので何の問題も無く、ホイールの内側にもブレーキが当たる事も無いですしね~ちょうど良い感じですよ(笑)


これで本当に今年最後の更新ですね。
今年も色々有ったですね~良い事も有ったし良くない事も有った。
まあ均してみればトントンですね。

来年はもっと良い年にしたいですね~。

今日は仕事納めなんですが・・・何と忙しい事でしょう~!

2014-12-30 22:48:54 | Ferrari F2008
今日も山陰はいい天気でしたね~。
数日前の天気予報では年末から年始に掛けては天気が良く無いときいていましたが、そんな事は全くないですね。
但し年始の1月1日からは大荒れの様ですが・・あくまでも予報ですが一日中雪マークです・・・!

お陰さまで天気が良く気温も10℃くらいまでは上がった様ですので結構暖かく過ごせました。

さて今日はCafeのK子さんはさすがに年末なのでお休みをあげなければ家事が出来ないので、厨房係は私の出番です。
なのでワン切り出動は当たり前ですね・・・(笑)

そんな中でも合間を縫って制作しています。
この時代のF-1は空力パーツてんこ盛りでしてサイドポンツーンの前にも何やら取り付けに困りそうな空力パーツが付いていますね~。

リアサスペンションの固定部分にはエッチングのパーツを取り付ける事になっています。
少し前ならサスペンションアームの一部を磨き出しにして再現するのですが今回は別部品がエッチングで準備されています。
まあこれが親切かどうかは判断が難しいですけどね。
塗装やデカールでサスペンションアームの寸法が太くなっていますのでそのままではきちんと取り付ける事は出来ませんからね。

ステアリングはまたまたデカールを貼っております。
と言うのも最初に貼った物が少しズレておりまして貼り直しました。
気にすると気になる程度なんですが・・・最善を尽くすと言う事ですね。
今回はステアリング上部の部分にもカーボンデカールを付け足してみました・・・この位置が一番良く目立つんですね~。

この後、東京から長男が帰省して来ました。
何でも急ぎの仕事が有るので手伝って欲しいと言うことで・・・
内緒のサンプルなので自主規制です(笑)

まあこんな事でスタジオロッソの最終日は終わってしまいました。
明日も急ぎの仕事の為に出勤する事になりそうです・・・(笑)